COVID-19の影響によりいつものように海外に出かけることが叶わなくなった2020年。私の海外渡航も1月のニューヨークを最後に今年は国内での活動を余儀なくされています。もちろん、国内から出られないなりに楽しく過ごしてはいるのですが、様々な文化や匂い、そして音や食を楽しんでいた毎日とは大きく異なった日常が続いているのは確かです。まだ記事として形にはできていないものも多いですが、仕事で九州に行ったり、ポルシェのツーリングで妙高高原ほかに出かけたりというのはちょこちょこご紹介していますので、ご興味のある方はぜひバックナンバーを覗いてみてください。
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●コロナによる自粛期間明け一発目のプレミアムクラスフライトはこちら!
●妙高高原まで、紅葉を愛でながら楽しむポルシェツーリングの記事はこちら!
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さて、そんな「日本再発見」を結果的に強いられた本年ではありますが、秋も訪れたことですし家族と少しはゆっくりしようと、行き慣れた軽井沢で先日休暇を楽しんできました。その際に使用したお部屋がそれはもう最高でしたのでこれはぜひご紹介しようと思います。
●軽井沢滞在の新しいスタイル、BCTRTL(バケーションレンタル)
軽井沢といえば言わずと知れた日本の有名別荘地の一つです。近年では東京で働きつつ、休日は軽井沢に籠るなど「2極生活」をするビジネスパーソンも増えてきましたが、COVID-19によりその動きはさらに加速し、軽井沢へ移住するビジネスパーソンも多くみられるようになりました。いわば有名別荘地であった軽井沢ですが、今やクリエイティブな働き方をする都市の人間が集まるホットスポットとしても新しい顔を持つようになったと感じています。
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そんな軽井沢に今年の9月15日、突如として現れたのが今回お世話になった「森の離れ」です。『平屋と木々が織り成す「ここでしか味わえない空間」をお楽しみください』とのコンセプト通り、広大な2,600平米の敷地内には平屋が5棟のみ。それぞれの部屋から他の部屋を見下ろすことがない様に徹底的に平屋造りにこだわり、テトリスの様に敷地内に数種類のキャパシティのお部屋が建っています。
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形態は「バケーションレンタル(BCTRTL)」であり、いわゆるホテル業ではありませんのでチェックイン後のサービスがない代わりに、宿泊する部屋をまさに自分の別荘の様に自由に使用することが可能です。部屋にカトラリーや基本的な調理器具は備わっていますので「自分たちで食事を作って寛ぐもよし」、「外に食べに行って、帰宅後ゆっくり飲むもよし」・・・と部屋の使い方は十人十色となり、それぞれの楽しみ方でそれぞれの季節の軽井沢を満喫することができます。
設計・建築はTNA事務所が実施
全面ガラス張りの大開口部で囲われる様に作られた極めて開放的かつ機能的な建物は、近年「上州富岡駅」で日本建築学会賞を受賞されたアトリエ系建築設計事務所「TNA」が手がけ、シンプルながらも強い存在感と、室内から見える景色や質感に非常にこだわったものとなっています。後ほどご紹介しますが、このお部屋は時間の移ろいそのものをエンターテイメントにする極めて計算された造りとなっており、それだけで滞在時の時の流れを日常とは一気に切り離してくれる効果があると感じました。
●コロナ期には人と交わらないバケーションスタイルが良
今回は家族で出かけたわけですが、やはりコロナ禍ではありますのでできる限り不要な他人との接触は避けたいところでした。そんな中で「森の離れ」のスタイルが今の時期には最適だという思いから訪問を決意したのです。チェックインもお部屋でしますので他の宿泊客と接する機会はゼロです。また森の離れ全宿泊者向けの施設というものもなく、全てが宿泊するお部屋で完結しますので極めて不要な接触を避けられ、感染防止の観点でも素晴らしいですし、コロナ禍が開けた後でもこういった「きままに自由に過ごす」スタイルを支持する方々が増えるのではないかと思っています。
なんでもホテルが用意してくれて、それに乗っかることが好きという方々には合わないでしょうが、軽井沢の様な環境の場合、自由に時間を過ごせるメリットはとても多く、また自分の家の様に寛げる空間への満足はそれはとても高いものとなりました。
気になる他の宿泊客の視界への侵入に関しては?
