ANAビジネスクラス搭乗記 : サンフランシスコ → 成田 (NH7 / SFO-NRT / Business Class)

トラベル(海外)
【この旅の前編にあたる記事はこちらです】
→「サンフランシスコ旅行記 : San Francisco (NH8 NRT-SFO / Premium Economy Class)

到着したサンフランシスコは快晴。9時間超えのプレミアムエコノミーでのオーバーナイトフライトにへこたれることなく、空港で別便で入った同僚と現地の友人と合流し早速ランチへ向かいます。ランチの店が少し待つようだったのでその間近所にあるサードウェーブコーヒー店の中でも最近話題のお店として知られているSightglass Coffeeにお邪魔しました。今や日本でも「Bluebottle Coffee」や「猿田彦珈琲」で話題になっているサードウェーブ系のお店です。

国内にいるとき、夏などによく猿田彦さんで「アイスコーヒー」の家庭用を購入して家で飲んでいたりしますが、サードウェーブの豆の味が際立って鼻腔に広がる感じはあまり珈琲マニアでない私でも十分楽しめるものです。

今回は往路の窮屈なプレミアムエコノミーのフライトを忘れるべく、帰路に利用したスタッガードビジネスでの快適な空の旅をご紹介します。ちょっとだけサウンフランの美味しい食材の写真も・・・あるかな(笑)。

この「SIghtglass Coffee」は、Twitter創業者で現Square(電子決済サービスの会社です)CEOのジャック・ドーシー氏が出資していることでも有名なブランドですが、サンフランのテック系サードウェーブの中でもメキメキと頭角を現してきているお店なんです。

さて、そろそろ我々も入れそうなので、予約しておいたランチのお店「Salumeria」へ移動です。先ほどの「Sightglass」から徒歩10秒(笑)にあるこのお店は、近年一気にオシャレエリア化した「ミッション地区」の中にあるミッションローカルを楽しめるデリカテッセン。

明るい店内では、地元の人たち(言うても移り住んできたオシャレ系地元民)が休日のランチをゆったり楽しんでいます。我々も気分はミッションローカルとなり、久しぶりに再会した友人と生ハムをつまみながらとりとめもなく近況報告です。

この後友人に宿泊する「Hilton」まで送り届けてもらい、その後数日間はいつも通りの仕事漬け生活にてサンフランシスコの日常は過ぎ去って行きます。夜はローカルの美味しいものを求めてスタッフ達とお店を巡りましたが、選択肢が豊富なので長期滞在してもあまり困らない印象なのがサンフランシスコの良いところでしょうか。

あぁ、そういえば海外出張の特に米系出張のときはほぼ朝食をパンケーキにしている「世界パンケーキ食べ歩きの会・会長」な私ですが、ここサンフランシスコではアメリカン・ブレックファーストを体験出来る超有名店Sears fine foodがありますので、押さえないわけにはいかない・・・ということでスタッフと早起きして行ってまいりました。

1938年創業のこのお店。ユニオンスクエアのど真ん中にあるので、大抵のホテルからも徒歩圏内だと思います。一番有名なメニューは「World famous 18 swedish pancakes」という直径4cm程度の小さなパンケーキが18個一気に運ばれてくるものなのですが、我々はあえてフツーの(笑)「Buttermilk Pancakes」をオーダー。やはり素のパンケーキを味わってみたいものですので。

濃厚な動物性脂肪のバターと、いわゆるメープルシロップというよりは少しジャンク寄りのアメリカンシロップが相まってわたくし的には理想に近い味。ホットケーキ的な肉厚ではなく、少し薄くて軟弱なパンケーキだ!という点がリアルアメリカな印象で個人的にリピートしたいお店の一つです。

写真にも写っている「おぅ、死ぬほどかけろや」的シロップボトルの大きさが満足です。

そんなこんな、サンフランシスコを記事にしていない部分含めまして満喫しましていよいよ東京へ帰還です。今回は素直にサンフランシスコから直行便で帰ろうと思います・・・が、この選択が結果失敗だったことに。

ボーディングまでは提携する「UNITED Club」ラウンジで過ごします。昔は「Red Carpet Club」だったと思いますが、なぜこの無味乾燥なネーミングにしてしまったのか。コンチとの経営統合などの影響かと思いますが、デグレードに感じられるネーミング変更は馴染めませんね。・・・そして、先ほど「失敗」と書いた原因はまさにここ。今までサンフランからは経由便かJAL便で帰っていたので実はANA直行便で帰るのは初めてなんですね、意外にも。そして初めて知る・・・

