滞在していたモーフィアスの一般客室をご紹介!
なんだかんだご紹介が最後になってしましましたが、滞在していたいわゆるふつーのモーフィアスの客室を簡単にご紹介しようと思います。アランデュカスの記事でも少し触れましたが、モーフィアスの客室コンセプトは「豪華客船の中の一室」です。故に、一般的なホテルの内装に比べ、どことなく船の内部にいるさまを想像させる独特な空間の使い方や形などの造形に触れることが可能です。
床の模様も水の動きをイメージしたものとなっている点も注目です。
リビングは変則的な形となっておりますが、使いかっては非常によく窓から注ぎ込む自然光に照らされて居心地の良いものです。リビングエリアとベッドルームが分かれているのも生活にメリハリが付き、豊かなホテルライフを送る上で重要な空間設計だと思います。
ベッドルームは「ペントハウスヴィラ」同様、シモンズ製の特注ベッド、ベッドリネンにはフレッテとミュールドルファーを使用し、アクア・ディ・パルマのアメニティ(どうやらより一般的な客室ではエルメスが使用されている模様)アレッシィ、バカラの食器類で全体を設えられています。寝心地はさることながら、落ち着いた雰囲気の中にアバンギャルドを有しているこのインテリアの雰囲気がとても気に入りました。
ヴィラ同様、お部屋にはふんだんに「VOSS」のミネラルウォーターがサービスされ、定番であるネスプレッソも完備されています。ミニバーなどはそれほど特徴的なものではありませんが、かといって不足を感じることはないでしょう。・・・写真で収めてはいませんが、客船の中というテーマに沿って壁などには「水」を意識したアートが飾られ、コンセプトをより強固なものにしていました。
ま、こんな感じのお部屋にいましたよ、というご報告です。
マカオから香港へは全てが最優先の高速船「Super Class」で
さて、マカオを発つ朝です。といってもたった2日間の滞在ですが非常に内容の濃い充実したステイとなりました。往路は陸路で香港から入りましたが、帰りは海路にて香港へ戻ろうと思います。いわゆる最もポピュラーな「香港⇔マカオ」の移動方法ですね。
モーフィアスからリムジンで「South Ferry Terminal」に送り届けられた私たちは、専用のチェックインカウンターで香港行きの高速船へのチェックインを行います。通常客室ではなく我々は「Super Class」と呼ばれる上等客室のチケットを保有していますので、チェックインの段階から座席に座るまでの全て工程でコンシェルジュが帯同し案内を受けることとなります。尚、我々は香港に一時入国しますが、このまま香港空港経由で第三国へフライトする場合(船の行き先が香港国際空港の場合)はこのフェリーターミナルの段階で航空機のチェックインおよび荷物預けが出来てしまうので便利といえば便利ですね。
コンシェルジュのおっちゃんに先導され私たちを香港まで運んでくれる高速船のキャビンに入ります。1Fは通常客席であり、2Fが「Super Class」のキャビンとなっています。2Fには簡易のバーカウンターがあり、コーヒーなどの飲み物がフリーとなっているのと同時に、船が動き出した直後私たちには簡単な朝食がサーブされました。
旧市街と新市街をつなぐ橋を眺めながら徐々に高速船はその船速を高めていきます。残念ながら海の色は綺麗とは無縁な茶色っぽい色で気分は萎えますが、遠くに現れる島々をぼんやりながめつつわずかな休息を取ることとします。
・・・と思っていると、船が出てから約30分でしょうか?なんかへんな景色になってきたなぁ、暗くないか?と思っているうちに・・・
ゲリラ豪雨。
窓の外の景色は失われ、唯一の暇つぶし道具すら奪われます。・・・船は徐行に入り、これは「香港到着が若干遅れるんだな・・・」ということが嫌が応にも認識されるわけです。
とはいえ、出航後から約1時間で香港の街並みが視界に入り、私たちは無事マカオから香港への上陸を果たします。「Super Class」の乗客は降船後もコンシェルジュが帯同し、荷物を持つことなく、イミグレーションも特別レーンで待つことなく通過しターミナルのパブリックスペースに離脱できるのはとても便利だと思いました。このままタクシーを拾い、これまたわずか2泊ですが香港の宿となる「Conrad Hong Kong」に到着です。
久しぶりの香港、来てみればそれは歴史的な1日だった
ビジネスミーティングの会場に近いという理由だけでここを拠点とした「Conrad Hong Kong」ですが、荷物を置き部屋の窓から下界を眺めてみれば・・・
恐ろしい数の人。
