ANAビジネスクラス搭乗記 : デュッセルドルフ → 成田 (NH210 / DUS-NRT / Business Class)

トラベル(海外)

デュッセルドルフの街歩きを満喫した私は、一旦ホテルへ戻り荷物をピックアップして再びタクシーの乗客として収まります。たった一泊でしたが、今度はもっとゆっくりと、ホテル内に備え付けられたスパなども楽しみながらの滞在をしたいと思わせる「Hyatt Regency Dusseldorf」でした。

再びタクシーの車内から、さきほど歩いて写真を撮ったばかりのNeuer Zollhofシリーズ眺めたりしながら帰り便の情報や、到着地東京の天候などの情報をiPhoneで取得します。

到着地東京(成田)の到着時の天候は予報ではやや曇り〜晴の間の様子です。午後の到着なので少し雲がちな天候なんでしょうかね。だとすると着陸前30分ほどは少し揺れがありそうです。

などと考えているデュッセルドルフはそろそろ夕闇が降りてこようかという夕方です。まだ視界に入っている景色は明るいですが、空港でボーディングする頃は真っ暗でしょう。機内に入ってしまえばそこはもう日本ですから、私に残されたいくばくかのドイツ時間を楽しむこととします。

●過去のフランクフルト〜デュッセルドルフの旅の様子は以下の3記事を参照ください。

「デュッセルドルフ空港(DUS/EDDL)」に到着しました。ドイツ第3の空港として知られ、4月の出張でも搭乗した「エアベルリン(Air Berlin)」のハブ空港にもなっています。・・・液晶画面で東京行きANA便のチェックインゲート情報を確認し、早速チェックインです。

デュッセルドルフ空港はとても開放的で雰囲気の良い空港なので無駄にコンコースを歩いて小洒落たサインや建築の妙を楽しんでしまいますが、ANAのチェックインカウンターも非常にわかりやすい場所に備えられており、「BUSINESS CLASS」「ECONOMY CLASS」双方ともに余裕のあるスペースが用意されています。

空港の外の景色は結構のどかなので、到着した時は「なんて田舎の空港なんだ」って思うかもしれませんが、ドイツの空港って結構どこも森の中にあるイメージですね。それだけに敷地には余裕を感じますので、アメリカの広大な土地に作ったバカデカイ空港とはまた違った「広さ」を感じられるのがドイツの空港の良さじゃないかな・・・というイメージです。
ですので、このデュッセルドルフ空港もこじんまりとしたターミナルからは想像できない、「3,000m×45m」と「2,700m×45m」の滑走路が2本装備されており、大型機の離発着が十分に可能となっています。ちょっと面白いのは滑走路の表面素材がコンクリートという点ですかね。日本の滑走路はその多くがアスファルトですので、白っぽい滑走路を見るにつけ「海外・・・」な気分を生み出してくれます。
さて、そんなにゆったりもしていられないので搭乗ゲートへ向かうべく、パスポートコントロールへ向かうことにします。EU諸国の出国検査はたいして時間がかからないので、憂鬱な気分にならずに済みます。

チェックイン時に案内された本日のラウンジはおなじみの「Lufthansa Senator Lounge」。搭乗まであんまり時間を残していないので、大したラウンジ活動は出来そうもないんですが、東京のスタッフや家族へのお土産をパパッと買い込んだ後に階段を登りラウンジへ進みます。

ここのセネターは、生ハムやウインナー類がさすがに充実しています。まぁ、あまりここでバクバク食べてもしゃーないっちゃぁしゃーないので、これまでの街歩きで生まれた空腹感を満たすために軽く食材を確保です。・・・しかし、温かいスープなどは本当に嬉しいですね。ソファーに座りながら一息つける瞬間とはまさにこのことです。まだ東京はお昼ですので、活動している街からやってくるメールやFacebookのメッセージに返信したり、友人たちの他愛もない投稿を読んで楽しんだりしたあとは、全般的にスタイリッシュという言葉が似合う「黒」が基調となっているターミナルインテリアを眺めつつボーディングゲートまで移動します。

写真は過去ミラノへ行った際のトランジットで訪れた際の写真ですが、私たちを東京まで運んでくれる機体はこの位置にスタンバイしています(まぁ、いろいろな状況で変動はあるでしょうが・・・)。

この日は定刻通り「19:35」にボーディングが開始されます。ゲートは「A76」、この段階で日は暮れており、視界に入る景色は空港の様々な夜間灯が灯った旅情タップリのナイトボーディング風景です。

