ANA最新鋭のエアバスA321neoで福岡へ!(ANA259便 / HND-FUK / Economy class)

トラベル(国内)

先週も福岡便に乗っていましたが、本日も福岡便です。

スタッフとの待ち合わせ時間までまだ余裕がありますのでターミナル内のカフェでこれから始まる怒涛の日々に向け、少しだけ心を落ち着かせる時間を楽しみます。・・・なんせ機内ではコーヒー飲めませんからね、今は(笑)。

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●前回の福岡行きプレミアムクラスの旅はこちら!

本日の座席は「35A」。ほぼほぼ最後尾付近の座席を選択しています。スタッフと一緒に動きますのでプレミアムクラスではなく、一般席の予約ですが、最近はロードファクター(搭乗率)が低いので一般席でも十分快適です。後方席の予約なので前回面食らった搭乗グループも見慣れた「Group1」が帰ってきています(笑)。しかし、検査場で1枚、ボーディングゲートで1枚・・・と色々写真のような紙をもらいますがこんなに丁寧にする必要ありますかね?正直この紙邪魔なんですよね・・・。紙チケットで乗る人はそのボーディングパス1枚に必要な情報が書いてあるわけですし、スマホなどで搭乗の人だって画面にも必要な情報が出ています。こんなにバシバシ紙を出す(毎日日本中の空港でどんだけ紙出してるのよ・・・って話ですよ)のってすげー資源の無駄のような気がするんですがね。

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●全席モニターな最新鋭エアバスA321Neoに搭乗です!

座席に座ってみれば快晴の羽田の景色が広がっています。笑っちゃうくらい視界に入る機体が小型機ですが、ここ羽田だよね??って感じです。もちろん私が乗っているのも小型機(小型っていうのはどうかな?とは思いますが、まぁ小型カテゴリでしょう)である「Airbus A321Neo」です。

この機体は2018年の9月12日にANAの1号機が就航したかなり新しい機材です。これにより従来のモデルは「Ceo」と呼ばれるようになりました。「A321Neo」と見ると「ネオ」・・・新しい!って思いがちですが、実は違いまして、この「Neo」は「New Engine Option」の略称となっています。故に「Ceo」は「Current Engine Option」の略称です。

つまり「Neo」の一番大きな改良ポイントは「エンジン」だった訳です。従来型より経済的な運用を可能にする、さらなる高性能エンジンに変更したモデルで、CFMインターナショナル社(米国GE・アビエーションとフランススネクマの合弁事業)が製造する「LEAP-1Aエンジン」か、米国プラット・アンド・ホイットニー(P&W)社が製造する「PW1100G-JM エンジン」を選択することができます。ANAはP&Wのエンジンです。

この他「Ceo」の一般客室には個席モニターは備わっていませんが、「Neo」は各座席に10インチのタッチパネルモニターが備わり一見すると国際線機材の様です。(まぁ、その他にもアップデートされている部分はありますけどね。)

座席は合計で「194席」。プレミアムが8席あり、残りは全て一般席となります(あたりまえか・・・)。私が座っている「35A」がいかに後ろの方の座席かご覧いただけると思います。見てお分かりの通り「10J」「23J」の座席は互い違いな感じで隣にCAさんが座りますので、お好きな方はどうぞ。。。

分かりますかね?クソ熱い夏ならではですが、一気に機内を冷やすためにフル稼働のエアコンから白い煙のような冷気が降り注いでいます。離陸まで機内がアイスのショーケースの中にいるみたいにモワ〜っと冷気に包まれ無駄に夏を感じました。機内照明は当然新鋭機ですのでLEDが使用されており真っ白な清潔感に満ちています。

滑走路にゆく途中に見た景色・・・JALのBoeing767が沖留めにて大量に駐機しています。普段この位置にこんなに駐機はしていませんのでコロナだからこそみれる景色・・・ということでしょう。整然と並ぶ鶴丸がとても美しくかつ荘厳でもあるのですが、それがみれている事情を考えると寂しい気分になります。管制塔も綺麗に見えていて、なんだかこの写真結構好きですねぇ。