平屋が5棟、となっていますが、敷地内の自分の部屋から他のお部屋が見えることはありません。つまり他のお部屋からも私たちの部屋の中は見えません。上手に他のお部屋と視線が交わる部分に仕切りが施され、景色を損なわない上手な高さ設定になっていますので部屋からは自然を楽しむことができますが、宿泊中他人の気配を感じるということは無い様に工夫されています。
私たちの部屋は唯一?解放面に面した部屋でしたのでお隣の別荘(かなり有名な方のもの)が視界には入るんですが、そちらのおうちのメインの面では無いのでほぼ気になりません。自然を楽しみつつも人の目を気にする必要がない、これほど嬉しいことはありません。
●宿泊したお部屋は「集の間」
今回私たち家族が宿泊したのは「集の間」と呼ばれる最大7名が利用できるお部屋です。132.25平米の建物には「3ベッドルーム」「バスルーム」「2トイレ」「シャワールーム」「2ドレッシングブース(3洗面台)」が備わり、この他に「リビング」「キッチン」があるという形です。特にリビングの広さと開放感は絶品でして、お部屋に入った瞬間から自分の家の様に寛げるフレンドリーな空間となっていました。
ご覧の様なリビングです。左側にはキッチンとシンクがありここでコーヒーをドリップし、カウンター越しにソファーやテーブルにいる家族と雑談するだけでも十分リラックスできます。また、この広さですと足元が寒そうに思えますがこの床下には空調ダクトが通っていまして暖められた空気が通過したのちに窓際から放出される構造となっておりポカポカと床が温かいので雰囲気からは想像もできないほど暖かな部屋となっています。真冬に外気温がマイナスでもこの部屋の中はTシャツで過ごせることでしょう。
開放感ありすぎのベッドルームで快眠を
ベッドルームはこんな感じです。多少子供達が各ベッドルームをパトロールした後なので布団が若干くしゃっていますが・・・。寝転がれば視界に入るのは軽井沢の森。夜明けの景色はもちろん、夕食前にここで軽く昼寝・・・なんて贅沢もしたくなる開放感抜群のベッドルームです。もちろんここも他のお部屋から覗くことはできませんので、カーテンを開けたまま寝ていても問題はありません。
別のベッドルームはこんな感じです。いやもうほんと心地よいです。お部屋のライトも「ON/OFF」だけでなくちゃんとディマーが備わっていますので希望の明るさに調整して寝ることも可能です。この辺の細やかな装備はきっと嬉しい方多いのではないかと思います。
ディマーで少し絞って外光と合わせるとまた一気に雰囲気が変わります。
●「森の離れ」のハイライトは「光」
そうなんです、私が思うこのお部屋のハイライトは「光」です。
太陽の位置をちゃんと計算して建てたと思われる外光の入り方が素晴らしく、光と陰が織りなす時間経過のショウを楽しむだけでこの宿を選んだ価値を十分堪能できると思っています。
夕方に向かってゆく際のリビングは、ベッドルーム側(奥側)へ西日が差し込み、真っ白な壁に木々の影が映し出され徐々に移り変わる絵を見ている様です。写真には父が写っていますが、彼はこのポジションで外を眺めながらゆっくりするのが気に入った様でした。逆に私はキッチン付近でコーヒーを淹れたり、お菓子をつまんだりが気に入っていましたし、子供達はベッドルームか、奥のテーブルにいることが多かった印象です。・・・いや、まぁ子供達はほぼハンモックにいましたかね・・・。
より西日が強まると家具からも長い影ができ、今度は床に絵を描き出します。この外光の角度が絶妙でもっとゆっくり滞在ができれば朝昼晩と様々なお部屋の表情を写真で撮りたいなぁ・・・と思わずにはいられませんでした。いや、ここ本当にフォトジェニックなんです。
シャワーブースもこんな感じで、木々の影の入り方が最高ですよね。風が吹くたびに影も揺れますからそれを見ているだけでヒーリング効果が高いですし、部屋の中にいて自然を感じることができる素晴らしい開放感です。・・・この旅の終わりに軽井沢の友人宅にも寄ったのですが、こちらのおうちも森の中にある開放感のある作りとなっており、リビングに差し込む木々の影がそれはそれは美しいものでした。軽井沢を満喫したいという方にはこの「森の離れ」の光のショウは自信を持ってお勧めできるものかと思います。
●もちろんバスルームも開放的
先ほどはシャワーブースが写っていましたが、バスルームも負けず劣らず開放感バッチリです。ただですね、意外とお湯を入れると窓が曇ります(冬なので)ので、思ったほど景色は見えないんですけどね(笑)。ここは半露天にするなど外気を直接取り込める構造でバスを設計していたらもっとコンセプトに沿った素晴らしいものになったのではないかな?とは思いました。いや、でもめっちゃ気分爽快ですよ!
