ANAビジネスクラスで香港→羽田へ!レアCAさんに遭遇!( NH860 / HKG-HND / BUSINESS Class / 2019)

トラベル(海外)

ついに香港を離脱し、日本へ帰ろうと思います。香港国際空港からの足は、当然ANAを使用させていただきます。まぁ、キャセイを選ぶとか、他の選択肢もありますがまぁ今回もいつもの様に・・・という感じでご了承ください。

同僚が乗りたいというので、空港までは「エアポート・エクスプレス」を利用します。お昼の時間帯でしたので、車内はガラガラ・・・、この混雑っぷりなら全然電車移動アリですよね。Conradからタクシーでエアポート・エクスプレスが出ている「香港駅」まで移動し、ささっと乗り込みました。

電車は「香港」→「九龍」→「青衣」→「空港(機場)」と進み、空港の先には「博覧館」と呼ばれるいわゆる幕張メッセの様なコンベンション施設が備わっています。

なんとも平和な車窓を眺めつつ、30分弱ボケーっとしているといともたやすく空港へ到着です。そのままガイド(案内)通りにまっすぐ歩けば出発階へ接続しており、極めてシンプルな導線だと言えますね。国際空港としては親切な作りになっていると思います。

早速ANAのチェックインカウンターで荷物を預け、身軽になったところでラウンジアクセス権のない同僚に付き合いゲート近くで最後のラップアップを兼ねたお茶をして別れることとなります(同僚はJAL便利用)。お茶をしていると、窓の外にはキャセイのA350が現れたりして、もっとがっつり撮影したいのに身体の自由がない!という、連れがいる時あるあるにハマります(笑)。・・・やはり空港での時間は「一人で過ごすもの」だと改めて思いました。友人との旅行などは別ですが、出張の時はできる限り「IN-OUT」は関係者と動きたくないですね・・・、優先レベルの違い、興味関心の違い、時間感覚の違いでどうもストレスフルになることが多いです(笑)。

そして最近思うのが、世界中どこへ行っても新しく出来た、又は改装された空港の景色が同じだなぁ・・・ということです。ヨーロッパはかなり独自色がありますが、アメリカ、アジアはなんというかぱっと見どこの空港も同じなんですよね・・・。これはもっと各空港独自色を出して欲しいなぁと強く思います。上の写真も羽田国際線ターミナルなんだか、関空なのか、見方によってはバンコクの空港とも似ておりまして・・・ぶっちゃけ北京も似た様な感じです。

出発時刻は私の方が早かったので、結局ラウンジに寄る時間も取れず、なんとも慌ただしく機内へ向かうこことなります。ゲートは32番、窓の外には本日の使用機が準備万端で待機中です。香港程度だとあまり感じませんが、海外の空港で「ANA」や「JAL」機を見つけた時のなんともいえない安心感ってなんなのでしょうね?緊張の糸がほぐれていくあの感じは独特だと思います。

14時15分、予定通りに32番ゲートより搭乗が始まりました。

帰りの便は無事「完全窓側」の座席が確保できています、ビジのセカンドコンパートメントの最前方という感じです。行き同様好きな777の座席ですので日本まで不自由なく過ごせそうです。

14時42分にドアクローズ、空港混雑のためプッシュバックを待たされ58分にようやくプッシュバックに入ります。・・・窓の外は「ザ・香港!」といったキャセイ、キャセイ、キャセイ!な視界。隣のゲートには成田行きのANA便が駐機しており、こちらは767-300ERを使用しています。ウイングレット付きの767は見た目にも美しく、基本設計が38〜39年前とは思えない名機だと思います。ウイングレット付きは新造機が多いので、中身はほぼ777と同じジェネレーションに進化している点も見逃せません。・・・ブウウーンっと始動されたエンジン音が高まるのを耳に挟みながら、ふと画面に目をやれば「飛行時間3時間16分」の文字。行きが実質4時間半ですから、1時間も短い。確かに東行きはジェット気流の関係で早くなりがちですが、これは上空にかなり強いジェット(気流)が吹いていることが容易に予測されます。

スポットを離れた直後に視界に入るのはBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)のA380です。もっさりしがちなA380ですが、このBAのカラーリングはとても秀逸で、強い存在感を生み出していると思います。・・・そんなエアバスを眺めながら「そういえばここ昔イギリス領だったよなぁ・・・」と香港の歴史を思い出さずにはいられません。返還後の1国2政体制の終焉まであとわずかですが、そのタイミングで起きている昨日のデモの様なことを考えると複雑な気持ちになります。メインランドとは異なる「香港人」としてのアイデンティティーを持った市民は、この流れのなかでカナダなどの第三国へ移住を行なっていたり、流出の動きも活発な様ですね。

しかしアジアのハブ空港として存在感を増している香港、空港の混雑もなかなかのもので、一向に滑走路に辿り着けないんですよね(笑)。空港規模の割にはこぶりな管制塔を眺めていても、全然滑走路には到達してくれそうにありません。・・・我々の機体の前にも膨大な機体がタキシングしておりまして・・・、ノロノロ・・・と誘導路を進んでいきます。道中まったく関係のない場所に駐機させられているANAの737なんかが見えてきたりしますが、香港は国内各空港からかなりの便数が出てますので、日系の機体をとてもよく見ることができ想像以上に需要のある路線であることを改めて理解します。

15時22分、ようやく順番が回ってきまして、ベトナム航空のハノイ行きに続いて私たちも香港国際空港のRWY25Lより東京へ向けテイクオフです。今回私たちを羽田まで運んでくれるのは「ANA860便(HKG→HND)」、機材は「Boeing777-300ER(JA786A / 3class)」飛行距離1,804mile予想飛行時間3時間16分となっています。

