ジェットスタービジネスクラス搭乗記 : 成田 → ゴールドコースト → 成田 (JQ11 & JQ12 / NRT-OOL-NRT / Business Class)

トラベル(TIPS)

今日はちょっと変わり種のビジネスクラスのお話を。

これもちょっとした仕事で利用した便なのですが、格安航空会社(LCC)で知られる「Jetstar」を利用した時のお話です。・・・Jetstarっていうとビジネスクラスというイメージがないかもしれませんが、日本国内出発の場合は、オーストラリアへ向かう便に設定があるんです。しかも、私が乗った便は当時就航したてだった「Boeing787-8」が機材でして、とても世の中のLCCのイメージとは異なる、最新鋭機材での運行だという点で、ぜひ皆様もオーストラリアへお出かけの際は覚えておいていただきたい、航空会社の一つです。

スタッフとの待ち合わせにまだ時間のある余裕を持った移動で成田空港へ到着です。普段はスタアラ組の私ですので、使い慣れない第2ターミナル(といっても過去ANAがこちらにあった時はよく使っていましたが)を散策しながら、過去幾多の出張にここから出かけて行った日々を懐かしく思い返します。

2Fにあるおみやげ屋さんや、飛行機の見やすい窓側のレストランなど使い馴染んだお店も多く、早めの到着に気を良くしてゆっくりと徘徊。たまにはこういう時間に余裕のある出発も良いものです。

その後、その「窓側のレストラン」でスタッフと打ち合わせをして、一旦解散後ボーディングへ向かいます。

そう、景色でお分かり頂けますし、冒頭でも書かせて頂きましたが今回は『Jetstar』を活用してのゴールドコースト旅行です。「え?あるの?」と思われるでしょうが、LCCにもちゃんと存在するビジネスクラス座席のご紹介含め、ゴールドコーストのレイドバックしつつも興奮を禁じ得ない、リピーターを多く生み出している景色などもお楽しみいただければと思います!


○LCCが提供するビジネスクラスの実力とは?

かつてはターミナル間をつなぐモノレールが走っていた空間は動く歩道になりましたよね、まぁ、あの短距離にモノレールはなくてもよかった気もしますが、なんか国際空港っぽいギミックが一つ消えたなーと思いつつ、遊歩道を歩いてまったりとゲートへ向かいます。

さすがJetstarと言えば良いのでしょうか?ゲートには多くのオージー達が詰めかけ、日本人旅客と半々くらいの比率となっており、便の国際色を高めるとともに、海外へ出かけて行く便だという旅情を駆り立ててくれます。ゲートは「88」なんとも縁起の良い末広がりな番号に、良い旅の予感がしてくるというものです。

ご覧の様に、Jetstar便は「カンタス航空」「JAL」ともコードシェアになっていますので、双方のマイルを貯めようと思えば貯めることができます。まぁ、Jetstarは言わずと知れたカンタスの子会社ですので広いくくりで言えばワンワールド系列です(※Jetstarはワンワールドには加盟していません)。

ほぼ定刻に、優先搭乗に続きビジネスクラス旅客(JetstarにはFFPはありませんので、エリート会員の優先搭乗はないため)からボーディング開始です。ボーディングブリッジの中から近づいてくる夜空に鈍い光沢を放つシルバーの787を眺めつつ、本当にかっちょいい塗装だなぁ、とスタッフと盛り上がります。

ビジネスクラスに座って周りを眺めるとこんな感じです。イメージとしては少しピッチの狭い、プレミアムクラスって感じでしょうかね。エコノミークラス含め、ブラックの革張りシートですので、シックな雰囲気が漂います。ほぼ個室の様なビジネスクラスシートに慣れていたりしますが、これはこれで必要十分。座席の横幅がゆったりしていますので、まったり機窓を眺めたり、軽く仮眠したりには十分なスペースだと考えることができると思います。

過去の記事(ITEM : ANA First class amenity)でもご紹介した「Jetstar Business Class Amenity」がこちら。様々なグッズが入ったポーチを、タブレットケースとして再利用できる最高にクールなアイデア商品です。あと、客席にはそれぞれノイズキャンセリングのヘッドフォンが配布されており、またエコノミークラスでは「Pay per View」となる機内エンターテインメイントがフル活用できる状態になっているのがビジネスクラスの特徴です。

