旅を楽しくする!旅カバンの選び方 : クレッタルムーセン「GNA35 Travel Pack」

トラベル(TIPS)

サブバッグ(Sub-Bag)。

主要な荷物はメインのスーツケースに入れ、機内持ち込み手荷物として持ち歩く荷物がどうしても旅行の時には出て来ます。多くの人が悩むこのサブバッグ、個性が出るところかと思いますが今回は私が最近愛用しているものをご紹介したいと思います。

前半戦はやや文字ベースの記事となっておりますが、ぜひお付き合いください!

Photo by T.Iwamoto

滞在先で快適な街歩き、エクスカーションをこなしてゆくにはピッタリの相棒となるかばんは必須!そこで今回は「カバンの選び方」と、「私が選んだ愛用のバッグ」についてご紹介しようと思います。

○サブバッグの条件とは?

サブバッグに求められる要素はいろいろあるかと思いますが、私の中の重要項目は以下でした。それは私の旅行スタイルや、持ち物などに由来するものですがね。

① ある程度の容量を持っていること
② 旅先での移動時に持っていることが負荷にならないこと
③ ファッショナブルであること

以上です。では、それぞれの項目についてご説明をさせていただければと思います。

① ある程度の容量を持っていること

これはわりと多くの方が当てはまる項目かもしれないですね。特に出張時も持ち歩くことを考えると、PC、書類、筆記用具、身の回りの小物、各種充電器・・・など意外と持ち歩くものがかさばります。さらに私の場合これに、「一眼レフ」「バッテリー類」が加わりますのでまぁまぁ膨大なワンセットを常に持ち歩いていることとなります。

なので、サブバッグは多少ものを詰め込んでも大丈夫な容量が求められます。

本当は必要最小限の持ち物で颯爽と街歩きしたいんですが、欲張りなんで結果いろいろ持ち歩いてしまいます。。。

② 旅先での移動時に持っていることが負荷にならないこと

これは、特に一眼レフを持ち歩くという行動スタイル上重要なポイントです。あのクソデカイ筐体を出したり、しまったり・・・さらには撮影時には両手を使います。それ以外でも、空港内を移動する際、現地でiPhone片手に街をぶらつく時など「両手が自由である」というのはかなりストレスが減りますし、旅の景色を変える大きなポイントです。

過去、肩掛け式のトート型のサブバッグを使用していた時はどうしてもカバンが肩からズリ落ちない様に意識するあまり片方の手が自由にならず、結構窮屈な思いをしていたのでこの点は新しいサブバッグ選びの際は重要なポイントの一つでもありました。

③ ファッショナブルであること

「あぁ?」って思う方もいらっしゃると思いますが、性格上「旅行カバンで且つ実用性重視」という本分があるのは理解しつつも、やはり持ち歩いていて「かっちょいい!」ことは譲れない選定ポイントかと思います。さらに私の場合は「あまりメジャーじゃない」という視点も加わり、同じバッグを持った人にそうそう出くわさないという感覚も自分の中では愛着を深める(笑)ポイントでもありますので、その点に関してはこだわりました。

○条件を満たすカバンを探す旅

さて、上記3点を満たすカバンとはどういうものでしょう?

・クーリエバッグ?
・トート型?
・マイクロボストン?
・リュック?

バッグは大別して、上記の様な種類があるかと思いますが、「両手を自由にしたい」「ある程度の容量を苦もなく持ち運べる」「防犯性が高い(人からは)開けにくい構造」などなどの要素を満たすものを探し続けました。

国内保養地などは、トート型などを気楽に持ち歩いていたりもしますが。

「クーリエ」は容量面で難が、「マイクロボストン」は両手が結果開かない点で難が、「トート型」は防犯的な観点と容量を求めるとややかさばる点で難があり、最終的に私が選んだバッグの形が以下の様なものでした。

○結果発表
ということで、最終的に私が選定したサブバッグは「リュックタイプ」でした。何より両手の自由度はお墨付きなのと、多少の重量がある手荷物でも重量感を感じにくいその持ち運びスタイル、あとは個人的なキャラクターや服装の雰囲気にも合わせやすい点などからの総合的な判断でこうなりました。

○どんなリュックを探すか?

ひとえに「リュックタイプ」と言っても、様々なスタイルがあります。

・タウンファッション系(含むアウトドアブランド)
・ブランド系
・デザイン重視系
・エクストリームユーセージ系

これも自分のキャラと合わせての選択がメインにはなりますが、まず「容量」という点でおおよそのブランド系リュックは落選です。これらは基本「本当に一杯ものを詰め込んで使用する」なんて用途に向けてデザインも開発もされちゃぁいません。そもそも目指すところが違います。

次にタウンファッション系、これはクーリエバッグなどともブランドがかぶったりしますが、デザインという点ではさすがに街歩きに映える一日の長があるなぁと思っています。しかしながらこのカテゴリの大きな問題は「人の持ち物とかぶりやすい」という点かと。渋谷とか行くと「THE NORTH FACE」のバックパックだらけですもんね(汗)。