機内に入り、枕や掛け布団・敷布団などの位置を調整して身の回りを最適化させればあとはゆっくりくつろぐだけです。

本日私を東京(成田)まで運んでくれるのは「ANA210便(DUS-NRT)」、機材は「Boeing 787-8(シップナンバー失念・・・)」、飛行距離5,804mile、飛行時間は10時間45分の予定です。メモには「JA787A」とアガる番号がメモられていますが、このシップナンバーを持っているのは「Boeing777-300ER」です(笑)。どう考えても前の出張のメモが残っていて更新されなかったとしか思えません。。。(涙)。また座席が「9A」とポートサイドでしたので、私が見ることの出来るウイングには日の丸しかなく、残った写真からシップナンバーを割り出すこともできませんし「Flightradar24」のログも保存期間を過ぎていますので、もうどうにもなりませんー。

などと書いているうちに、私の乗った210便はややゆったりとした時間の使い方(笑)をしたものの、無事夕暮れのデュッセルドルフ空港を現地時刻の「20:19」「RWY23R」から離陸。離陸後右旋回を続け、機種を最終的には磁方位031度まで修正して上昇を続けています。

機内はもう窓から入る明かりもなく、また機内照明も夕暮れモードのやや暗い照明に変えられて「ご飯を食べずに寝たい人はどうぞ〜」な夜発便特有の環境調整が行われていますので、アペタイザーが出てきてもご覧のように写真写りが暗いわけです。

私も街歩きや、出張の疲れ含めましていい加減「疲労困憊」ではありますので、半分どんよりしながらも、続くスターターを平らげて行きます。前菜にローフィッシュ系が出てくるのはつまみやすくて好きですね。結構肉厚のあるチキンやロース系の前菜が出てきちゃうと、メインの前にお腹が膨れ気味になるので、ここまでは軽くつまみながら飲み物で体をリラックスモードへ変えてゆく良いパートナーになるようなメニューに出くわすと非常に嬉しい気分になります。・・・という観点ではこの日の前菜は「気に入っている方」に分類されるかと思います。

なんだかヘンテコなメインが出てきていますが、これはラウンジでパンを食べていた私が、機内では「ごはん」が食べたくなってしまったので「洋食コースのメイン」に「ご飯+お味噌汁」をパンの代わりにつけてもらったというやや変則的なメイン設定だからなんですね(汗)。まぁ、ビジネスクラスのご飯に飽きないためのちょっとした工夫みたいなものですが。

洋食メインとなっている部分はこんな感じです。本日は全体的にあっさりとした感じで胃に優しいですね。

離陸の42分後には最初のクルージングアルティチュード(巡行高度)であるFL390に到達し水平飛行が始まっています。つまり、このご飯を食べている頃の高度は39,000ftというですね。・・・しかし、6000マイル近い距離(11時間程度)の飛行をぶっ続けでするための燃料を満載し、旅客と貨物もたっぷり積んだ重い機体をいきなり39,000ftまで上昇させる787のエンジンパワーには恐れ入ります。

航空機に詳しくない方には理解しづらい文章だったかもしれませんが、通常の機体ですと「離陸後燃料が減って機体がある程度軽くなるまで」は「この高度までなら上昇して良いよ〜♪」という指示が機体に搭載されたコンピューターから出るわけなんですが、その高度がもっと低いんです。まぁだいたい「32,000ft〜34,000ft」でしょうか。なので、通常の機体は一旦この「32,000ft」くらいまで上昇し、軽くなってくるごとに上昇を続け、段階的に最終の巡行高度に到達するという「ステップアップクライム(Step-up Climb)」という方法で飛ぶんですが、この787という機体はパワーがある(ざっくり言うと)ので、いきなり「通常の機体の最終巡行高度くらい」高い高度まで一気に行けちゃうんです。

なんで高い高度にいくのか謎?・・・それは、高い高度の方が空気密度が減るので機体に対する抵抗が少なくなり「より少ない燃料消費でより高速度を維持」して飛べるからなんです。

・・・と、だいぶ話がソレましたが(汗)、食後にはスイーツとフルーツを頂き、コーヒーで体全体をカームダウンさせていきます。窓の外には漆黒の闇が広がり、その暗さゆえ電子シェードを暗くする方向に調整しなくても機内は真っ暗です。窓のそとからはロールス・ロイス製のジェットエンジン「Trent100-C2」が巡行高度と速度を維持するための単調なジェットサウンドが聞こえてくるだけです。ビジネスクラスキャビンの旅客の多くは早々に眠りにつき、遠くからデザートを食べる食器の音、コーヒーカップの「カチャカチャ・・・」という音が聞こえてくるのみの静寂が支配する数時間がスタートしました。