メインバスルームには「Aesop」のアメニティが置かれています。個人的にも好きなブランドですので、逆に自宅感?ありますけどいやいや、やっぱりこうやってちゃんとしたアメニティを置いておいていただけるのはありがたいものです。調達は大変でしょうが、この辺を事前に選んだりできるとより面白いし、自分好みにカスタマイズして宿泊できるので面白いかもな?と思いました。まぁ、私個人が思ったこのお部屋の改善点(ポジティブな意味での)は後半にまとめたいと思います。
尚、シャワーブースの方のアメニティは「Molton Brown」を使用しています。一部屋に2種類のアメニティという時点で結構嬉しいですが、特にこの「Molton Brown」をアメニティとして使用している宿泊施設は少ない(ほぼない?)と思いますので嬉しい男性の方も多いのではないでしょうか?香りも今年出かけられていない海外を思い出すもので、私個人は非常に楽しみつつ、郷愁を感じながらシャワーを浴びることができました。久しぶりに「Molton Brown」を買いに出かけてしまいそうです(笑)。
別角度からもどうぞ。浴槽は写真で見るより実際は大きな浴槽で、横に寝そべって入れますので非常にリラックスができます。またこの構造で不安になる方も多いかもしれませんが、浴槽及びシャワースペースからウェットエリアの床への水漏れや飛び散りはほぼありませんので安心してお使いください。
●様々な時間で変化する光の様子をご覧ください
●夕食は中軽井沢の「ザ・カウボーイハウス」で!
一旦「森の離れ」は離れまして、夕食を食べに行きたいと思います。軽井沢には様々な選択肢が当然ありますが、我が家はどうしても軽井沢に来るとここに足を運んでしまいます。このブログのFacebookなどフォローされている方にはたま〜に出現しているかもしれませんが、普段も夕食を食べるためだけに東京から出かけてしまったりしているココ「ザ・カウボーイハウス」です。
立地としては「ハルニレテラス」の対面に位置する様なイメージです。写真で見るこの左側には「ホテル・ブレストンコート」があり、ここのティールームも開放感があり素敵なのですが、個人的に軽井沢で好きなエリアです。お店が「CLOSED」となっていますが、実はカウボーイハウスは「予約不可」のため、17:00のオープンに先駆け「16:30」位にお店に行ってラインナップしておかないと最初の回転のお客として入れないため早めに移動した結果です。
1978年創業で、もう42年にわたってここ千ヶ滝でステーキを焼いている訳ですよね。古くは別荘族、今では別荘族と軽井沢観光のお客さんに愛され年中混雑をしているお店です。私ももうかなりの年数お邪魔していますので最近はもうメニューの紹介などは省略されてしまいます(笑)。友人曰く「クセが強い」オーナーが元気よく切り盛りしているお店でして、まぁ苦手な人は苦手かもしれませんが、現地で調達してきた古いアメリカの様々な小物類が溢れ店内は古き良きアメリカ中西部の雰囲気が漂っています。
16:30の段階でお店のウェイティングアイルにはお客さんが溢れて順番待ちをしています。この空間は真冬でも暖房が効いていますので待つのは苦にはなりません。・・・17:00ジャストにお店の人が順番に待機客を呼び込み始め、この日のディナーがスタートしました。
カウボーイには2種類のサラダがあるんですが、オススメはこちら「ポパイサラダ」です。地元産のコシがしっかりしたほうれん草に軽く火を通したベーコン、その上から熱い熱いスープの様なドレッシングがかかっており単純なんですがクセになります。もう一つコンビネーション系の「カウボーイサラダ」がありますが、我が家は「ポパイ」しか注文しません。いや、絶対こっちをお勧めします。
それともう一つお勧めしたいのがこちら「にんにくと赤唐辛子のスープ」です。スープを油で蓋してある感じでサーブされますのでとにかく熱い!信じられないくらい熱い液体なんです(笑)。でもコクのあるスープにニンニクの香りとまぁまぁ辛い赤唐辛子の刺激が恐ろしく完璧なバランスでまとまっており食欲も高まりますし、そもそもこのスープを飲むためだけに軽井沢行きたい!と思ってしまう様な一品です。
※この他にもマッシュルームのポタージュなど、定番スープと季節のメニューもありますので楽しんでください。
もちろんメインはステーキです。フィレとサーロインを選べますが、私は多くの場合サーロインの方を選びます。サーロインではありますが、あまり脂身は多くなく赤身中心のステーキですので脂っこいものが苦手な方でも美味しくお肉の味を堪能できるステーキじゃないかな?と思います。いわゆる熟成肉系の流行りのステーキではない、古(いにしえ)のステーキとなりますので「ウルフギャング」みたいなものを想定している場合は異なりますので先に申し上げておきます。