機体は成田の混雑の割にはほぼ定刻で離陸をし、一路真南へと機種を翻すとグングン上昇を始めてゆきます。窓の外は漆黒の闇ですが、787の機内はLEDの真っ白なあかりが灯り、いよいよ夕食のサービスが始まります。

夕食の準備ができるまでは食前酒(私はコーラですが)が配布され、プレッツェルをかじりながらしばし日本を離れて行く開放感に浸ります。もちろんビジネスクラスはエンジンの前方となる最前列から設定されていますので、静粛な787のパフォーマンスと相まって極めて静かな空間を堪能できます。スタッフとの会話も声をはりあげる必要がなく、とても快適です。

前菜となるのは、ワンポ−ションのサラダとバゲット、そしてパンプキンスープです。フルサービスのメニューに慣れている方には物足りないかもしれませんが、いやいやどうして、結構お味は侮れません。また、右側のカトラリーセットの包装が「Jetstar Business Class」となっているのも普段なかなか見れないアイテムということもあって、個人的にはメガキャリアのビジネスに乗るよりもテンションが上がったことを記憶しています。

メインディッシュもプレートタイプの提供となりますが、ちゃんとオージービーフのステーキを食べることができます。付け合わせのポテト含め、この後ゴールドコーストで毎日食べる様なメニューなんですが、オーストラリアらしいダイナミックな味付け含め、同行者一同大満足だったのが印象的です。

さらに満足度を高めたのは、デザートがMOVENPICKのアイスクリームだったこと(笑)。モーベン自体はスイスのブランドですが、ここの乳製品は文句無しで美味しいので、ヨーロッパ出張時は折に触れ食べてしまうブランドだけに、機内でちょこっと食べられるのは嬉しいサプライズ・・・じゃないですかね?

ライトはこの後ひたすら太平洋上を南下し、早朝のゴールドコーストを目指します。機内はナイトモードとなり、それぞれが映画を見るなり、仮眠を取るなり、音楽を聞くなり自由な時間を堪能です。

まだ窓の外が真っ暗な時間帯に到着前の朝食が配布されます。シリアル×ミルクの鉄板の組み合わせとバゲット、そしてヨーグルトです。フルーツジュース、コーヒーも一緒に頂くことができます。仮眠の体を熱いコーヒーで目覚めさせ、眼下にシアンブルーの景色が広がり始める頃、Jetstar787は高度を下ろし始め、ゴールドコーストの海岸線沿いに最終進入、街並みを巻き込む様に旋回し滑走路へ吸い込まれてゆきます。

規模の小さなゴールドコースト空港はPBB(ボーディングブリッジ)自体がほぼ備えついておらず、この様な中型のジェット機であろうといわゆる沖止め的扱いで、旅客は全てこのブリッジ車を横付けし、そこを乗り降りする形になります。降機した後に夜を徹して自分を運んできてくれた787を間近に見られるというのはとても素晴らしい体験ですので、この空港へのアクセス、オススメです。ちなみにこの時期のJetstarの機材繰りは、なんとこの機体は、ひたすら 「成田⇆ゴールコドースト」を往復し続けるという飛行機の身になったら「もう飽きた〜」というような機材繰りでした(現在は変わっていると思いますが。)。

到着してみれば快晴のゴールドコースト!現地時間の早朝に到着するのですが、季節が真反対になりますので、出発時の東京は真夏でしたが、ゴールドコーストはかなり肌寒い雰囲気。まったく上着を持ってこないというチャレンジャーなスタッフは身悶えておりました。肝心のフライトは快適の一言!ビジネスクラスシートは10時間ものフライトでも大きな疲れを体に残しませんし、カジュアルなサービスもいわゆる「俺様ビジネスクラスのお客様」ってスタンスの人じゃなければ、とっても楽しめると思います。