「超絶しょぼいラウンジ」。

あ〜、死ぬかと思いました。
これでもだいぶ苦労して良さげに写真撮りました。ラウンジは広いんですが、大味でアメリカの田舎の家に転がってそうな無味乾燥な革貼りのソファーに、乏しい食事類。陶器ではなくPETカップで提供されるコーヒー。デザインや洗練を感じさせない田舎くさい家具類含めた室内の仕立て。


「アメリカのダメな部分の総合系」

の様なラウンジにもう戦意喪失。
予定より早くゲート付近へ移動して、思わず買い物などに走ってしまいました。。。やはりこういうラウンジの作りとか、室内へのこだわりはヨーロッパ系の方がしっくり来るし、勉強になることが多いですね。とわいえ、LAX(ロス・アンジェルス国際空港)のStar Allianceラウンジは素晴らしく良い空間だったので、今後サンフラン出張は全てLAXからOUTしたいと思います。

さて、気を取り直してそろそろボーディングです。往路は諸般の事情でプレエコの洗礼を受けましたが、帰路は無事いつも通りのビジネス搭乗です。それだけでもユナイテッドラウンジでささくれた心が和らぐっちゅーもんです。到着地成田の気温は3度、いやぁ、まだまだ東京は冬でございますなぁ。

見慣れたスタッガードシートに腰を下ろし、機窓に目をやれば永遠に広がるUNITEDの垂直尾翼。ここがアメリカだってことを強く認識できる景色です。ま、でもこの「コンチ×UNITED」の意匠デザインはあまり格好いいとは思えませんけどね。

この日のサンフランシスコ国際空港は気温14度、見ての通り快晴。私を東京まで運んでくれるのは「Boeing 777-300ER / JA778A」です。予定飛行時間は10時間40分。予定通りの搭乗開始以降順調に時間は流れ、12時16分にはドアクローズ。いよいよオーシャンパシフィックを横断するフライトが幕を開けます。

なかなかの定刻っぷりで12時22分にはプッシュバックを開始し、2分後にはエンジンスタート。飛行機好きな方には常識ですが、航空機のエンジンスタートは必ず右側のエンジンから始動します。航空機のスタンダードの多くは船のスタンダードから来ているのですが、船の場合原則接岸は左舷なので、そちらを「ポートサイド」と呼びます。人や重機類のある左側ではなく、危険の少ない右側からエンジンを始動する、という慣習が航空機にも伝わりそれが常識になっているのですが、ぜひ航空機に乗ったときは右のエンジンから「ブーン」って言い出すのを確かめてみてください。

さてさて、前置きが長くなりましたが、NH7便は無事12時42分、RWY28Lから離陸。すぐさま右旋回をし、2200ft程度の低い雲を突き抜け一気に最初の巡行高度であるFL320へ向け2機のジェネラル・エレクトロニクス社製のエンジンが力強く機体を押し上げていきます。

そうこうしていると機内ではアミューズが配られ始めます。私はお酒はほとんど飲まないのですが、酒の肴は大好きなのでCOKEやペリエと合わせながらこのアミューズを口に運ぶ頃、出張や旅が終わりを告げ始めている寂しさと安堵を感じるものです。

アペタイザーはヨーロッパ路線のものより好みだった気がします。生ハム+フルーツや、ジュレなど爽やかで口触りが良い軽いものでありながら十分な満足感を得られるものでした。写真には、珍しく白ワインが写っていますね。まぁ、たまには気分で飲むんです。

メインは基本機内ではデフォとしている魚料理です。この魚料理も美味しかったですね。この時期の西海岸線の機内食は当たりだったということでしょう。窓の外も明るいので、やはりこういう外光が降り注ぐ中での食事というのが一番の醍醐味な気がします。残念ながら窓から見える景色は「海」なので、あまり機窓を楽しむ感じはないのですが。

締めのデザートは米系路線の割にはパワーが足らない印象でしたかね。ささっと頂いて終了です。

機内がナイトモードに切り替えられたタイミングで小腹の空いていた私はアイスとコーヒーを頂きながら旅のラップアップをメモしたり、こういう気ままで自由な時間って本当に空の旅の醍醐味ですね。ヨーロッパ路線で積まれているハーゲンダッツと容量、デザインが違うのもなんだか路線ごとの特徴を感じて面白いものです。