私もこのあと疲れには勝てず数時間の仮眠をフルフラットベッドを活用し行いました。どうしても帰路便は疲れているのか寝込んでしまうことが多いようですね。。。

しかしながら時間というものは残酷なもので、シベリア上空にて早々に機外は明るくなります。そう、ヨーロッパ発東行きの便の場合は夜明けに逆らって飛行するため「夜に離陸しても、わりとすぐ夜明けがやってくる」わけなのです。エンジンが発する鈍い光と、雲に覆われたシベリアの大地に思いを馳せていると、少し小腹がすいてきましたのでルーティンワークではありますが「ハーゲンダッツ」を頂くこととします。・・・まぁ、このルーティンワーク、多くの人が「一風堂ラーメン」な気もしますが。

アイスとコーヒーを頂き始めると、もう脳みそは「起床」って感じに覚醒を始めます。この動作をする地点がどこかにより、この後の行動は変わりますが、この日はランディングまで残り3時間程度とかなりの工程を消化した後だったので、このまま二度寝をすることをせず、インフライトエンターテインメントを活用しながら到着までの時間を過ごすこととします。

いよいよ窓の外も明るくなってきました。視界の遥か先は北極圏、地球の中でもだいぶ北の空を使ってショートカットをして日本へ我々は今向かっています。

地図上で、1918年のシベリア出兵により一時期は日本の領土でもあった「ハバロフスク(Хабаровск)」を通過する頃に機体は一気に右旋回をし日本海へ出るための回帰航路へ変針をします。この動きが始まるといよいよ到着は目前であり、インフライトサービスも佳境を迎えるのです。ビジネスクラスでは朝食のラストオーダーが近づき、様々な座席で朝食(昼食?)を食べる音と匂いが広がってきます。キャビンもご覧のように、朝焼け風の「ドーンモード(DAWN MODE)」に照明が変えられ、深い眠りについていた旅客を徐々に日中の世界へ誘う過渡領域の照明パターンとなるのです。

私も軽く、バゲットとフルーツのみの食事を頂き、一緒にトマトジュースを飲んで体を本格的に目覚めさせて行きます。搭乗後にご飯を食べて一気に寝てしまった場合、ここで「あ、iPhone充電するの忘れてた!」的な地獄を見ますが、まだ到着までは2時間はありますので、最後の確認チャンスがここなのです。日本時間の「13:15」に日本海上で機体は最終巡行高度だった「FL410」から「FL360」にステップダウンをし、新潟から本州を横切るかたちで房総沖へ機体を向けて行きます。「13:28」ついに我々は成田空港最終進入に向けた「TOD(Top Of Descend)」を迎え機体は一気に九十九里沖めがけて高度を下げて行きます。短距離で効果的な降下を行うために主翼上のスピードブレーキが大空に向かって立ち上がり、窓の外から「ゴォォォー」という空気抵抗の音と、それに伴う細かい周期の振動がキャビンに伝わってきます。

九十九里沖で右旋回を繰り返し機体はいよいよ成田空港の滑走路へ南側から進入するためのアプローチコースに乗り、コスモポイントではギアダウン(主脚の展開)を行いこの空の旅を楽しめる時間がもうほとんど残っていないことを知らせてくれます。

予報通り雲が低い高度に多いながらも、全体的な天気は晴れ!帰って来た馴染み深い日本空は良い天気です。低高度にある雲の影響を受け若干機体が揺さぶられますが、概ね順調に「14:05」成田空港(NRT/RJAA)RWY34Lへランディングです。・・・機体はアイドルリバースを活用しゆっくり速度を落とした後、ちょうど4,000mの滑走路を半分使ったところでA5ハイスピード離脱路を活用して誘導路へ。そのまま55番スポットへ機体が入りデュッセルドルフから5,804マイルに渡るロングフライトの旅は終わりを告げました。

到着したスポットから見た空は夏の終わりを告げる、少し秋の雰囲気の混ざった空です。隣にはどこに行くのでしょうか?出発準備中の「Boeing767-300ER」が駐機しており、様々な旅の始まりと終わりを見つめ続けている空港の日常風景がそこにはあります。年間3,733万人が活用する巨大空港である成田。つまりは3,733万通りの旅・人生・感情がそこにある様々な念を受け続けている、ある種のパワースポットですよね。

その3,733万分の1である私の旅も終わりを告げました。

成田→ロンドン・ヒースロー→フランクフルト→デュッセルドルフ→成田と、今回も様々な空港、空、街を見て旅してきましたが、これらの街々で養った英気を活用して次の度まで頑張ろうと思います。

さぁ、次の旅はどこにしましょうか?またヨーロッパがいいかな?
ではまた!

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