滑走路が見えてきました、さ、いよいよ離陸ですね。本日私たちを福岡まで連れて行ってくれるのは、「ANA259便(羽田→福岡)」、機材は「Airbus A321 Neo(JA131A / A321-272N)」、予定飛行距離「567mile」、予定フライト時間「1時間50分」となっています。本日の座席は「35A」だというのはお伝えした通りです。

15時15分、羽田空港の「RWY16R」よりとても静かなジェットブラストをキャビンに響かせつつ、恐ろしくスムーズにエアボーンです。眼下には34度(体感上はもっとですけどね)の熱されたコンクリートとアスファルトの集合体である空港の景色が流れてゆきます。海も空も真っ青のフライト日和とはこのことですが、なんともマスク越しの呼吸は爽快感がないんですよね。。。

D滑走路がよく見えています。滑走路の周りの緑も結構育ってきて美しい景観になってきてますよね。構造上の問題なんでしょうが、D滑走路がある島の1/3位は緑のない殺風景な島なのがちょっと残念な景色ではあります(夜は綺麗ですけどね)。スレッショルド(滑走路末端)が延伸されたC滑走路(左側に見えている滑走路)から伸びているAGL(誘導灯)がD滑走路島にぶっ刺さりそうな位ですので、ある意味密な空港だよなぁ・・・と空から見ていると思いますよね。

上昇中にズバーっ!っと左旋回するんですが、ちょうどアクアラインの換気塔である「風の塔」が眼下に見えます。小さな島に見えますが、島の地面部分となる円の直径は200m、せり立っているヨットの帆の様な2つの構造物はそれぞれ75m、90mの高さもあるわけでして、意外と巨大な構造物なんです。A321は全長44.5mなのでこの島に駐機するなら縦に4機止まれるわけですよね、そう考えるとでかいです(笑)。A380でも2機は縦置きできますもん。

上昇中眼下にはかつての賑わいが消えたディズニーランドが見て取れます。拡大してみると駐車場もガラガラでして・・・いやぁ、コロナ恐るべしですよね。なにやら大規模な工事も進んでいますのが、もう少し世の中が普通に戻って行ったらまたここも多くの夢を求める人達でごったがえすんでしょうね。

また、ディスニーランドの下に走っているのは首都高湾岸線から続く東関東道ですね。このコーナーがいわゆる「ディズニーランドコーナー」と呼ばれる超高速コーナーで、かつて湾岸最高速が盛んだった頃にはこのコーナーの攻略は一つのテーマとなっていました・・・(って誰も興味がなさそうな話題ですが)。

機体が目的地方向へ機種を向けた頃、見えてくるのは旅立った場所・・・羽田空港です。このようにクリアに全景が見えるのはなかなか貴重なコースではありますよね。こうやって見ると如何に国際線ゾーンが狭いか(拡張余地がないか)理解できます。理論上(東京湾の航路的に)困難とされる、C滑走路沖合への延伸を行わない限りこらぁどうにもなりませんね。。。

●なんかこんなページもありました。結構詳しいですね、これ。

グングンと上昇を続ける機窓から私の目に見えてきたのは、前回とは打って変わって雲に覆われた富士山の姿です。風がぶつかっている西側には大量の雲があり、空気の流れがよくわかります。夏独特の透明感のない空気が広がっていますので、スッキリとした富士は拝めませんでしたが僅かに見える頂上を目に焼き付け、先を急ぐこととします。

あ、ちなみに翼の先端の垂直尾翼のような「シャークレット」内側にも「ANA」と書かれているのが「Neo」です。「Ceo」のシャークレット内側はトリトンブルーのブランディング塗装はされていますが「ANA」とは書かれていません。