さてさて、ゴールドコースト。オーストラリア連邦クイーンズランド州にある世界的な保養地でして、気候は亜熱帯性気候。つまり「年中夏」、そう「常夏」です。とはいえ、寒暖の差はあり、一番熱い時期は日本の冬であり、一番寒い時期は日本の夏です、南半球ですからね。我々が訪れた8月は、ちょうどこちらの冬。朝夕には気温1桁も珍しくないので、この時期に来られる方は軽めのダウンや、上着のご準備をお忘れなく。

といっても、日中は20度以上になりますので、マリンスポーツや、サンバーンには最高です。「Surfers Paradise」として有名なこのビーチも、広がる景色は常夏であり、少し色の濃い海の色と、真っ白な砂浜のコントラストは見事!の一言。比較的スケジュールのゆるやかな出張でしたので、スタッフ一同ゆっくりと街を歩き、カフェに入り、半ば観光客の様に世界中の人がリタイア後の終の住処として選ぶこの街の空気を楽しみました。

撮り方によって空の色が変わりますが、ビーチの直前まで街がせり出し、アップタウンとビーチがダイレクトコネクションしている様子は、本当に海が好きな方なら至極便利でたまらないでしょう。もちろん、北側には高級コンドミニアムのゾーンもありますので、ゆったりした生活をお望みの方は住居はそちらに構えれば静かに暮らすことができます。

街歩きを続けると、やがて日が沈んできます。日中のゴールドコーストも天国ですが、マジックアワーのゴールドコーストもまた、天国です。

日が暮れれば、スタッフと待ち合わせをして夕食に出かけます。海沿いのレストランの多くはやはり海産物中心のお店が多く、様々なホテルではシーフードバッフェなどを観光客に提供しています。高級系、庶民系合わせてどれも美味しい予算に合わせた食事の仕方が可能な点も保養地として優れていると思います。また、概ね治安はよく、夜に一人で歩いても大きな危険は感じないエリアです。とはいえ、日本ではありませんので、用心に越したことがない点だけはお伝えしたいと思います。

そういえば、オーストラリアを旅行する際に間違えてはいけないちょっと変わっているTipsといえばコーヒーの名前でしょうか。オーストラリアはカフェ文化の国としても知られ、様々なコーヒーショップが軒を連ねていますし、有名な3rd wave coffeeのブランドなども輩出しています。故に独特というか、一部ヨーロッパでも見られるコーヒー文化が存在していまして「コーヒーの呼び名」が結構我々が日本で親しんでいるもの(=アメリカ式)とは違います。

例えばこの上の写真のコーヒー。なんといって注文すると出てくるのか?

答えは「Iced Coffee」(アイスコーヒー)、です。

じゃぁ、いわゆる日本で言うアイスコーヒーはなんて頼むと出てくるのか?

答えは「Iced Tall Black」です。

いやぁ、ややこしい。あといわゆる「カフェラテ」はオーストラリアでは「Flat White」です。ヨーロッパでも特に北に行けば行くほどこの名前で注文を受けるお店が増えますね。植民地支配時代の様々な名残というわけですが、その辺覚えておくと現地に行って混乱しないでしょう。

ということで、この写真のコーヒーがオーストラリアで言うところの「Soy Flat White」(豆乳で作ったカフェラテ)です。オーストラリアのカフェラテ系は全てがミルクの味がマイルドで私的にはとてもツボなのです。ヨーロッパでもこれ系だしてくれるお店に出くわすと嬉しくなるくらい、エスプレッソをミルクで割ったぜよ、的な味のというよりは、ミルクもちゃんと主張している味わいなんです。おかげで滞在中何杯フラットホワイトを飲んだかしれません。。。

最終日は少し遠出して、有名なクリフの街で海鮮三昧をスタッフとして打ち上げです。これほど帰るのが名残惜しくなるくらい快適な滞在ができる、よく言えばレイドバック感がたまらない街はないと思います。一時期避暑地として話題になった時期はありますが、日本では少し忘れられているデスティネーションだと思いますので、よかった思い出してあげてください。ハワイの様に日本語が溢れていませんが、日本人には大変居心地が良い街だと思います。

