日本とは思えない高級リゾート : Sankara Hotel & Spa (Japan / Yakusima / 屋久島) Vol.1

トラベル(国内)

多少リアルタイム性は落ちるものの、旅好きには気になる様々なリゾートホテルをご紹介する「HOTEL」シリーズ。今回は国内に存在する「和製アマン」とでも言えそうな快適なリゾートをご紹介しようと思います。

その「和製アマン」とも言えるリゾートホテル「Sankara Hotel & Spa」が存在するのは鹿児島県は「屋久島」です。「屋久島」というと屋久杉などを求めて訪れるバックパッカーの聖地の様なイメージがあり、かつ島にある宿もどちらかといえば安宿中心の高級リゾートとは程遠い印象の島かと思います。私も、このホテルへ行くまでは屋久島のイメージはそういったものでした。(朝日を浴びるモヒカンジェット。もう会えなくなってしまったのが寂しいですね。)

少し前の年になりますが、訪れた際は丁度九州地方に台風が来襲し、日本全国で天気が不安定な夏でした。羽田からはまず、鹿児島空港まで早朝発「ANA619便」に搭乗します。この日に搭乗したのは今は亡き「モヒカン復刻塗装」がなされた「Boieng 767-300」です。

滞在前編の今回は部屋の様子は、ディナーの様子をご紹介してゆこうと思います。

すでに鹿児島空港アプローチの段階で真っ黒な台風の雲が立ち込め、目一杯揺れながらのランディングです。そのまま、1時間ちょいの休息を挟みつつ「鹿児島→屋久島」便へ搭乗します。プライベートでは路線の関係で割とJAL便を使うのですが、この日も屋久島便はANAにはありませんので、JAL系列のJAC(Japan Air Commuter)便を使用します。機材は「ボンバルディアQ-400」、鉛筆の様に細いキャビンと高翼式のデザイン、現代風なプロペラのついたターボプロップエンジンが特徴の素敵な機材です。・・・残念ながら、高知空港でのノーズギアが出てこない状態でのランディングインシデントにより多くの人がこの機材が危ないと敬遠するようになりましたが、信頼性が高くかつ、高度に電子化された良い機材です。

定刻通り鹿児島空港を離陸し、わずか35分のフライトへ飛び立ちます。離陸直後から大きく揺れる機内には、もちろん離陸前にもアナウンスされた「到着地天候不良の場合は鹿児島に引き返す」旨のワーストインフォが再度流れます。近距離×プロペラ機のセットですので、巡行高度も高くなくモロに台風の影響による湿った大気が大量に入り込んだことに起因する多量の強い雨雲により終始揺れまくります。

最後のアプローチ時には地上〜低高度に強い風が吹き機体は今まで経験した中でも最大級の一つというレベルの揺れで翻弄されます。瞬間的に数十メートル機体が落下するいわゆる「フリーフォール」状態も数度も発生し、初めて機内で悲鳴が響き渡る状況に遭遇です(笑)。アプローチすらしないだろう?というレベルの横風でしたので、風下から登って行く感じで滑走路に近づきます。なんせ降りる滑走路が私の窓から斜め前にずーっと見えている状態で近づきますので、ものすごく派手なドリフト状態で高度を下ろしている・・・という神業級のアプローチ。斜めにクラブをとった姿勢でのアプローチの難しさもさることながら、風の息により上下に揺さぶられ続け、また風速も大きく変動するのでエアスピードも変動しまくりでしょう、操縦室の懸命な操縦の様子がターボプロップエンジンの回転数の頻繁な変化から伝わってきます。

最終的に風上のタイヤからスライド気味に接地させ、一気に機首をまっすぐに戻す素晴らしい神ランディングにより「出発空港に引き返す」という最悪の事態は避けられ、強風吹きすさぶ屋久島空港に着陸です。いやぁ、JACのパイロット氏素晴らしい技量です。

さぁ、屋久島に到着です。この屋久島について、簡単にご説明させてもらいますと・・・九州は大隅半島の南南西約60kmの海上に位置し、504.88平方キロメートルの円形に近い五角形の島です。島の面積の約21%にあたる107.47平方キロメートルがユネスコの世界自然遺産に登録されているそうで、周囲約132kmと広大な島面積の中に約1万4千人の住人が生活しています。中央部に聳える宮之浦岳 (1,936m) は日本百名山の一つとして知られ、他にも1,000m級の山々が連なるその様子は「洋上のアルプス」と呼ばれるほど。その山頂付近の年間平均気温は約5度であり、なんと平均気温において札幌市よりも低いという不思議な南の島だったりします。近年はパワースポットとして知られ、多くの観光客が流入しているため、島の主な産業は観光産業であり、その他果樹園や漁業が営まれており、現在はどんどん海外の富裕層や旅慣れたバックパッカー達からも注目が集まる島なのです。