デザイン重視系も私にとってのネガティブネスはタウンファッション系に近いものがあります。まず、バックパックとしての性能が低い。これは当たり前ですよね、デザイン重視してそこまで重いものを詰め込むがあまり、型崩れする様な用途をそもそも目指していませんから。次に、自分のキャラクター的に「そこまでデザインで主張するバッグを持つ性格じゃない」点も大きいです。スノッビーな服装というタイプではないので、まぁまずカバンが浮きます。それは避けたいところです。

ということで、私が選択した方向性は「エクストリームユーセージ系」。つまり、アウトドアブランドが展開するシリーズの中でも「ガチ用途」を求める人たち向けに作られたモデルをそのまま街で使ってやろう、という作戦です。もっと簡単に言えば、山登りやエクストリームウインタースポーツ向けに提供されているモデルです。

○候補になったブランドとは?

アウトドラブランドは数あれど、形や色の好みから最後の方まで検討に残っていたのは以下のブランドでした。

◼︎「Macpac / Tuatara 25」
◼︎「Karrimor / Sabre 30」

これらは、最終的には諸事情で今回は見送りましたが、機会があれば入手したいなぁと思っているものばかりですので、購入には至っていませんが、一推しであることは変わりません。

もちろんこのほかにも「Arc’teryx」「GREGORY」「MAMMUT」「Mystery Ranch」「THE NORTH FACE」「Patagonia」「HAGLOFS」などなど様々なブランドを検討したのは言うまでもありません。

○選んだサブバッグとは?

最終的に私が選んだサブバッグはタイトルにもありますが

2019年3月追記:現在はこのモデルは廃盤になっており、後継機種として下記の「GNA33L」が発売されています。
では、私の選んだ「GNA35」をご紹介します。

●KLATTERMUSEN | GNA35

(カラビナなどを自由に装着できるユニットが全面に張り巡らされています)
(裏側には分厚いクッションが入っており、背負い心地は最高です。底部はケブラー素材を使用し、耐用強度を飛躍的に高めています。操作部は目立つ赤のアルマイト加工がされた部品や、赤い紐でアクセントになっており、非常に探しやすい点では機能もしっかり考えられていますね。)

全天候型の山登り用ザックと呼ばれるものですが、日帰りOR一泊程度の山登りで使用するモデルかと思います。(もっと長期、そして過酷な環境の山登り用はさらに大きな容量のザックを使用するらしいので)・・・名前の通り内容量は「35L」数字だけ見ると国内用に使用しているRIMOWAと同等の容量です(・・・実際そんなにある印象ないですが・・・。)。

見ての通りガチ山登り仕様のモデルでして、様々なプロ機能(本来の私には無用の長物)が備わっています。そのヘビーデューティーな外観、こだわりのカラー、デザイン性も優れたパッケージング、そのすべてに一目惚れという感じです。

○クレッタルムーセンって?

結構聞きなれない方も多いのではないかと思いますこの「クレッタルムーセン」。ブランドとしては、1984年にスウェーデンで「Peter Askuly」によって創業したアウトドアブランドです。アウトドアアイテムとしての機能性を追求した構造、北欧ならではの洗練されたデザインで世界中のアウトドアファンの愛好者を生み出し、今では世界有数の人気アウトドアブランドに成長しています。

また、自然保護の観点から、製品にはリサイクル素材やサステナブル素材をできる限り使用することでも高い評価を得ていますし、多くのファンを持っている理由でもあります。

アパレル、バッグ(ザック含む)を中心としたラインナップで展開しており、蛍光色などを活用したポップな雰囲気はタウンユースでも徐々に愛用者を増やす原動力となっています。余談ですが、ザック界のロールスロイスと呼ばれる、謎の愛称も存在します。

さらに余談ですが「クレッタルムーセン(KLATTERMUSEN)」とは、「山ねずみ」を意味するスウェーデン語で、クレッタルムーセン社のロゴマークもご覧の通り「山ねずみ」の顔をイメージして作られています。

(オシャレすぎて、初めは気付かないんですが、ちょこっとスウェーデンの国旗が
デザインアクセントとして縫いこまれています)

○「GNA35(ギノア35)」って?

そんな中でもミッドサイズのザックとして販売されているのが「GNA35」です。名称の通り、内容量はMAX35L(リットル)。正確には「GNA35 Travel Pack」です。

製品の特徴は公式サイトより引用しますので、以下をご覧ください。

【GNA35 Travel Pack】


特徴的で大きな開口部を持つアイコン的存在のバックパック。ヨーロッパでは様々なアウトドアギアの賞を受賞している。内部のオーガナイザーにはノートPC用のポケットをはじめ細かなポケットも装備しています。 ハンドストラップを上部前後に配置し手持ちの際の移動にも配慮。 背面長を自由に変更できるショルダーストラップにはButterflyBridge™を装備しています。荷物の出し入れのしやすさはトラベル・タウンユースに使い勝手がよいバックパックです。ショルダーストラップ・ヒップベルト共に、取外して収納可能。 リフレクター、セキュリティーポケット、外部ハイドレーションポケット、3点止式のドローコードが2pcs付属する。

