今回はちょっと趣向を変えて小物のお話を。
ファーストクラス、ビジネスクラスに乗るとき(特に普段あまり乗らない方は)に多くの方が気になる物といえば、搭乗時に配布される「アメニティ」があるのではないでしょうか?元々は長時間のフライトにおける各種の不快な状態を解決するためのキットを入れていた小さなサービスだったものが、近年では各キャリアが知恵をしぼる顧客サービスの目玉の一つとなっている感がありますね。
乗り慣れている人はそれぞれに各自の時間の過ごし方や、必要な装備が出来上がっているのであまりアメニティのお世話になる人は少ないかもしれませんが、それでもその趣向を凝らされた「入れ物」は旅のグッズや、ちょっとしたお土産?に使える点では少々は気にしているはず。
今回は私がよく利用するANAのアメニティをご紹介しようと思います。
といっても、中身を出して入れ物だけ利用していたりするので、今後内容は少なからずUPDATEが必要になる気はしますが、お付き合いください。
ここ1-2年かな?は続いている「ANA Business Class」のアメニティである「L’OCCITANE」。
言わずと知れたフランスの自然派コスメティックブランドですが、写真のようなオリジナルのポーチに様々なアメニティが入った状態で座席にプリセットされています。一時期は透明なビニールのポーチでこれはかなり質感が悪かったんですが、評判が悪かったのかすぐに現在のような布製のポーチに切り替わりました。
実はこのリップクリームがとても便利というか優れもので、保湿効果が高い上にほんのり香る甘い匂いがリラックス効果も高いので、中身的にはいつもこれを抜き出して様々な出張バッグに忍ばせ利用しています。
また、このポーチは季節によって色が変わるようです。長らく真ん中のダークブラウンだった印象ですが、主要な組み合わせとしてはこれらの3色の系統が多い様です。そこそこ丈夫な素材なので、このポーチをキャリーケース内の「常備薬入れ」だったり「筆箱」だったりと必要に応じてちょいちょい利用させてもらっています。
ファーストのアメニティといえば、各社フラッグシップクラスの配布物としてより一層の気合を入れているゾーンな気がしますが、正直中身の感動は薄い・・・というか、入れ物にこだわりすぎて、中身的にはビジネスと大差ありません。
ただ、入れ物は非常にもらって嬉しい、というのは僕が出張で持ち歩いているキャリーが常に様々な「RIMOWA」だからでしょうか?いやいや、これは各社導入していて、世界中のフリークエントフライヤーの中でも「手に入れたいもの」として世界中で話題になっていました。
そう、
アメニティの入れ物が「超小型のRIMOWAスーツケース」なんですね。特にStar Alliance系列各社は入れ替わり立ち替わりこれをアメニティに活用していて、「Lufthansa」「Thai」なんかのアメニティとしても一時期話題でした。様々な色があります。
ワールドトラベラー必携のキャリーバッグとしてファンも多いRIMOWAですが、私もその一員でして、年齢的に歴は浅いもののもう10年以上は出張用といえばこれになっています。そんなキャリーが超ちっちゃくなって、座席に置いてあるってのは旅好きにはたまらんでしょうこれ。
・・・が、すいません。中身があまりに興味なかったんで行方不明です。。。
簡単にご説明しますと「ザ・ギンザ コスメティクス」のベーシックケアセットと呼ばれる、「化粧水」「乳液」「洗顔料」にコットンや、イヤープラグ系が入っているという感じです。ビジネスのアメニティより、一本あたりの量も増えているのもファーストだからなんでしょうかね?この辺は次ファーストで移動した時のブログでご紹介しようと思います。
そんなチビリモワ君の大きさがこの写真では掴みにくいと思いますが、なんとなくの雰囲気を理解していただくためにiPhone6と並べてみました。
充電器やPC系の小物を入れるのにも重宝しそうな感じですね。
ですが、残念なお知らせとして「現在のANA First Class」アメニティは「SAMSONITE」とのコラボに切り替わっています。ルフトのファーストならまだもらえるかもしれないけど、どうなんだろう。この辺はもっとガンガンファースト乗る方にお教えいただきたいですね。
番外編として、LCC Jetstarのアメニティを紹介します。・・・これは僕がもらったアメニティの中でもっとも実用度が高かったというか「考えたなぁ、これすごくいいわ!」と感じたものでしたので。(あ、ちなみにここでいうJetstarは日本国内線を運行している「Jetstar Japan」ではなく、日本発着のオーストラリア線を運行する本体会社である「Jetstar Airways」を意味します。「Jetstar Japan」「Jetstar Asia」運行の国際線にビジネスクラス設定はありません。)
アメニティはこのクッション素材でできたポーチに入っています。黒にショッキングオレンジの差し色がとてもシック且つダイナミックなブランドを感じさせてくれてデザイン的にも美しいですね。
ただ、このアメニティがイカすのは全てのアメニティを使い果たす(または出し尽くした後)です。
はい、なんと!折りたたまれたポーチを大きく広げると、「iPad」などのタブレットが収まるタブレットケースとしてできているのです。クッション素材が入っていた理由もここだったりします。結構肉厚なのでカバンの中でタブレットを守りたい時などにも十分機能を果たしてくれそうです。
こんな感じでフラップを閉じて使います。このアメニティポーチはあまりに実用的なので、現在でも出張バッグの中で様々なものを入れるポーチとして大活躍していますし、その様子を見た同僚などが「なにこれいいね!」と気にす様子を見ていると、飛行機を降りた後にも十分なブランディング効果のあるアメニティとして(持っていて悲しくならないデザインだというのも重要)極めて機能を果たしているな、とアイデアの妙を感じずにいられません。
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さて、今回はANAを中心に番外編としてJetstarのアメニティをご紹介しましたが、次回はJALやその他のエアラインなどをご紹介できればと思っています。
そういえば、過去「GQ Online」でアメニティ特集もありましたね。こういうの見ると日系キャリアのアメニティに対する意識って表面的でブランディングってところまで行っていないなぁ・・・と本当に悲しくなります。ビジネス、ファーストという座席区分がブランディングにどういう影響を与えるのか、パテーションへのロゴ掲出やアメニティの質、FFP旅客タグのデザイン、全てがまだ遅れていますね。
⚫️「GQ アメニティ特集」
ではまた!
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