夏ならではの大量の積乱雲を眺めながらの飛行です。大規模な積乱雲ではありませんが、モクモクと立ち上がっている様が迫力ありますよね。こういった空もあと数週で見れなくなってくるでしょう。機体は「FL360(約36,000ft)」で巡航をしています。

ちょっと分かりにくいですが、瀬戸内上空を飛行中眼下には「しまなみ海道」の様子が見えてきました。正式には「西瀬戸自動車道」と言うのですが、6つの島を7つの橋で結び、広島県尾道市と愛媛県今治市を結んでいる道路の愛称です。実際に走ったこともありますが、少し青みがかった独特の色味を持つ伯方島の「塩ソフト」(伯方の塩有名ですもんね)はとても美味しかった記憶があります。空からだと一瞬ですが、やはり地上をゆっくり移動しながら様々な景色を見る旅も捨てがたいものですね。この写真の右奥に見えているのが愛媛県今治市となります。

全席モニターはフライトマップをゆっくり見れるのでやはり良いですね。とても綺麗なモニターですし、現代感満載のマップシステムはなかなか便利です。シートはプレミアムクラスはレカロ製(シートピッチは50インチ)、今私が座っている普通席がサフランシーツ(旧:ゾディアック・エアロスペース)製(シートピッチは約32インチ)となっています。最新鋭らしく機内インターネット接続サービス「ANA Wi-Fiサービス」に対応し、機内エンターテインメントシステム(IFE)は、サフランシーツ製「Rave」だそうです。

●諸々ビジネスクラスシートについて書いた記事はこちら!世界の主要なシートメーカーとは?

まもなく到着です、機体はどんどん高度を降ろして行っています。

福岡も空気の透明度は低いですが晴れのようです。海の中道を眼下に捉えながらいよいよアプローチですが、まぁ気づきますよねこの時点で。

そう、このコースで進入すること言うことは、
「いつもの着陸じゃない」ってことに(笑)。

飛行機好きならテンションが上がる瞬間です。どうやらラッキーなことに今日は「RWY34」を使う南側進入となったようです!素晴らしい!!!・・・南側進入の場合は最後に滑走路に向けミニマムサークルでの急な左旋回180度がありますので、その操縦の難しさと、客席に広がるダイナミックな市街地を超低高度で楽しめる眺望は福岡ならでは感MAXですし、一度は体験して見る価値があります(飛行機苦手な人には相当死にそうな景色らしいですが・・・)。

左下には博多駅が見えますし、奥にはこれから降り立っていく福岡空港の敷地がよく見えます。いいですねぇ、高まります。やっぱこうやってみるとすごいですよね、福岡。東京駅、新宿駅のすぐ近くに羽田空港があるようなもので・・・、いやぁ、便利な街です。空港から平行に2.5〜3km離れたダウンウインドを飛行中という感じでしょうかね。

ここから一気に福岡空港の「RWY34」に向けミニマムサークルでファイナルアプローチを行います。おそらく1.6海里(Nautical mile)程度のミニマムサークルとなりますので、実質本来存在するベースレグは消滅し、旋回し続けたままファイナルコースに乗る形となります。・・・まぁ、要するにこういう旋回をし続けて旋回が終わると目の前に滑走路ってことです。実際はただ旋回するだけではなく、旋回しながら高度を落とし、速度をコントロールし・・・なので超絶難しいし、パイロットの腕が味わえる瞬間です。

旋回を終えファイナルコースに乗ったタイミングでは高度はご覧のような感じです。ほぼ地上ですよね。左手に美しいジャンクションの風景を眺めつつ、十数秒後には軽いショックと共に福岡空港に降り立ちました。何度経験してもこの到着の瞬間ってワクワクしますよね。特にこれだけの爽快な旋回を味わった後のランディングは最高です!

FDAにPeachと国内ローカル路線網を担うブランドの垂直尾翼が眩しい福岡のエプロンに到着です。隣に止まっているエンブラエルのシップナンバーには見覚えがありました。・・・そう、過去に山形行きの便で搭乗した機体そのものですね。こんなところで再会できるとは嬉しい限りです。

●シップナンバーJA219Jのエンブラエルに乗り山形へ飛んだ記事はこちら!

