さて、マカオ滞在2日目となる私ですが、まずはモーフィアス内を少し探検してみようと思います。といっても、ただ歩き回るのではなく、普段見ることができないモーフィアスを見せてもらうこととしました。
というのは、全772室を誇るモーフィアスの中に、たったの6室しかない「VIP専用ペントハウスヴィラ」を見学させてもらいます。このモーフィアス最上階(41階、42階)に存在し、限られたVIPしか宿泊することができないお部屋ですので特別なパーミッション(許可)を得て、担当者同行の元での見学ではありますが貴重な機会です。一説によると特別なVIP資格(モーフィアス側が認めた)を持つお客様か、カジノやモーフィアス内で4,500万円以上を使用したお客様のみがアクセスできるとか、できないとか・・・。
そんな普通に泊まっていたらフロアに足を踏み入れることすらないであろう(ボタンを押しただけでは当然41Fは点灯せず、宿泊者のカードをかざさないとエレベーター自体止まってくれない)そのお部屋は、モーフィアス最上部の41階からアクセスします。本当の最上階は42階ですが、42階にエレベーターは止まりません。・・・そう、お分りいただけたでしょうか?この「VIPヴィラ」はデュープレックス(二階建て)となっており、41階から入り、部屋の中から42階にも上がれるという構造になっています。
まず玄関を入るといきなり現れるのがその「42階」への階段。片方に曲がればリビング及びマスターベッドルームへ、もう片方に曲がればゲスト用のベッドルームへアクセスすることができます。
こちらが「VIPペントハウスヴィラ」のリビングルームです。インテリアは世界中のラグジュアリーホテルの内装を手がけているインテリアデザイナーのピーター・レメディオス氏が設計・監修をしており、静かで洗練された佇まいなるも、エネルギーが凝縮された空間が演出されています。なんでしょうね、清廉な空間ではあるものの、空気中のエネルギー密度が猛烈に高いと言いますか、パワースポット感さえ感じてしまうような場所なんですよね。尚、グラス類は全てバカラのものが使用されています。一般客室もそうですが、モーフィアスは「VOSS」の水はフリーウォーターとして室内にふんだんに置かれているのも「最上のものをサーブする」というコンセプトに従ってのことだそうです。
まぁ、そのすごさは私のつたない写真を見ていただくだけでも十分ご理解いただけると思います。・・・ちなみにこのモーフィアス旅行記は当然私の写真を使ってみなさんにご紹介をしているわけですが、私レベルのへっぽこ写真好きでもカタログ写真風のものが撮れてしまうのは、このモーフィアス全体がおそろしく「光」というものを計算して使用しているからなのだと思います。肉眼で見るよりも、写真で見る方が当然陰影が濃く、より魅惑的な空間として再現されます。
さてそのリビングに話を戻しましょう。色彩は抑えられていますが、随所に計算された光が通っており、また家具の表面素材にこだわっていることにより、程よいバランスで刺激的な光の反射、屈折が視界に入ります。合わせてとても高い天井高により空気によどみがなく、キリッとしたエッジ感のある空気の中でリラックスした時間を過ごすことができる。なんでしょうね・・・、お金があるとこんな世界が日常になるんでしょうか(笑)。超絶素敵なリビング・・・窓から摩天楼と言いますかマンハッタンの夜景でも見えたらもう「世界は俺のものだ」って思えちゃうでしょうね。・・・残念ながら窓の外に見えるのは天気の悪いマカオの街です。
リビングからは結構長めで暗い廊下を突き進むと奥にマスターベッドルームがあります。驚いたのはこの廊下の途中に小部屋があり、覗いてみると・・・
おぉ、これはプライベートスパルームですね(汗)。なんですか、このエロい空間(笑)。
モーフィアスにはアンチエイジングの神と呼ばれる「MARGY’S MONTE CARLO」を使用したスパ「Morpheus Spa」があるんですが、そこの施術師を部屋に招いてゆっくり受けられるというね・・・。マジかよ・・・と思いながら、マスターベッドルームに進めば・・・。
広い(笑)。
眺望とプライバシー、そしてほのかに香る艶を持ち合わせたマスターベッドルームが現れます。
このベッドルームの横には当然パウダースペースとバス、そして背後には広大なウォークインクローゼットとプライベートパウダールームがあり、相当な長期滞在をしないと使いこなせないぞ・・・というレベルの広さです。と、同時に導線設計が極めて計算されており恐ろしく使い勝手が良さそうなんですよね。・・・まぁ、レジデンスを作っているようなものなので、その辺は考慮に考慮を重ねられていると思いますが、レジデンスと異なるのは、そこに少しの非日常性が加えられており、ただ寛げるというだけではなく、触発されるようなクリエイティブな空間要素も演出されていると感じたことがこのヴィラの素敵な部分かと思います。
尚、アメニティはその他のお部屋と同じく「ACQUA DI PARMA」が使用されています。
ベッドの横には申し訳程度・・・ではない、しっかりとした書斎スペースがあり、朝起きてここで株価でもチェックするんですかね(笑)。まぁ下の写真でもわかりますが、このマスターベッドルームだけで普通のホテル1部屋分ありますよね(笑)。ケチっちゃった時の一部屋よりはむしろ大きいかな。
そして、みなさんに知って欲しいのが下の写真です。
まぁ・・・。ベッドの天井は鏡張り!
