今年はちょいちょい国内での移動が重なる流れらしく、本日も一泊二日での大阪です。この時期にしては冷たい雨が降りしきる東京湾岸を車で移動し、いつもの羽田空港「P3」へ車を滑り込ませます。
ちゃちゃっとチェックインを済ませ「ANA Suite Lounge」へ。朝なので、日本各地へ出発するビジネスパーソンで混み合っていますが、意外にも喫煙室は空いています。最近はタバコを吸う人が少なくなってきたんでしょうね、時代の流れを感じます。
そうこうしていると、iPhoneにピコンピコンとメールが届き続けます。何事かと内容を読んでみると「搭乗口変更のご案内」。どうやら私の搭乗する便のゲートが変更になった様です・・・が、さらにそのメールにかぶせる様に再度「搭乗口変更のご案内」・・・結構混乱していますね。
この変更により奇遇にも私がいまタバコを吸っている喫煙室の正面(真下)が搭乗ゲートとなり、そこへ雨に濡れたBoeing777-200がゆっくりとタキシングして入ってきました。最近意外と搭乗機が到着する様子を目撃できる印象ですが「伊丹までよろしく!」という気分でゲートインを見守ります。
9時42分、ダイヤモンドメンバー優先搭乗が始まり、機内へ足を進めます。本日はプレミアムクラス「3K」の座席を予約しましたので、プレミアムクラス最後方の座席に座りとりあえずゆったりとします。・・・本日のプレミアムはどうやら満席の様で、次々と座席が埋まり、CAの方々もご挨拶に、新聞に、上着の預かりに・・・と大忙しの模様です。私はそんな様子を眺めながら、窓の外の雨の様子を見やり周囲の確認です(笑)。隣には本日の機材よりわずかに古い「JA702A」が駐機しています。
・・・そしてそろそろ定刻でドアクローズかと思われた時間にコトは起きました。・・・まったく締まらないドアを不審がって見やっていると、グランドさんが入ってきてなにやらCAさんたちと打ち合わせをしている様子。というより「まだ搭乗していないお客さん」がいる様ですね。
10分後やっとその数名の旅客が搭乗し、いよいよ出発かと思えばさらにそこからなにやら確認が始まり、どうもプレミアムクラスの旅客がチェックイン時になんらかのエラーをしている様子。その方のボーディングパスを機械的処理する様子を固唾を飲んで見守るプレミアムの旅客(笑)。最前方に座るオジサマは「いつ出発するんだ!」とややお怒りの様子で、キャビンの空気がピリピリし始めます(笑)。
結局24分遅れの10時24分にドアクローズとなり、いよいよ出発です。幹線の一つである伊丹便でここまでの遅れはなかなか珍しいですし、搭乗客の9割以上がビジネス系旅客だという構成を考えるとCAさん達は嫌だったでしょうね。到着時間含めてそうとうキャビンのイライラ度が高かったと推測できます。
気を取り直して本日私を伊丹まで運んでくれるのは「ANA19便(HND-ITM)」、機材は「Boeing777-200(JA704A)」、飛行距離280mileの短い旅です。
10時25分にプッシュバックが始まり、28分に滑走路に向けてタキシング(地上移動)が始まります。・・・このタイミングでいつも気になっているのは「搭乗直後にスリッパに履き替える人」です(笑)。一刻も早く寛ぎたいという気持ちはわかるんですが、航空機事故の多くは離発着時に起きています故、なんかあった時にスリッパで脱出できるんでしょうか?自分自身のリスクマネジメントの意味も含め、私は離陸後のイニシャルクライム(初期上昇)に入るまでスリッパが必要な場合も絶対に履き替えないんですが、結構航空機旅行者が増えたとはいえ、まだまだ日本人のこういった部分のリテラシーって低いなぁというのが個人的な感想です。
さてさて、機体は順調に滑走路へ向け移動をしていますがその途中で衝撃的な光景を目にしてしまいました!・・・というのも・・・
787のエンジンがないいいいいいいー!
のです(笑)。整備中でエンジンが丸ごと取り外されている光景は過去何度も見たことがありますが、フェアリングの一部を残して取り外されている光景を見るのは初めてです。真正面から見えるとスカスカになっているエンジン部分、ちょっと気持ち悪くもあり、こういう分解整備もできるのかーと感心する部分でもあります。おそらく全取り外しは、機体への負荷や、再取付時の精度問題含めてシビアな要素が多いので、エンジン内燃部のみを取り外して整備できるように、ロールスロイス?またはボーイングが787で導入した新しい手法なんだと思いますが、いやぁ、斬新。新鮮です。
ちなみに、このエンジンを外されていた機材は「Boeing787-8(JA819A)」でした。
そして、やっとこさ本日の使用滑走路である「RWY05(D滑走路)」の手前まで来たと思えば「You’re NO.6」・・・そう、私たちの離陸順番は6番目だそうで、まだしばらくは上がれそうにありません。この時点で10時39分(笑)本来なら三重の上空から伊丹に向け降下中の時間帯でしょう(汗)。
最終的に我々が05から離陸をしたのは10時47分、10時発ですからね・・・、この機材の一日の予定はぐっちゃぐちゃですね(汗)。
この日は雨でしたので、離陸直後から雨雲へ突入です。シーリング(雲底)は600ft(約200m)ですので、離陸後数秒で窓の外は真っ白。醍醐味もクソもない景色が広がります。その後東京湾上を旋回しながら上昇してゆく最中に低い雲の層を突き抜けながら上がっていきますので、部分的に青空を視界に捉える様な「雲のミルフィーユ」状態の空を777はグングン登って行きます。
まだイニシャルクライムが続く頃、機内では朝便用の「Premium GOZEN」が配布され始めます。当然朝食メニューですので、軽いサンドウィッチと、暖かいスープが中心のメニューです。・・・が、この「完熟トマトのスープ」・・・いただけません(笑)。酸味はあれど深味はなく、しかも具材もスッカスカ。誰がこんなの提供しようとしたんだ!というレベルのスープです。サンドウィッチの方は美味しくいただきました。
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