さぁて、荷物をピックしたらいよいよ九州での仕事に取り掛かろうと思います。リニューアルされた福岡空港は田舎空港の臭いが消え、ピカピカのザ・現代な空港に生まれ変わっていますが、ちょっと旅愁レベルは落ちましたね(笑)。

と、その前に軽くお茶です(笑)。小腹も空いていたので移動前に軽くお腹を満たしておきます。諸般の事情でここに立ち寄る必要があったため「ホテルオークラ福岡」内にあるラウンジ&バー「ハカタガワ」でちょっと休憩させてもらいます。こじんまりとしていてココ使いやすいです。

小腹が空いたらだいたい食べているクラブハウスサンド(笑)。ホテル系のカフェには必ずあるメニューですが、なんか世界中でクラブハウスサンド食べている気がします(笑)。Amanの「ステーキサンド」とかプールサイドで頬張る日常・・・帰ってこないかなぁ・・・。

ちょっとした休憩ではありましたが、スタッフと共にゆっくりとできました。これからスタッフ車両を使って八幡(なんで?笑)まで移動し、現地で打ち合わせを行った後にポルシェ仲間と少しお茶したら本日が終了です。ホテルなども全てスタッフ任せで今回は動いていますので、私のチョイスとは違うホテル、行程を楽しみたいと思います。

一日目の宿はココ、「アクティブリゾーツ福岡八幡(要するに北九州)」です。旧「北九州八幡ロイヤルホテル」と言い、2018年4月1日より名称を現在のものに変更しているDAIWA ROYAL HOTEL系統の(リゾート)ホテルとなります。かつてはホテルの目の前に「北九州スペースワールド」があり、とても賑わっていたホテルでしょうね。2018年元旦の営業を最後に閉園、取り壊しとなった同スペースワールドに追従するようにホテル名称を変え、新しい人生をスタートさせた印象です。

お部屋の感じはご覧の通りで、まぁ昭和期に作られたリゾートホテルという雰囲気ですよね。部屋の面積はとても広いので快適ではありますが、そこそこ什器が古めかしいので正直「リゾート」という気持ちは抱きにくいのが現状かと。とても綺麗に掃除されていますが、各所経年劣化が激しいので「古びてる・・・」という感覚を捨てることはできません。・・・まぁ、昭和好きな私には丁度いいんですけどね(笑)。

おぉ「ルートイン」か!と思えるような「冷蔵庫電源スイッチ」が置かれています。ルートインより大きな押しボタン式なので目立ちますが、部屋に入ってすぐこういうのを探してしまうのが僕の悪いクセ(笑)。ちなみにこれ、押し込んでスイッチのランプが消えている状態が「ON(通電中)」なので、スイッチが光ってるからOK!とか思うと「それ、OFFですよ・・・」という直感とは逆のトラップが仕掛けられています。

ベッドサイドは古の昭和仕様。なっかなかですね。徐々にこういう味のあるベッドサイドは無くなっていくんでしょうね。なくなる前に最後の昭和の香りを日本各地で楽しんでおきたいものです。

そんなこんなで、やっと羽田→福岡→北九州と移動した一日が終わりました。今はソーシャルディスタンスですので、折角北九州に来ていますが夕食は各自部屋でとります。撮った写真や、好きなクリエイターのYoutubeなどを見ながら、一人コンビニで買ったおやつをつまむ深夜(笑)。めっちゃ幸せなんですけどね、恐ろしく味気ないですね。はー、海外のリゾートでまったりしたい。下に貼っておくバリのリッツとかでだらだらしたいんですが、もう少し先になりそうですねぇ。

●リッツカールトン・バリでの夏休み。はやく日常が戻ってきてほしいですね!

さ、明日も朝はやくから仕事です。滞在中の様子や帰路便のお話はまた次回に!

ではまた!

 

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