みなさまお久しぶりです!
久方ぶりのブログ更新がこんなやつってのは本当に本意ではないのですが、結構頭にきたんで思わず旅先からのブログ更新です(旅先からってのは多分初ですね・・・)。
【序章】
現在私はジュネーブにいまして、久しぶりにユナイテッド航空を利用したので「帰ったらユナイテッドのビジのブログでもあげるか〜」とほくほく写真を撮りためていたんですが、悲劇はこのジュネーブに到着した後に起こりました。
ジュネーブに入る前は別の仕事でニューヨークにいたため、この日利用した便は「ユナイテッド航空956便(ニューアーク→ジュネーブ)」となります。この便に落ち着いた経緯にも実は少々ドラマがあるので、そのお話はこの便のレポートを書く際にお話しできればと。
フライト自体は天候事由により約3時間遅れでジュネーブに到着し、とりあえず無事到着したことに胸をなでおろしながらいつものようにバゲージクレイムで荷物が出て来るのを待ちます。
この段階でも、ここジュネーブの空港のオペレーションは酷く(笑)・・・
なんと「Premier Access」と呼ばれる最上級顧客の貨物が「一番最後」に出て来るという笑えるオペレーションで周りの「1K」や「Premier Access」の乗客たちと顔を見合わせながらほくそ笑んでおりました(笑)。
・・・ま、今考えればこの後に起きることに比べれば可愛いもんだったと思います。
で、私の荷物が視界に入り・・・
視界に入り・・・
視界に・・・
アレ???(驚愕)
そうです、出てきた貨物はこんなんなってました(大泣)
おいおい!タイヤ2つもげとるやないけっ!!!(怒)
ユナイテッドなにやってん!!!!!!!!!!!!
見た瞬間にわかるこの「絶対自走できませ〜ん」感。
【被害状況】
「またやられた・・・」とムカムカしながら荷物を取り上げ、無理やり転がしてみますが、クラッシュしたクルマを走らせようとするのと同じで「ガクガク、ゴテ・・・」っと様々な抵抗、アンバランス感が同時に襲い、転がすどころの騒ぎじゃありません。
しかもこれ、RIMOWA最大サイズとなる109L仕様なので重いんですよね(汗)。無理やり手持ちかよ、殺す気かよ・・・と思いながらとりあえずは空港の外へ引きずって出します。
ちなみに、通常はすぐにバゲージ破損の窓口へ行ってクレームを上げるべきですが、経験上ユナイテッドのこの手の対応は「最悪の部類」に入りますので無視しました。過去、ラスベガスで今回同様見事にホイールを吹っ飛ばされた時もまともな修理もできず、まともな補償すらありませんでしたし、その前もそうでしたので。
ホテルでダメージ状況を確認して見ますと・・・
実に3つのホイールがアウトです。
・台座ごと完全破壊 × 2
・台座半壊 × 1
となっています。このままでは完璧にこのRIMOWAの現役生命は絶たれるということですね(笑)。・・・ここまでの衝撃を受けながら普通に閉まりますし、ロックの噛み合わせもいつも通り、中の荷物への被害はなかったという点でRIMOWAの信頼性は証明され、逆に愛着は深まりました。ボディの堅牢性、信頼性という点では世界中のジェットセッターがこぞって使用している点をしっかり裏付けたと思います(超前向き・・・)。
一番深刻なダメージはここ。
はい、台座が完全にもぎ取られてホイールが付いていません。ポッカリ空いた穴の部分、ここに見えているのはボディ内の敷き布ですので、この布の先は荷物そのものだということになります。この布破れたら終わりって感じですね。。。
堅牢なABS樹脂だと思われる台座がバックリ割れ、衝撃でリモワのボディであるジュラルミン(アルミニウム・マグネシウム合金)がグニョっと折れ曲がってすらいます。これさぁ・・・一体どの高さから落としたんですかねぇ?修理するならボディそのものも直さないといけないんで、かなりの修理費だと想像できます。(というか一度曲がってしまったので、戻した際に金属疲労で確実に剛性自体ダウンしますからね・・・)
てか、よく見ると裂けてんじゃん・・・。
クルマで言う「全損」ですね、これ。
ユナイテッド航空さん、新しいRIMOWA下さいよ!(怒)。
では、かろうじてくっついている車輪側も見てみましょう。
オワッテル(笑)。
ジュラルミンとABS樹脂の一部がギリギリくっついているだけで、これも時間の問題ですね。日本について羽田のバゲージクレイムで受け取る頃にはくっ付いていないかもしれないです。これもジュラルミンがもう片方とは逆の外側に折れ曲がっており、裂け目もあるのではい全損です。ただ台座をつければ直るってレベルじゃないですね。。。
で、最後の3輪目は、台座に亀裂が入っており、アライメントがずれていてうまく転がりません(笑)。なんかホイール自体にも歪みが入っている気がします。ホイールキャップも吹っ飛んでどっか行ってますよね。。。
【総評】
実にユナイテッド航空でこの手の被害にあったのはこれで3度目。最初はハンドルを曲げられて畳めなくなってました。2回目はベガスに降りた際、ホイールが1輪見事に台座から吹っ飛んでおりました(今回の被害に酷似)。そして今回、今まででもっとも深刻なダメージとなる2輪大破+1輪破損。ユナイテッドに乗るたびに荷物は壊されるというイメージです。
地上での貨物のオペレーションはユナイテッド航空そのものではなく、委託先の会社になる訳ですが、どうしてユナイテッド便だけこのように集中してコトが起きるのか。これはやはりユナイテッド航空自体の企業文化や風土というものが事故を起こさせているとしか考えようがありません。規律、風通し、待遇、企業フィロソフィーの末端までの徹底・・・全ての小さな綻びがこういった結果になって現れるのだと思います。
どんなに最新鋭機材や美しいキャビン、美味しい食事を提供したところで、荷物がこんなになって出てくればそれまでの全ての体験は水泡に帰し、総合的な「悪い体験」として顧客には刻まれます。空の上で極上な世界を提供しようとも、チェックインから、バゲージアウト、乗り継ぎのラウンジなど「地上の要素」が確実に満たされないとパーフェクトな体験にならないのがエアラインの難しさであり、特にユナイテッドの足りていない部分だな、というのが経験上のイメージです。
つぅかダメだろ、よりによって「Premier Access」タグ付いた荷物をこんなにするの(笑)
余談ですが、ニューアークでのチェックイン時もおよそ「Premier Access」とは思えないお粗末なチェックインカウンターのサービスに閉口した記憶が蘇りました。
少なくとも今回のこの最低最悪な体験は私や私の周囲の人間には深く刻まれるでしょうし、今後エージェントとも相談して積極的にユナイテッド航空を利用することを避けるだろうと思います。アライアンスの関係で米国圏内の移動がどうしても選択肢的にココになってしまうのを今後要検討だな・・・と。多少メリットは薄いですが、他に保持している「Skyteam Elite Plus」の資格などの活用や、一番弱い「One world」のステータスを上げるなどでカバーをしたいと。
ユナイテッドの貨物で思い出した動画をついでにご紹介しておきます。
結構有名なやつですけどね。
【United Brakes Guitar】
【United Airlines Passenger Films How Terribly They Handle Luggage, And It Escalates Quickly】
さて・・・どうやって直そうかな・・・(大泣)。
Dinersの保険やろうな・・・。
てか、帰りの便の空港まで持っていくのめっちゃ面倒だなぁ・・・。
みなさんのバゲージ悲惨体験もコメントでお待ちしていおります!
ではまた!
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