この後機体は順調にFL350→FL360と最終の巡行高度まで上昇を行い。機内を静寂と闇が支配する頃、サンフランシスコの業務でどっぷり疲れていた私も珍しくフルフラットに座席を変更し、約3時間ほどの仮眠を取りました。

眠りから醒めればまもなく到着へ向けた降下が始まります。到着前の食事はいつも通り、コースメニューではなく「バゲット」と「フルーツ」、そして「コーヒー」のみをお願いして軽めにすませます。ぜひこの朝食に「シリアル」や「パンケーキ」、そして「ヨーグルト」を搭載してほしいと願ってやみません。あ、そういえば外航に乗るとヨーロッパ路線の朝食などで出てくる「ヨーグルト&シリアル」は本当美味しいですね、下手に牛乳で混ぜるより数段美味しいしお腹にたまります。

※2018年10月追記:現在のビジネスクラスには「シリアル」も「ヨーグルト」も搭載されています。やはり要望が多かったのでしょうね。そういう意味では小腹がすいた時の選択肢はかなり広がったと言えます。

別に対して関心のある人は少ないでしょうが、スタッガードシートの座席調整はこんな感じの操作系になっています。調整幅的にはこの位が使いやすいですかね。別の記事で書こうと思っているのですが「Boeing 787-9」のスタッガードシートは微妙に新しくなっていまして、数々の気に入らない点が発生しています。その一つがこの操作系なのです。

このスイッチに書かれている「DO NOT DISTURB」は、押すと「ほっといてくれ!」ライトが座席上方に点灯しまして、巡航中CAさんに起こされたりしなくなります(押したことないんですけどね・笑)。また、「SIDE TABLE LIGHT」は、私の記事にもたまに出てくるナイトモード時のサイドテーブルを縁取りで照らしているブルーのライトが消え、座席周りがより暗くなります。

シートコントロールスイッチの隣にはこのAVOD(Audio Visual On Demand)のコントロールユニットが入っています。最近は画面がタッチパネルですのであまりこれを活用しなくなりましたが、フルフラット近くで寝ながら画面を見ている時などに活用をします。裏側は文字が打てるようにQWERTYのキーと、プレステ的な十字コントローラー(ゲーム用)がついています。

そうこうしている内に、機体はやや強めのタービュランスに突入し、揺れを抑えるために最終巡行高度だったFL360から1000ft上へ回避上昇を行いFL370とした直後、東京時間の午後2時45分、着陸に向け高度を落とし始めます。

3時11分、九十九里浜の上にある「COSMO Point」と呼ばれる海岸線直上のポイントでいつも通りギアダウンを行います。成田は近隣住民との折り合いの悪い空港ですので、過去民家上空でギアダウンを行っていた頃、機体に着氷した氷が民家の軒先に落ち、問題となったことから現在では陸上に入る直前の海上で必ずギアダウンをするこのポイントが設けられています。

機体はそのまま真っ直ぐRWY34Rへ向かい、3時17分、10時間55分の旅を終え極めてスムーズな接地アクションを伴い無事成田に着陸しました。上空でゆっくり寝れたことと、食事含め快適な時間が過ごせたことにより、非常に疲れは少なく、次にすぐ続く出張に向け英気を養うことができた空の旅です。

次回からはしばらくヨーロッパラウンドが続きます。
現地の写真も少し多めに掲載できればと思っていますので、お楽しみただければと思います。

ではまた!

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この記事を書いた人

東京でプランナーとして働きつつ、様々なフィールドで遊ばせてもらっています。

ON / OFF問わず日本各地、世界各地へ出かけることが多いこと、そして移動手段
である航空機が大好きなことを理由に「航空機を活用した旅」をメインとしたブログ「Days of StyleDept」を書かせてもらっていましたが、もう少し幅の広い話題を取り扱うブログへの進化を目指してこの「Life with curiosity」を立ち上げ。

アイドルから航空機までをカバーする明るいオタクとして、日々好奇心の赴くままに暮らす二人の娘のオヤジでもあります。

記事には出て来ない日常も垣間見れる「Instagram」(gulf9_styledept)もぜひフォローしてみてください。

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