また、このステーキ用にカウボーイでは2種類のソースが用意されています。熟成肉系だったら塩でいいですが、カウボーイはぜひソースを使ってみてください。特に「信州味噌を使ったオリジナルソース」はクセになる美味しさで、お肉の味を倍味あわせてくれる絶品ソースとなっています。これに食わせてスモークド・タバスコも置いてあり、この燻製タバスコもめちゃくちゃ素敵ですのでお肉の最後に使ったりもしています。尚、写真のステーキは「300g」です。
落ち着いた店内は通えば通うほど馴染んできます。
季節で変わるメニューは黒板に記載されていますのでそちらも見逃さない様にしてくださいね。時期時間によってないメニューも出てきますので、その辺は運もあります。
デザートは秋らしく「焼きリンゴ」をいただきました。ラム酒が使われておりリンゴの味を存分に楽しめました。これも年中あるメニューではないので見つけた時には頼む様にしています。
私が頼んだもので終了した様です(笑)。まだ1回転目なんですけどね、あまり在庫がなかったんでしょうね。やはりこういう部分の運があります、カウボーイハウス。またデザートにはこれ以外にも定番メニューがありますのでもっと種類がありますよ。
●ザ・カウボーイハウス(軽井沢)
●「森の離れ」の夜〜朝
Morinohanare Official Photo
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「森の離れ」に帰ってきました。夜のお部屋の雰囲気も大層素敵です。軽井沢は一桁台前半まで気温が下がってきましたが、部屋の外からご覧の様な暖かい色温度のお部屋が見えるだけで心が温まります。いや、心だけではなくちゃんと先ほどご紹介した様にお部屋そのものもしっかりと暖かいんですよ。
部屋に戻った私は、お昼に仕入れた豆を開封して家族でコーヒーを飲もうと思います。・・・普通軽井沢に来たのであれば「ミカドコーヒー」や「丸山珈琲」の様なロースターから買うのが主流かと思いますが、今回はかねてより興味があった「Un Cafe Sucre」の「軽井沢焙煎所」にお出かけして買ってきました(※しかもお買い物に立ち寄るTSURUYAの近くだというのも大きいですね)。
めっちゃキャンプ仕様でコーヒー淹れてますけどね(笑)。そういうのも楽しいので良きかと。尚、重要なポイントなので記載しておきますがこの「森の離れ」には「エスプレッソマシーン」や「コーヒードリッパー」の設置がありません。お湯は沸かせるんですが、ホテルではないのでお部屋備え付けのコーヒーセットやティーセットはありませんので、飲み物はコーヒー含め自前で用意する必要があります。私はご覧の様にお手軽コーヒードリップセットを持ち込んだのでキッチンでにわかカフェを開店させて秋の夜長を楽しもうと思います。
●「Un Cafe Sucre」
チェックアウト前の朝食もバケーションレンタルならでは
深々と静まり返る軽井沢の森に包まれてゆっくりと眠ることができた私は、少しゆっくり目に起きて朝のリビングへ足を進めます。昨日の西日とは逆の方向から秋の清々しい光がリビングに降り注いでいます。
幸運なことに天候に恵まれた週末でしたので子供達は部屋の周りを朝の散歩とばかりにウロウロしています。ホテルでも散歩できますが、自分の家の庭を歩いている感覚で子供達も過ごせるのでやはりこういったバケーションレンタルへのステイは病みつきになってしまう方が増えると思います。
見上げれば秋の空に落葉が進む森の木々。副産物として部屋のすぐ近くに止めた車にはカラマツの葉が大量に降り注いでいますが、この景色ですら秋の軽井沢を満喫している気分になります。
朝食は昨日ツルヤで仕入れたグリーンとパンで簡単にいただきます。卵料理を作ったりも考えられたのですが、この日はお昼を友人宅で食べる予定がありましたのでシンプルなものにしました。フランスパンには大好物のクリームチーズを載せ、信州のはちみつを塗ってうっすらと地元感を出しながら過ごそうと思います。ルームサービスとは違った部屋で食べる朝食の感覚がまた悪くないですね。リビングには淹れたばかりのコーヒーの香りが広がっていますし「おいおい、本当に帰らないといけないの?」という感じです。
お庭から眺める寝室もまた悪くないですよね。ここもまた光の差し込み具合が素晴らしいです。
窓に森が反射していたり。
どこを見ても素敵な光の自然な演出に目を奪われます。
室内照明は必要最低限かつ、シンプル。ちょっと変わったフィラメントを擁した電球が使用されています。
夏は鬱蒼とした森の中の家、秋はちょっと国籍のわからない家、そして真冬の雪深い時期もめちゃくちゃ素敵そうです。深々と降る雪の日にこのリビングでホットワインを作って雪見酒とか最高でしょうね。まぁ、匂いや煙の問題とかもあって(他の宿泊者への)このお庭でBBQはできないんでしょうが、めっちゃしたくなるお庭です(笑)。
●お部屋の解錠は?
