【速報!】嘘でしょ?フルフラット型エコノミークラス「Skynest」をニュージーランド航空が発表!

ひこうきネタ

面白いニュースが出てきましたね。

「Air New Zealand(ニュージーランド航空 / NZ)」フルフラットのエコノミークラス「Skynest(スカイネスト)」を発表しました。これはエコノミークラスの乗客が利用できるベッドバンク(寝台)でして、縦に3名x2列の合計6名が1つのバンク(居室)に収容されるシステムです。・・・確かにエコノミークラスのあまり体が自由にならない座席空間で長距離のフライトを旅すると体がギッシギシになりますし、人によってはあの姿勢ではしっかりと睡眠が取れない方もいらっしゃると思います。

Photo(c) by Air New Zealand

とはいえ様々な条件で海外に出かける際にビジネスクラス以上の使用ができない方も多いわけで、仕方なくエコノミークラスで旅をすれば、現地に着いた段階ですでに「多少の疲労感」に苛まれることは避けられません。遊びの旅行ならともなく、ビジネスでの渡航の際にその手の疲労感は現地でのパフォーマンスに影響を及ぼしますので毎度の海外出張が嫌でしょうがない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Photo(c) by Air New Zealand

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●現在わかっている「Skynest」の仕様をご紹介!

Photo(c) by Air New Zealand

そんなエコノミークラスの乗客への福音となるやもしれないのがこの「Skynest」です。ニュージーランド航空と外部のプロジェクトメンバー(述べ200名)が3年に渡って研究・実験・実証を行ってきて、やっと発表されたこの「Skynest」はどんなシステムなのでしょうか?

・・・ご覧のようにVシェイプで構成されるベッドバンク(寝台居室)は、縦に3名x2列の合計6名が一つのバンクの運命共同体です。

Photo(c) by Air New Zealand

一つのベッドが持つ広さは「長さ200cm x 幅58cm」で、古い寝台列車のベッドくらいの広さです(※サンライズ出雲では幅70〜75cmとの記述あり)。幅はかなり狭いのですが、ゴロゴロするのと仮眠をとるにはまぁ十分な広さが備わっているとは思います。実際に使用している雰囲気は下の写真の通りですが、ベッド使用者にはフルサイズの枕、シーツ、掛け布団(+イヤープラグ)が標準でセットされているそうですので、かなり快適に過ごせるのではないでしょうか。もちろん充電用のUSBソケットもバンク内に備わっているそうです。・・・ぱっと見の雰囲気はキャビンアテンダントがフライト中に交代で仮眠を取る「クルーバンク」の雰囲気に似ていますが、横になれるだけで相当体は休まりますので、これの導入を心待ちにする方もいらっしゃるでしょう。

Photo(c) by Air New Zealand

また、部屋は当然プライバシーカーテンで締め切ることができますのでしっかりと睡眠が取れると思います。合わせて今回こだわりポイントとされているのが「快眠に導くライティング(照明)」です。現在ライティングパターンなど詳細は公開されていませんが、照明デザイナーもプロジェクトメンバーとして名前が上がっていましたので、おそらくは調光や色調の変更など寝やすいようにモード変更ができるものと思われます(※ANAの新ビジネスクラス、ファーストクラスも「目覚めの灯」という照明モードが追加されていましたからね、トレンドですかね)。

●フルフラットといっても座席がフルフラットになるわけではない

Photo(c) by Air New Zealand

この「Skynest」ですが、このベッドバンクそのものがそのまま「座席」へ変身はしません。・・・通常ビジネスクラス、ファーストクラスは座席がそのままベッドへ変わるわけですが、この「Skynest」は「寝る場所を別で提供する」というソリューションなのです。故に今後「Skynest」が導入された際にどういった形で販売されるのか(「エコノミークラスシート+SKYNEST利用権」的なものだと思われますが)興味があるところでありますし、当然全エコノミークラス座席数分のベッドバンクが提供されるわけでもないだろう・・・とも容易に推測できますね。

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「Skynest」イメージムービーでより雰囲気がわかりますよ!

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●「Skynest」はどこに設置される?

Photo(c) by Air New Zealand

完全に「寝るための場所」ですので、この「Skynest」は機体最後部に設置されるものだと推測されます。エコノミークラスでこのサービスを購入した旅客が、寝るために静かな「Skynestバンク」へ移動していき、睡眠をとる・・・という形でしょう。・・・機体最後部はジェットブラストの音が一番響きますし、最も航空機のピッチ(上下軸の移動)に敏感なエリアですので揺れが苦手な人は寝るどころの騒ぎではない気もしますが、イヤープラグやノイズキャンセリングヘッドフォンを使用して一度寝てしまえば結構極楽空間ではないかと思います。

●「Sky Coach」との棲み分けは?

Photo(c) by Air New Zealand

ニュージーランド航空はすでに「Sky Coach」という、エコノミークラスの座席を横に使用してベッドとして利用できる座席プランを発表・運用しています。同じものがANAの「Airbus A380(通称:フライングホヌ)」にも搭載されていますが、こちらとの棲み分けも気になります。しかしながら「Sky Coach」は座席長(横に3シート並んでいれば3シート分)に依存します。サイズ的には長さ130cm程度が占有空間ですので、体を折り曲げて寝なければならないので、長さ200cmを誇る「Skynest」の圧勝ということになりますね。この変の価格差なども気になるところです。

Photo(c) by Air New Zealand

速報レベルですが、エコノミークラスの旅を変革するなんとも素晴らしいイノベーション!これは乗ってみたくなりますよね。早く詳細情報が提供されるのを待ちたいと思います。噂では「オークランドーニューヨーク線」からの導入ではないかと言われており、リリースに添付されている写真を見る限り搭載機は「Boeing777-200ER」になるのではないか?と現状では推測されます。

Photo(c) by Air New Zealand

ニュージーランド航空は「Star Allianceチーム」ですので、余ったマイルを使って導入されたら乗りに行ってみたいなぁ・・・と思わず思っちゃう面白いソリューションのご紹介でした!そうそう、この「Skynest」のライセンスは他の航空会社にも提供するとアナウンスされているので、いつの日か国内キャリアにも導入されるかもしれませんね!楽しみにしていましょう。

ではまた!

 

●Air New Zealandの公式プレスリリースページはこちら!

●Air New Zealand Official website

●ガチなフルフラット!ANAファーストクラスでシカゴから旅をした際のレポートはこちら!

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