離陸後はヘイジーだった空が徐々に晴れてゆき、美しい青空が一瞬広がります。時間帯的にこの後どんどん暮れてゆき、夜の帳(とばり)が空全体を覆い尽くすことでしょうから、真っ青なキャンバスに白い線が描かれた美しい景色を心にしっかり刻み込んでおきます。

この日は離陸後寝てしまうという失態はおかしておりませんでしたので・・・(笑)、ちゃんと夕食を頂きますが、帰路便も洋食にピンと来ず和食を選択です。(洋食はミートローフに牛リブ肉の赤ワイン煮、バルサミコ風味でした。もうメニューだけで味が想像できる定番メニューですね・・・)

●NH860便(2019/6月)の献立

【洋食】
(アペタイザー)
 ・シーフードのマリネ
 ・ポークミートローフ
 ・サラダ
(メインディッシュ)
 ・牛リブ肉の赤ワイン煮 バルサミコ風味
 ・ブレッド(メイズロール)
(デザート)
 ・ハーゲンダッツ バニラ

 

【和食】
(前菜)
 ・鰻蒲焼き
 ・鶏野菜巻き
 ・烏賊(イカ)と胡瓜の酢の物
 ・磯辺巻き玉子
(小鉢)
 ・えごま豆腐
(主菜)
 ・豚角煮
 ・白御飯
 ・味噌汁
(デザート)
 ・ハーゲンダッツ バニラ

この夕食を16時42分には終了し、残りの時間は音楽を聴きながらゆっくり過ごすこととします。あとは降りるだけですので、正直ここから先のトピックスはないに等しいのです(笑)。

・・・とはいえ、どうしてもネタを探してしまう悲しいサガ(笑)、翼の王国を眺めていると「ああ、そうだ!」と気づきます。・・・そうです、ANAの保有機に「Airbus A380」が追加されているんですね。ついに来てしまいました。まぁこんな維持費クソ高いやつ3機も買うて、ダンピング万歳の旅行代理店買い上げ座席で埋まるハワイ便なんかに投入しちゃって、冴えないファーストと、-9譲りの使いにくいビジネスと、それ本当にちゃんと予約できて使えるの?と思われるコーチ席とかで話題化している「A380」にはほぼほぼ無関心なのですが、ただ保有機欄が更新されているのは地味にワクワクします。・・・そして、よく見ると「Boeing787-10」も追加されていて、ANAは787シリーズを全て保有していることになりますね。

徐々に空は暮れて行っていますが、夕闇が迫るその一瞬でとても美しい空を見せてくれました。大気中の水分が飽和するほど多く、機速もあり、強い光が照らしている瞬間しか発生しない翼上ベイパーの虹色反射です。これを観れただけでもこの便はあたりだったかな?・・・と。この景色がでるちょっと前の台湾通過後に一気に追い風が強くなり、巡航中最大値で追風が183km/h、グランドスピード(対地上の移動速度)が1,083km/hにも上っていました。欧米冬季などではもっと凄まじい風が吹くときもありますが、この路線の追い風としては強い方だと思います。

そして、この日私の区分を担当してくれていたCAさんもまた珍しい方・・・で、なにやら左襟に見慣れないバッジが付いています。説明を受けるとそれは「ANAおもてなしコンテスト」のファイナリストがつけられるものらしく、まだANAの中では20人程度(CAは全体で約8,000人います)の極めて貴重なバッジを持たれている方でした。搭乗時から嫌味のないカジュアルさで対応をしていただいていたので、ANAらしい暑苦しくない接客で良いなぁ・・・と思っておりましたが、それにはちゃんと理由がある良さだったんですね。

ちなみに、私の対応をしてくださったCAさんは「おもてなしコンテスト2016」のファイナリストのMさんでした。

せっかくなので・・・と、馬鹿でかい一眼を持っている私に気遣って頂き、貴重なこのファイナリストバッジを撮影させていただきました。部門などで背景の色が変わるそうですが、ピンクは「フレッシャーズ(入社5年未満)」のものの様です。現在までに6回(2018年が第6回目)行われてきていますので、みなさんも今後キャビンでこのバッジをつけたCAさんに皆さんも遭遇することがあるかもしれませんし、ちょっとだけ意識して名札の上の襟を見てみてくださいね(ガン見すると不審人物としてマークされるかもしれませんので、自己責任で・・・笑)。

降機までコンテストの裏話やステイ先の話などガラガラのビジネスクラスだったので、色々お話しにお付き合い頂き、気がつけば東京湾上空です。美しい東京の夜景を見つつ、帰ってきたことを実感します。(アジア線はタイミングによって本当に空いているときありますよね。過去北京からの帰りもビジネスがガラガラで、且つFもガラガラだったのでFのオファー貰いましたが通路席だったので、断って窓側のビジに留まったこともありました。)

東京時間の19時32分に4点鐘(着陸前のポーン、ポーン、ポーン、ポーンってやつです)が鳴り、39分にフロントスラットが展開、43分にギアダウンし、とてもスムーズな接地にて、19時48分、珍しく羽田のRWY22に機体は滑り込みます。ターミナルが近いため、わずかな地上滑走にて、NH860便は羽田空港の141番ゲートへに接岸し3時間31分のフライトを終了しました。

自動化ゲートを通過し、羽田のパブリックスペースに出てしまえばもう日常です。これにて、今回の香港・マカオの旅は終了です。次の旅は一体どこへ出かけましょうか?色々な可能性があるのでわかりませんが、またご報告させていただきます。

ではまた!

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●香港・マカオへの往路の旅「ANAビジネスクラス」の記事はこちら!

●マカオ・モーフィアスにて「アラン・デュカス」での夕食の様子はこちら!

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