少し話はそれまずが、お部屋の解錠は暗証番号で行います。おそらく宿泊ごとに変更されているんじゃないかと思いますが、4桁の番号がチェックイン前にお部屋の担当者からSMSで送られてくるんです。それを使って先に部屋に入り、後でチェックインの手続きを行うことも可能です。
解錠はこちらで。下手にカードキーとかじゃないのがまた情緒あって好きです。
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今回はわずか1日の滞在でしたが、まだできたばかりのお家です。これから周囲の森やお庭の様子、お部屋のエイジングなどどんどん成長してゆくことかと思います。こういった自分たちで時間をプロデュースして楽しみたい方には本当にオススメできるスタイルのお宿かと思いますので、気になった方は是非お出かけしてみてください。今回私がお世話になっていないお部屋がまだ4部屋ありますし、その一つ一つに工夫がこらさえれた素敵な間取りですのでぴったりのお部屋を見つけ出せば必ず満足できると思いますよ。
●「森の離れ」軽井沢・集の間
ホテル名 | 「森の離れ」軽井沢 |
住所 | 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢字境新田小花沢道下1044-1 |
アクセス | ◇新幹線・電車でお越しの方 軽井沢駅よりタクシーで5分 ◇お車でお越しの方 碓氷軽井沢I.C.から15分 |
客室数 | 5棟(各棟一棟貸し) |
温泉 | なし |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 10:00(一休レビューにより11:00に延長 / 期間限定) |
ペット | 不可 |
基本設備 | 冷蔵庫、オーブンレンジ(BALMUDA)、電気ポット、洗濯感想機、各種食器 |
アメニティ | 「Molton Brown」、「Aesop」 |
駐車場 | 各棟に対し1台(集の間のみ2台分)、計6台分 |
●総評
いや、総評するまでもないですよね。オススメです。ただ、ホテルの至れり尽くせりサービスが好きな方はやめたほうがいいと思います(笑)。自分で色々やるのが好きな方向けの施設ですので。その辺のサービスの基本方針というか、考え方を理解しないで訪問してしまうとガッカリとなります。
逆に私も含め部屋を自由に使って余暇時間を楽しみたい、という方には本当にオススメです。自然に囲まれたこのお部屋にこもって寛ぐもよし、ここをベースに軽井沢を探訪するもよし。一人でこもって創作活動にも向いていますし、家族やお友達と集まってワイワイというには絶好の施設です。もちろん定員4名まで小さなお部屋の方を利用なされればカップルでの宿泊も非常に思い出深い素晴らしい滞在となることでしょう。なんでもあるというバケーションスタイルから、シンプルな日々の生活の延長としての贅沢なバケーションスタイルへ関心が移り変わっている現代にとてもあった施設だと個人的に感じました。
●ちょっとだけ(ポジティブな)改善ポイント
最後に、もしこの辺を考慮しても良いのかもな?というポイントを記載してみようと思います。ただ、これは個人のスタイルや旅の好みでもあるので、そうは思わない方もいらっしゃることでしょう。
「コーヒーメーカーは置いておくべきでは?」
まぁ、これは同意する方が多いかもです。お部屋には調理器具はありますが、飲み物はないんです。おそらくホテル暮らしに慣れた方にはここが盲点で部屋に着いたらまずコーヒーか紅茶でも・・・ということが多いと思うんですが「飲めません」(笑)。私は事前に調べていてドリップキットを持って行ったのでなんら問題はなかったですが、お部屋の価格帯を考えるとネスプレッソなど簡易なコーヒーキットくらいはあらかじめ備えておいても良いのではないかと思いました。
「せっかくだったら地元信州の調味料があってもいいかも」
