San Franciscoへの出張。
直前までの国内でのスケジュールもキツキツだったので、そこそこの疲労感を持ちながら成田の駐車場に車を滑り込ませます。チェックインカウンターに向かえば周囲からは憧れ、期待、喜び、悲しみ、失望、無力感、そして旅慣れたルーティンをこなしている様々な人々の思いが喧騒として空間全体の力を作っていることに気づき、やはりこの空港がもつある種の心地よさに身を任せている自分がいることに気づきます。
諸般の事情で直行で飛べばいいのに、わざわざシアトル行きの便にチェックイン。
「NH178便(NRT-SEA)」で約8時間の旅に出ます。成田はチェックインカウンター、優先手荷物検査場含め国際空港としての設備が安定していて、発展途上の羽田に比べると空港についてしまえば非常にスムース。個人的には多少遠くても成田発の便を手配することが多いのですが、ここは意見の分かれるところかもしれません。
・・・ボーディングタイムまで
で時間を潰しつつ、時間となったのでゆるゆると機内へ。今日僕らを現地まで運んでくれるのはANAの中でも最新の機材として知られる「Boeing 787-8」いわゆる”ドリームライナー”です。18:20、やや長めの離陸滑走の後、期待はもうとっぷりと暮れてしまった成田の空へ特徴的な主翼をしならせて飛び立ちます。
使い慣れた「ANA Business STAGGERED」の座席でゆったりと本を本でいるうちに、目の前にはアミューズが。
ANAビジネスクラスの食事は一時期「あいやー」って位イマイチになっていたのですが、最近は盛り返してきている様子。ちょっとスタイリッシュに振りすぎて、いろいろ微妙なことを多くやってくれる会社ではあるけど、全般的に一番落ち着くのでこれからもっと盛り返してきてくれればユーザーとしてはうれしい限り。
小物が置きやすくて使い易いサイドテーブル(カクテルテーブル)を活用しながら、兎にも角にもの読書タイム。機内ってなんでこんなに読書が捗るのか。離陸後3時間15分後となる、21:35には日付変更線を通過し、機体も2nd CRZ ALT(第二巡行高度)である40,000ftに到達。機内は静まり返り、多くの乗客は睡眠に入っているようだ。
その後、うどんや到着前の朝食(今回はあえて和食で)を頂いたりしていると、眼下には湖や森を讃えた美しいシアトルの景色が広がり始める。離陸後8時間6分で目的地「シアトル・タコマ国際空港」へランディング。その後国内線に乗り換え、出張の目的地であるサンフランシスコへ。
サンフランで何をしていたのかはさすがに書けないですが、仕事も順調に進み、現地の友人達とオフタイムを満喫です。さすがに近隣にシリコンバレーやサンノゼを擁する町だけあって、行き交う車の平均レベルが高めなのが気になるところ。発売直後の
なんかが颯爽と走っているあたり、この街の現在を象徴的に見せてくれている気がして、思わず街行く車達を観察してしまいます。約一週間現地で色々と仕事をこなしつつ、東京での仕事も待っているので後ろ髪を引かれる思いでサンフランシスコを発ちます。来る時と同様、諸般の事情で今度はロス経由での帰路。・・・まだ真っ暗な早朝にサンフランシスコ空港へ到着し、「サンフランシスコ→ロス便」と「ロス→成田便」のチェックインを。
まだ眠そうな人達が行き交うロビーは、とても美しいオブジェがお出迎え担当。家具や小物が大好きな僕にはそれを眺めているだけでも十分暇つぶしになるのですが、この後ロビー中の人達が釘付けになる「それはそれは美しい朝焼け」が空間を支配したのはこういう旅の時間ならではの一体感と言ったところでしょうかね。
サンフランシスコ→ロスも当然
で移動しますが、近距離なのでシナボンの様なものをコーヒーを頂きつつ、気が付いたら熟睡していました。そう、目が覚めた時にはロスへのランディング直前。ロスの「Tom Bradley International Terminal」へ国内線ターミナルから移動し、再びANAのカウンターで座席の確認だけします。帰りも行きと同様ビジネスクラスでの帰還ですが、シップ(機体)が、行きの787から「Boeing 777-300ER」に変わっていますので微妙〜に空間が違うのでそれもまた楽しみの一つです(キャビンの加湿器がなくなるのは痛いですが・・・)。
現地時刻の13:36、一気に海岸線へ向け機体は上昇を開始します。これから約10時間、この日はまだ強くないジェットストリームに逆らいながら一路機体は日本を目指すのです。
どうでもいい個人的な感想ですが、やっぱデザートってプラカップじゃなくてガラスの入れ物に入れて出して欲しいなぁというのが正直な所。見た目も、スプーンの当たる触感も段違いで、それによって食後のデザートの満足度が大きく違うと思うんですよね。。。
気流の関係か、比較的低めの34,000ftを最高とするフライトで、気がつけばもう成田上空。直前まで地上が見えず、だいぶシーリング(雲底)が低いなぁと思いつつ、窓から外を見やれば水墨画の様な景色。雨なんだか、霧なんだか、雲なんだか・・・という地形さえわかってしまう不思議な地上を眺めていると「NH5(LAX-NRT)」便はゆったりと8741km・9時間59分の旅を終え、成田のRWY16Lへランディング。スラストリバース(逆噴射)の轟音と共に、今回の出張は終わりを告げたのです。
さて、次はどこへどんな出張になるんでしょうかね。それ以外にも身の回りのモノ、コト色々書いていこうと思います。
ではまた!
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