そんな屋久島の玄関となる「屋久島空港」の玄関を出るとホテルからの迎えの真っ白なアルファードが止まっています。たっぷりと湿気を含んだ外気から、乾燥し適温に保たれたアルファードの車内で小休止し、キンキンに冷えた備え付けのミネラルウォーターで喉を潤します。

サンカラリゾート(ここが施設への入口です。写真は朝のお散歩帰りの様子ですが、麻薬王の別荘みたいですね。)

15分ほど県道を走ると、一面木の柵で囲われた敷地が眼前に現れます。この木の柵の一部がスライドした先に見えるのはヴィラが点在するそれまでの車窓とは全く異なる整然と秩序があり、かつ穏やかな高級感で満たされた空間です。アルファードはそのまま最上部に位置するメイン棟まで登って行き、棟内のライブラリースペースに通されます。

サンカラリゾート

シャンパン、マンゴージュースなど好きなウェルカムドリンクを頼み、ガラス越しに見える不穏な雲を見やりながらゆっくりと過ごしていると必要事項を2-3記入するのみでチェックインが完了。部屋へ移動するタイミングは好きなタイミングで良いので、私たちはしばらくライブラリーでドリンクを飲みながら外の景色を見つつ雑談を続けます。もちろん、この間に荷物などはすべて宿泊するヴィラへスタッフが運び込んでおいてくれますので「Sankara」に到着後はゆっくりと自分のペースで時間を過ごすことができます。

サンカラリゾートサンカラリゾート

○サンカラリゾート(Sankara Resort)とは?


「Sankara Hotel & Spa 屋久島」は、真のホスピタリティサービスと、世界遺産・屋久島への貢献を経営理念とするオーベルジュ型リゾートホテルです。「SANKARA」は、サンスクリット語で「天からの恵」という意味があり、ここには自然の恵み、食の恵み、居住空間の恵み、そのすべてが揃っています。悠久の時を超え、屋久島の自然が造り上げてきた神々しいまでに美しく、神秘的なロケーションの中、卓越したフランス料理をご堪能いただけるレストランと洗練されたスイートとヴィラタイプの客室29室。国内はもちろん、海外からのお客様にも心から寛いでいただける、特別な時間を用意して、皆様のお越しをお待ちしております。

という謳い文句でもわかりますが、地域に根ざし、地域経済への貢献を理念とするあたりも世界的なリゾートグループである「Aman Resorts」そっくりです。また、サインレススタイルや高度なバトラーサービスを売りにする点でも非常に近いコンセプトを感じます。

・・・と考えてしまうのも当然でしょうか、実はこの「Sankara Hotel and Spa」は海外のリゾート開発を行っていたオーナーが、日本にも至極のリゾートを展開しようと満を持して開発した経緯があるそうで。3万㎡の敷地内に29のヴィラが点在し、中央棟にはSPA、プール、レストラン、ライブラリーを収容するのみという非常に贅沢な空間の活用をしています。

サンカラリゾート(ライブラリーにはフレッシュジュースなども置かれていて、
本を選んでから様々なドリンクをお供にスローな時間の流れを楽しむことができます。)

滞在時は3泊程度と短期の滞在でしたので、129㎡というスイートの様な大掛かりな施設は必要ではなく(と、同時に満室でしたが)、カジュアルに過ごすという意味で、ヴィラ一棟借りスタイルとなる「Sankara Vila」の方に宿泊しました。

サンカラリゾート(メイン棟からの施設全景・・・まではいきませんが、こんな感じの施設です)

電動カートで移動しますが、歩いても苦しい距離ではなく、天気が良いときなどは徒歩で移動する方がサイト内の緑や、屋久島の空気を感じることができて良いのではないかと思います。

そして、今回滞在したお部屋ですが、個人的には過去色々宿泊したヴィラタイプの部屋の中では一番好きな間取り・・・といいますか、しつらえだった印象です。

サンカラリゾート
サンカラリゾートサンカラリゾート

天井も高く、居室空間もほどよい広さですので室内でくつろぐにはベストという広さかもしれません。仕事をしたり、より長期の滞在となるとリビングの様な空間やより荷物を広げられるスイートの様な居室が必要になるでしょうが、短期滞在では十分すぎる空間だと言えます。また、下の写真の様な室内に備え付けられたサンベッドも快適で、このサンベッドの近くにテレビが置いてありますので、ライブラリーで借りてきた「屋久島の自然」という様なDVDをボーっと見て過ごすのも一興です。

サンカラリゾート

この日は先にもお伝えした通り、台風の影響がモロに出ている1日でしたので、部屋で過ごした後、コーヒーを飲みに再度ライブラリーへ上げると、見事にガラスの外は土砂降りにに変わり、そのスコールの様な雨音を聞きながら過ごすのもなんだか悪くない時間でした。他のお客さんたちは部屋に篭っている様で、ほぼメイン棟は貸切状態となり、ゆっくり過ごすことが可能だった点も、良い印象が残っている理由かもしれませんが。

サンカラリゾート(スコール中のプルーサイドをライブラリーからガラス越しに眺めます・・・)

○Sankaraのウリは美味しい食事にあり!