そうです、私たちが宿泊していたのは「香港で大規模デモがあった日」なんです。フェリーターミナルからホテルまでのタクシーもあらゆる道が封鎖されていて、恐ろしいほどの迂回をした結果到着したのでデモの影響は感じていましたが、まさに宿泊日の夜がデモのピーク。視界一面に香港の学生達があふれ、全ての道が封鎖されている様子(車が走っていない)を俯瞰することができる、ある意味ベストポジションのホテルであり部屋でした。部屋のテレビをつければCNNが学生たちに向かって催涙ガス、ゴム弾などを使用している地元警察との衝突の様子をブレイキングニュースで放送し続けています。地元の友人に「ご飯行きたいんだけど・・・」とメールをしても「今日は外出する日ではない」というメールが返ってくる始末。東京、香港のそれぞれの友人たちから心配するメッセージがiPhoneに着信する中、私も諦めて部屋で仕事を続けることとします。
さらには夕方にホテルから「外はこういう状況で外出はおすすめしないが、ホテルとしては最大限、そして最高のおもてなしを全ての宿泊ゲストのために用意しているので、何かあればいつでも声をかけてくれ」的なレターが部屋に届き、いやはやこれはすごい日に立ち会ったものだなぁと臨場感が高まります。
拡大すればわかりますが、ほとんどの道が封鎖されてるんです。。。
ホテルのフロント、コンシェルジュに聞いても「外出はおすすめしない」とのことでしたので、この日は諦めて同僚と2人ホテル内のレストランで夕食を食べることとしました。・・・それもそのはず、ホテルの地下は広大なショッピングモールなのですが、その地下にもデモの学生があふれ立錐の余地もないほど。それを予想し各店舗も早仕舞いをしており、モールの中のレストランも全て休業だったのです。
コンラッド香港のお部屋を軽〜く紹介(ほんとに軽〜く)
コンラッドの室内は可もなく不可もなく、2日間程度拠点とするには問題のない部屋です。
可もなく不可もなくな、広さですよね。狭そうですが、意外とビジネスデスクの使い勝手がよい部屋でした。
ちゃんとブランディングされたお水も置かれていますし、ネスプレッソの横にもコーヒー用の水がしっかりと置かれておりました。
カードキーは一般的なタイプですね。
お風呂はバスタブと、独立したシャワーブースで構成されています。出張で泊まるには必要十分なバスエリアです。・・・左側にひっそり、お風呂の守り神である「コンラッドダック」が見えていますね、かわいいです。
アメニティは部屋のグレードによって違うんですかね?コンラッドのアメニティは「AROMATHERAPY ASSOCIATES」のイメージだったんですが、部屋に置かれていたのはモダンチャイニーズブランドである「SHANGHAI TANG」のものでした。
また、2日目の午後部屋に戻ればお馴染みの「コンラッドベア」がベッドにちょこんと座っており、お風呂を縄張りとしている「コンラッドダック」と合わせて娘に良いお土産ができました。このコンラッドベア、見た目より肌触りが良く意外とお安い感じがしないので旅行好きな方には良いギフトとなると思います。
2日目にはビジネスミーティングの後軽く街を散策し、ランチを食べましたが今回は九龍サイドへ出向きませんでしたのであまり香港という雰囲気を感じることなく・・・という印象です。散策中凄まじいゲリラ豪雨に再び遭遇しましたので近所のカフェで雨をやり過ごし(やり過ごしきれなかったですが・・・)、九龍サイドへ買い物へ行く同僚と別れ私はホテルへ戻り仕事の続きと、このブログの執筆をするという、世界どこにいても大して変わらない日常を送っていたのでした(笑)。
部屋はハーバービューでしたので、香港島から九龍サイドの眺望を楽しみつつではあるものの、滞在中はあまりぱっとしない天気でしたのでこの辺も最大限楽しめたわけではない微妙な香港滞在となってしまいました。まぁ、部屋の居心地がよくて高速WiFiさえあれば気にならないので十分このダイナミックな眺望を眺めつつよい自分の時間を過ごせましたので、充実していたとは思いますけどね。
そんなこんなで2日間ビジネスのために立ち寄った香港をラップアップし、いよいよ明日は日本へ帰ります。帰路便は当然ANA、おなじみのキャビンで慣れた時間を過ごすことになりそうです。マカオが濃密だっただけにこの香港での2日間はちょうど良いクールダウンと、世界情勢を目の前で体験する良い機会を得ることができました。友人に紹介された中華レストランでは大好物の「水煮魚片」も食せましたし、甘さとコクのバランスが素晴らしかった熟成紹興酒も味わえました。九龍の屋台で色々食べるという楽しみは果たせなかったものの、ストップオーバー的な香港を組み込んで良かったと思います。
・・・なんて書いていたら、そろそろ記事化していない欧米路線の話でも書こうかな・・・という気分になってきました。膨大に旅行写真のストックがありますので、どの辺を蔵出しするか考えつつ、明日のANA便のキャビンに思いを馳せて眠ることとしましょう。
ではまた!
◆◆◆
●マカオ・モーフィアス内のクリエイティブ・チャイニーズ「Yi」での夕食はこちら!
●モーフィアス内にたった6室!「ペントハウスヴィラ」のご紹介はこちら!
●モーフィアス内の二つ星フレンチ「アランデュカス at モーフィアス」での夕食はこちら!
【コメント・メッセージ】