もちろん調味料はありません。ですが、軽井沢という土地柄を考えると地元で生産されている塩や胡椒、その他の調味料をキットとして備え付けてもいいかもしれないですね。味の発見、長野の発見につながるので旅の広がりという意味では話題の提供になると思います。
「一つくらいはヒーロー照明があってもいいかも?」
部屋の照明に不満はないんですが、ミニマリズムを極めすぎ少し景色に緩急はありません。そこで置き型のミッドセンチュリーな照明など、一つくらいは存在感のある調度品が置かれていても良いのかもなと思いました。ありきたりなグリーンではなく、照明あたりがいいんじゃないかと。
「リビングの床自堕落パックなんてどうでしょう?」
めっちゃリビング広いんですよ。もちろんソファーもあるけど、暖かい床でくつろぎたいって人も結構いる気がします。特に冬の時期に暖かい床に寝そべって雪を見るとか最高ですよね。そこであの広い床を効果的に使用できるリラックス用マットやラグ、クッションなどを提供できるように備えるのもいいかもしれないです。お部屋に物置はないので常設はできないかもしれないですが、予約時に必要有無を聞くなどあの床を活用できると過ごし方のバリエーションが増えますので。
「お風呂は半露天がね・・・ほしいのよ」
まぁ、改修希望ですかね?(笑)いやいや、そんな簡単じゃないんだけど。もっと風を浴びたりできると最高だなぁと思います。
「ベッドルームのアクセスドア問題」
ベッドルームにはお庭にアクセスできるドアが付いています。軽く開けて換気とかにも使えるんですが、このドア「開くだけ」なんですよ。え?何言ってるかわからないって?いや、網戸がついていないんです。あの森の空間で換気したいからと開けておいたら当然虫大量に入ってきますよね。あのドアは虫対策を早めに施すほうがいいと思います。自然なんだから虫と共生じゃ!ってのは確かにあるんですが、苦手な人も多いと思うので。
「散歩用のサンダルとかさ・・・」
お庭を散歩するように、簡単なサンダルなどを用意できるといいかもと思いました。庭に出るには自分の靴を履かないといけないので、うっかりブーツで行った私はわりと面倒でした(笑)。
「駐車場台数少ない問題」
惜しむらくは・・・ですかね。例えば今回の「集の間」って最大7名が利用できます。例えば私の車仲間でツーリングがてらこの宿に寄り、夜はワイワイと過ごしたい場合確実に「7台」なんですよね、クルマ(笑)。近隣にでも良いので追加台数を止められる駐車場があれば用途が広がると思います。いや、めっちゃ広がります。合わせて、クルマを部屋の目の前における「眺の間」とか作ってくれたらもうクルマ好きで一年間埋まることでしょう(笑)。
って感じですかね。基本素晴らしいので、全部ポジティブな改善ポイントしかないです。(施設にとって改善ポイントかわかりませんけどね・・・コンセプトやポリシーがあるので。)
●ってことで、最高の滞在から東京へ帰ろうと思います。
運良くオープン後ほどなくで訪問することができました。これから様々なお客様が訪れると思いますが、こういった休日のスタイルがもっと定着してゆくと穏やかな軽井沢を楽しむ人が増えて素晴らしいな、と思っています。私もまた季節を変え再訪してみようと思います。
そういえば、秋を楽しみたくて帰りがてらに「万平ホテル」にも立ち寄りました。ま、ジョン・レノンが愛したティールームです。優しく入る秋のひかりに最大限癒されながらの午前中となりましたよね。
レノンといえばのロイヤルミルクティーではないですが。
はい、ということで、最近は別のライフワークである「ルートインシリーズ」ばっかやってましたけど、久しぶりに「Life with Curiosity」っぽい旅記事でしたかね(笑)。
●「万平ホテル」
また次の旅でお会いしましょう、ではまた!
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