サンカラは、オーベルジュ型(地方、郊外にある宿泊施設を備えたレストランのこと)のリゾートホテルですので、朝食、夕食は大きな楽しみにとなりますし、結果から申し上げれば「最高に満足出来るレストラン」が備わっています。

グダグダ書かずに、まずは夕食をごらんください。

と、言いたいところですが、基本情報だけはご説明させてください。サンカラの夕食は、メイン棟1Fにある「AYANA」ではバッフェ形式+アラカルトオーダーによって、自由な食事を楽しむことができます。そして、このオーベルジュの真価を知れる2Fの「OKAS」は、「ジュエル・ロブション」「トロワグロ」「ミクニ」などで腕を振るったエグゼクティブシェフである「武井智春」氏が腕をふるった、季節の食材と屋久島の地産食材をふんだんにつかった渾身のコースを楽しむことができます。

私はバッフェが苦手なタイプなのですが、ここのバッフェは例外です。そのすべてがおいしく、全29室と小規模な施設が功を奏し、お客様の人数も少ないので猥雑な雰囲気ゼロの非常に落ち着いた夕食をバッフェ形式の「AYANA」でも楽しめるんです。そして、そのすべてのお料理の味が想像を絶する美味しさ。ここのお料理は本当に忘れることができません。

サンカラリゾート(バッフェのスターター、自分で盛りますがこの段階でノックアウトの美味しさです)
サンカラリゾートサンカラリゾート(屋久島で取れる野菜を使っていますがどれも力強く、またそれを活かすスープの味付けが絶品です。)
サンカラリゾートサンカラリゾート(とても優しい味のリゾットで、幸せな気分で夜が更けていきます。)

2Fの「OKAS」の食事は次回の記事でご紹介することといたしましょう。

メイン棟の前にはプールが備え付けられており、天気の良い日はメイン棟のガゼボやサンデッキでゆっくりと過ごすことが可能です。

サンカラリゾートサンカラリゾートサンカラリゾート(ちょうどこのメイン棟の背後にトイモ岳、宮之浦岳が聳えます)

な〜んか、冴えない天気だなぁ?という感じでしょうが、安心してください(笑)ちゃんと滞在中にド晴天になりましたので、後ほどこのサンカラの日本とは思えない、最高のリゾートな景色をご紹介します。

ごらんの様に、メイン棟はこじんまりとしているものの非常にゆったり作られていますのでそこそこのお客様が回遊していてもあまり混み合った気分にはなりません。また、施設内を散歩もできますし、バトラーに言えばホテルの車で近所を散歩にも連れて行ってくれます。また、特筆すべきはバトラーがしっかり滞在者の顔を覚えていて、すべて名前でお声をかけられることや、施設内飲食に関しては基本注文するだけで、最後の精算時に確認を行うだけというサインレススタイルが徹底されていることにより、非常に身軽に、かつスムーズな滞在を行える点は秀逸でした。Aman系も同様の居心地の良さがありますし、近年はそういったサービスを提供するホテルが増えましたが、少ない部屋数のリゾートならではの顔が見えるサービスという点では「あったら嬉しい」サービスの一つになってきていると思います。

少し長くなってきましたので、「OKAS」の食事、部屋の様子、朝の散歩、そしてなにより晴天時の素晴らしい眺望に関しては、次の記事に回したいと思います。

曇天の中でも十分隠れ家リゾートとしてのリュクス感溢れる質感の高さを感じてもらえたのではないかと思います。実際、オフシーズンの天気がすぐれない時期に滞在しても十分楽しめると思います。私は基本的にオフタイムのこのようなリゾートステイでは現地でほぼ「なにもしない」ことが常ですので、何もしなくても心地よく五感を刺激され、心身ともに解放、充電、創造が意識せずともできるサイトとの出会いが大切なのですが、まさにここは国内でゆっくりとリフレッシュしたい時にはピッタリな宿の一つだと言えると思います。

すぐ続編を書きますのでお待ち下さい。

ではまた!

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この記事を書いた人

東京でプランナーとして働きつつ、様々なフィールドで遊ばせてもらっています。

ON / OFF問わず日本各地、世界各地へ出かけることが多いこと、そして移動手段
である航空機が大好きなことを理由に「航空機を活用した旅」をメインとしたブログ「Days of StyleDept」を書かせてもらっていましたが、もう少し幅の広い話題を取り扱うブログへの進化を目指してこの「Life with curiosity」を立ち上げ。

アイドルから航空機までをカバーする明るいオタクとして、日々好奇心の赴くままに暮らす二人の娘のオヤジでもあります。

記事には出て来ない日常も垣間見れる「Instagram」(gulf9_styledept)もぜひフォローしてみてください。

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