なんとエロい。
億万長者の三大欲求を全てここで満たすことができるぞ、っていう部屋ですね。コメントは控えさせていただきますが、いいと思います(笑)。
ベッドルームついでに、ゲスト用のベッドルームはこんな感じです。なんとも十分な広さのベッドが二つ。過度に広くはないですが十分にプライバシーが保たれ「こんなゲストルームだったら何泊でもしてやるわい!」と個人的には思える部屋です。もちろんベッドの隣には専用のバス、トイレ、パウダールームとクローゼットが備わっています。
マスターベッドルーム裏のプライベートパウダールームとクローゼット
また、モーフィアス全ての客室で使用されているのはシモンズ特注のベッドでして、スイッチ一個でこのベッドが人間の腰の高さまで上昇します。なぜ上昇するか・・・というと、ベッドメイキングのスタッフが腰を曲げることなく作業を行うためでして、このホテルは従業員の健康という点でも高い意識を持ち、設備に対する投資を行っているとの説明がありました。これはこういった大規模な施設を運営する企業の姿勢としては誇るべきものですし、もっと知られても良い情報じゃないかな・・・と思います。
気を取り直して先ほどの玄関の階段を登ってゆくと・・・
2階部分にはバーカウンターが備えられ、ちょっとリビングから離れて会話をすることができる空間が用意されています。人間って面白いもので、水平移動より垂直移動の方が気分が変わりますので、下で寛ぎつつ、ちょっと気を引き締めて煮詰めた話をしたい時にはこちらへ上がってくる。ちょっと仕事に集中したいときはこっちへ上がってくるなんていう使い方ができますよね。心なしか上階の方がエアコンの温度もひんやりしており、意識の集中度がただ歩いて見学しているだけなのに高まったという感覚がありました。
更に驚いたのが(笑)、2階の奥部分には「カラオケルーム」(上の写真3枚)がプリインストールされていまして、自室でカラオケパーティーを開くこともできる・・・と。普通に日本の曲も入っていましたし、音響もなかなか悪くないです。壁には世界中のエキゾティックカーのミニカーが飾られており、車好きの私としては「自室か・・・?」と思ってしまう感覚でこの壁を眺めるのです。
なお、書き忘れましたが、1F部分にはゲストとホストが一緒に食事をとることができる円卓の部屋もあり、このクラスの部屋に泊まる方ですとルームサービスというよりは、下の「Alain Ducasse」や「Jade Dragon」、「Yi」などから食事を運ばせてゆったりと楽しむことができるんでしょうね。・・・写真でお分りいただけるように、なんとも言えない「覇者」感のある空間(狭くも広くもない)でして、視界に入る様々なマテリアルの異なる質感・艶がまたそこに居る者の心をときめかせ、そして穏やかなものにしていくのだと思います。
ちなみにですが、このお部屋は限られた資格がないとそもそも宿泊予約すらできない隠されたお部屋なので「一泊いくらなの?」という質問には答えてもらえませんでした(笑)。まぁ、知ったところで泊まれるわけでもなく、意味のない情報ですけどね。とはいえ、見ることすら叶わない系のお部屋ですので、大変貴重な機会をいただきましたし、そういうクラスの方々の日常を疑似体験?したという点でもお得だったかと思います。オープン以来結構な数の日本の富裕層が訪れているらしいこのモーフィアス、まだまだ知られていない様々な裏コマンドが存在しそうですね。
なにせ今までご紹介したの写真すべてが「一部屋の中での出来事、写真」ですから、軽くさらっとご紹介するつもりが、そこそこの文字量になってしまいましたので、レストラン系のご紹介は次の記事に回すこととします。ただ、レストラン系も見どころいっぱい、写真いっぱいで心折れそうなくらい素敵な体験の記憶と記録が残っていますので、記事化をお楽しみに。
・・・もし、モーフィアスを訪れる機会がありましたら、41階・42階ってこうなっているんだなぁ・・・と思いながら是非滞在してみてください(笑)。とはいえ、通常のお部屋もとても素敵なので不満はないと思います。通常のお部屋は、次かその次の記事で軽くご紹介しますのでお楽しみに。
ではまた!
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