さて、帰路につきます。「Jetstar」はカンタスの子会社というのは冒頭でもお話ししましたが、故にビジネスクラス利用の旅客はボーディング前にカンタス航空の「カンタスクラブラウンジ」を利用できます。ご覧の通りスタイリッシュで清潔な空間で搭乗前のひと時を過ごせますので、ホスピタリティ面でもLCCという印象はこの路線に関しては受けないのではないだろうか?と思います。

帰りも間近に787を見ながらボーディングができます。もう、飛行機好きにはたまらんシチュエーションですね。こんな写真も撮り放題なんです。よくご覧になればわかると思いますが、乗ってきた時の写真と、この帰りの写真、機材のレジ番が同じ「KF」ですよね(笑)本当にこの子は東京とここを往復し続けていたんです。いやぁ健気。。。

ちなみにこれが最前列から撮影したビジネスクラス。アブレストは「2-3-2」の7列仕様です。これが合計3列あり、計21席がビジネスクラスということになります。クラスの仕切りは通常Jetstarのコーポレートカラーでもあるオレンジのカーテンで仕切られますが、写真には謎のグレーのカーテンがありますよね?これは上空でクルーが仮眠を取る際に利用するクルーレストを作る際に座席を囲ってしまうためのカーテンなんです。・・・つまり満席の場合はここは使われません。

そして後方に続くのはエコノミークラス。こちらは「3-3-3」の9列仕様。ビジに比べると当然一人一人の空間は減りますがよく考えてみてください、ANAの787国際線エコノミークラスは同じ「3-3-3」の9列ですからね、LCCだからって窮屈なわけじゃないんですよね。(最近のJALは2-4-2の8列なんで、ANAにも見習って欲しいですけどね。)

また、ちゃんと下の写真の様に、AVODも各シートに完備ですので退屈しませんし、別に安かろう悪かろうになってません。

てなわけで、写真を撮っているうちに客席が埋まり、我々を乗せた便は再びゴールドコーストの青空へ向け離陸です。上昇中海岸線沿いに上がって行くので、雄大なオーストラリアの様々な海岸を眺めることができ、更にはパプアニューギニアのポートモレスビー上空を通る航路のため、これらの街並みも遠くからではありますが眼下に確認することができます。その後はグアムの西側を通過し、一路成田を目指します。

気になる復路の機内食ですが、ラインナップを基本的に変更なく、スープが「ポテトポタージュ」に、メインの肉料理が「チキン」に変わります。機内のコーヒーのおいしさもそのままですので、往路と同様快適なフライトが約束されています。また、復路便である「JQ12」は日本時間でもずーっと日中を飛ぶ便ですので、機内も明るいままで(多少のダウントーンタイムは設定されています)、スタッフとゴールドコーストの思い出をあれやこれや、コーヒーを飲みながら語りあかせばもうファイナルアプローチ、という位フライトタイムが短く感じます。

最終的にはフライトレベル430(FL430)というかなりの高高度まで上昇し、飛行を続けたこの日のフライト。787の最先端のマネージメントシステムのおかげで強い揺れにも遭遇せず、疲れを感じないまま成田へランディングです。
LCCのビジネスクラスなんて、と思う方もいらっしゃると思いますが、なかなかどうして、上手な使い方をすればリーズナブルなコストでゆったりとした旅を手に入れられると思いますし、LCCならではのカジュアルなサービスに新しい空の旅の楽しみを感じられる方もいるのではないでしょうか。
少し長くなりしたが、LCCビジネスクラスの旅。皆さんもぜひ、いかがでしょうか?
では、また!
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この記事を書いた人

東京でプランナーとして働きつつ、様々なフィールドで遊ばせてもらっています。

ON / OFF問わず日本各地、世界各地へ出かけることが多いこと、そして移動手段
である航空機が大好きなことを理由に「航空機を活用した旅」をメインとしたブログ「Days of StyleDept」を書かせてもらっていましたが、もう少し幅の広い話題を取り扱うブログへの進化を目指してこの「Life with curiosity」を立ち上げ。

アイドルから航空機までをカバーする明るいオタクとして、日々好奇心の赴くままに暮らす二人の娘のオヤジでもあります。

記事には出て来ない日常も垣間見れる「Instagram」(gulf9_styledept)もぜひフォローしてみてください。

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