また、素材は「リサイクルナイロン100% MIPAN ® regen™」と呼ばれる特殊な素材を仕様しています。この素材は韓国の繊維メーカーが開発したもので、使われなくなった魚網やカーペットなどの繊維を再生成したナイロンとなっています。

ゴアテックスなどの廃棄されると有毒ガスが出る化学素材を用いずに、充分環境に配慮し、それでいてアウトドア用品に必要な防風性、放湿性、保温性、実用性を追及した、クレッタルムーセンのモノヅクリの基本姿勢を表すまさにクレッタルムーセンの象徴とも言える素材がこの「MIPAN」です。

細かな製品仕様のご紹介は専門の山サイトなどに任せることとしますが、この本格アウトドア仕様の骨格を持ったバッグパックのおかげで、そこそこ重い荷物を持ち歩く際にも背負ってしまえば重さを感じることなく、極めて快適に長距離・長時間の街歩きを実現することができるのは嬉しい限りです。この荷重分散機能は「Butterfly Bridge」と呼ばれる機構(構造)で、以下の写真の様な特徴的な骨組みがショルダーハーネスに組み込まれており、見た目上の特徴にもなっています。

(右上の金属棒がバタフライブリッジ構造部です、更には重心位置変更用のバランサー調整部が
中央の青いアイコンで示されています。これはかなりタウンでも便利な機能です。)

(山登りザックの流行りでもある”ハイドロローディング”(水の入ったパックを入れ、
給水しながら登山が出来る)用のポケットも備わっています)

(チェストストラップ部には、笛も装備されていて、遭難時に遭難を知らせることができる装備
が付いているのも、ガチ登山用という感じですね)

また、内部にはPCを入れておくためのディバイダー(取り外し可能)も装備されており、日々MacBookAirなどを持ち歩く私としては、PCの保護にもなりありがたい装備です。30L仕様の「Allsvinn」、22L仕様の「Mimer」などにはPCディバイダーは装備されていませんので、その点で「GNA35」は私の用途に合っていたんですね。

(開口部を全開にするとかなり大きなローディングスペースが現れます)

(わかりづらいですが、奥行きも十分で、写真の子RIMOWAから奥に更に荷室があります)

また、細かなポケットなども内部に用意されていますので、目的別収納もできとても便利です。

(ちょうど蓋の裏にあるポケット、普段はiPhoneケーブルやバッテリーなどをしまっています)

○欠点は?

欠点も美点というような感じで気に入ってはいますが、あえて一般的な目線で見た際の欠点を挙げるとしたら以下の項目じゃないかと思います。

・ややでかい (35Lは、小柄な人や女性には街使いという点では大きすぎます)
・見た目がやや本気モード (Butterfly Bridge含め、結構マジ山登り感でちゃいます)
・物が入れづらい

「物が入れづらい」・・・は説明が必要でしょうが、実は「GNA35」は、側面から見ると内壁形状が逆三角形になっており、底へ行けば行くほど狭くなる構造です。これは背負った際の全体的な重量バランスがややトップ側へ来ることで疲労を軽減する狙いなのだそうですが、タウンユースでは上部がこんもりしてしまい、結構「大荷物で移動している人」感がでますので、ものの入れ方や量を工夫してそう見えない様に背負うテクニックが求められます(笑)。

・収納が至れり尽くせりではない

当たり前ですが、タウンユース用ではないので、便利なポケットが多いとか、外からアクセスできる荷室があるとかそういう使い勝手は低いです。荷物は全てトップローディング(上から入れる)ですので、ちょっと何かを出すということはやや面倒なんです。その点では、カメラ用バックパックなどはよくできていますので、気にならないといえば嘘になります(笑)。

でも、この程度でしょうか。1年以上使っていますが、非常に満足度が高いです。個人的には気分転換と、荷室の自由度が高い(寸胴袋形状)という点で「Allsvinn」も追加で欲しいなぁと思っているくらい、クレッタルのバックパックは所有欲も、実用性も、そしてなにより堅牢性も満たしている素晴らしいサブバッグだと思っています。

Photo by T.Iwamoto
(背負っているときはこんな感じですね、まぁバッグパッカー風です・笑)

行く先々で様々な国の人に「そのイカしたザックはどこのメーカーのだい?」とかなりな頻度で質問を受けます。近しい友人には「通信兵!」って呼ばれますが(笑)。

手持ち、トート型のサブバッグも引き続き探していますので「こんなオススメがあるよ!」などの情報は是非コメント欄などで教えていただけますと助かります!


今日は私のサブバッグのご紹介でした!

ではまた!

***

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この記事を書いた人

東京でプランナー・コンサルタントとして働きつつ、様々なフィールドで遊ばせてもらっています。

ON / OFF問わず日本各地、世界各地へ出かけることが多いこと、そして移動手段
である航空機が大好きなのでそんな日常を多くの人と共有しようとブログを書いています。また、最近では愛車ポルシェ911での日々を綴るYoutubeチャンネル「Nine Eleven Cruise」も更新していますので、こちらも是非チャンネル登録の上御覧ください。

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