前回の記事はコチラ
→「大阪旅行記:ANA19便プレミアムクラスで伊丹へ!(NH19 / HND-ITM / Premium Class)
→「大阪旅行記:ホテルを新規開発「Hermonie Embrassee」で一晩を。(Osaka / Umeda / City Hotel)」
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無事伊丹に到着後、少しだけ時間があったので慣れない飛行機撮影でも練習してみようと展望デッキへ向かいました。本当はブログでリンクもさせていただいているタヌキ猫さんが紹介されていた「千里川土手」や「伊丹スカイパーク」あたりに行ってみたかったのですが、そんな時間はなかったので泣く泣く展望台からです。
※伊丹撮影に関するタヌキ猫さんの記事はこちらです。➡︎「伊丹遠征 目次」
伊丹のスカイデッキは改装され、親子でも楽しめる過ごしやすい空間に生まれ変わっています。こうやって、空港の展望デッキをエンタメ化するのは日本が進んでいると航空写真家の「チャーリィ古庄」氏も書かれていましたが、ゆっくりお茶でもしながら飛行機を眺めるには最適な環境になっていますね。また、フェンスはワイヤー式ですので撮影もしやすく、航空機撮影には結構向いているデッキです。
この日は雨雲が通り過ぎ、猛烈な日が降り注ぐ一日(気温も23度)となりましたので、エプロンなどの照り返しで、ファインダーを覗いた感覚は「那覇空港」の様な強烈な明るさでした。到着機ラッシュの様な時間帯ではなかったので、行き来する機材は少なめではありますが、手持ちの機材でどこまで撮れるのか挑戦したいと思います。
一番最初に目に入ってきたのは「ちびっこコンビ」です。ANAのBoeing737-500(ドルフィンジェット)と、SAAB340B(JA8886 / 第1号登録機)です。手前が短い方の32R/14L、奥側が長い滑走路である32L/14Rですね。ちょうどB3のお尻のあたりに見えているのが「伊丹スカイパーク」だと思います。
長距離路線や国内幹線の多くが関空に移管されたのと、騒音規制などにより伊丹は小型機中心の運用(といいつつ、騒音はどう考えても古い737などの方がでかいはず・・・)なので羽田では頻繁に見ることができない機材をたっぷり見ることができます。流れる雲でできる影と晴れ間のコントラストに悩まされつつ、色々撮ってみることにしました。(※ブログの写真はすべてクリックすると大型表示なりますので、合わせてお楽しみください。過去記事もすべてそういう仕様です。)
おむすび型の変形エンジンエセルが特徴的な737-500ですが、個人的には大好きです。動きがきびきびしていますし、短胴で不格好なのにどこかスタイリッシュに見える全体のデザインは秀逸です。このサイズ感で787の様な現代風の顔に変えていったらそれはそれでイケているでしょうねぇ。
お、J-AIRのエンブラエル170が降りてきました。レジ番はJA226J、2015年10月登録の保有機材の中では2番目に新しい機材の様です。塗装が新しいのか、白く輝いて見えました。ちょうどエンブラエルが通過しているあたりがRWY32R/14Lのスレッショルド(滑走路末端)です。末端の位置が長い方の滑走路と全然違うので、展望台からでも機材の様々な高度の写真が撮れて面白いのです。
さっきプッシュバックされていたB737-500が滑走路に向けタキシング中です。レジ番は「JA300K」、ANK→ANA→AIRDO→ANA WINGSと登録を変えてきて、今年の1月にANA WINGS機となったもののようです。なので、初年度登録はめっちゃ古く、1997年。もう20年近く日本の空を飛んでいるベテランの様です。
一体この子は何回離発着をしているのでしょう?短い滑走の後、目的地へ向け心地よいジェットサウンドを残して飛び立って行きました。
737を見送っていると、長い方の滑走路(32L/14Rを便宜上そう呼びます)に、Boeing777-200が降りてきました。さすがにこの滑走路の接地帯付近はレンズの望遠能力が足りません(泣)。降りてきた777のレジ番を見ると驚きの「JA744A」!朝、羽田から出るときに左隣のスポットに止まっていた機材です。あいつも伊丹行きだったのか。。。
777がタキシング中、777が降りた滑走路からJ-AIRのエンブラエル(JA217J)が離陸して行きます。そのうちこれらも鶴丸塗装に塗り替えられてゆくのでしょうかねぇ。
これも伊丹ならではですかね、ボンバルディアDHC-8-400(通称Q400-8)が降りてきます。現在はANA WINGSの機材ですが、元々はANK機です。しかしおっそろしいほど細くて長いキャビンの雰囲気ですね。「鉛筆みたい」ってよく言われていますが、現代機にはなかなかない鋭いデザイン・・・長胴型の中では圧倒的にデザインがまとまっている機材だと思います。
そうこうしていると先ほどの777(JA744A)がスポットに到着した様です。こちらは通常塗装機ですね。で、この744Aと入れ替わる様に、私が羽田から乗ってきた777(JA704A)が羽田へ向けプッシュバックを開始しました。
この704A、機体後方ドアのちょい左下を見ていただくとなにやら書かれていることに気付かれるかと思います。こちら「Partner of 対馬市」と書かれたANAに3機ほど存在している「ご当地プレーン」と呼ばれる機材です。このほか「鹿児島県薩摩川内市(JA742A)」、「熊本県天草市(JA705A)」が飛んでいます。要するに私、ご当地プレーンで羽田から来たんですね・・・この事実にこのタイミングで気づくという(笑)。
目の前にはIBEXエアラインズのボンバルディアCRJ-700が降りてきました。鳥が地上に降り立つ様な凛とした接地姿勢が美しい機体ですね。嬉しい偶然は、先日のセントレアからの出発時に機内から眺めていた機材と全く同じ機体(JA09RJ)だったということ。今日はどの空を飛んでいたのでしょうか?
(名古屋で見たJA09RJの姿)
いよいよANAのBoeing777-200が出発です。グランドさんたちが出発機に向かって手を振る姿、とってもいいですよね〜。海外空港だとめっちゃドライに送り出されますが、こういうのも日本人的な心を感じる瞬間です。
ということで、この機材の離陸の様子を少ししつこくご紹介することとしましょうか(笑)。
(颯爽と北西の空へ飛び立ちます)
(ギアを格納し・・・)
(イニシャルクライムスラストでぐいぐい高度を上げていきます)
(おなじみの左旋回で機種を一気に南東へ180度変針させていきます)
ANAの777-200の次はJALの777-200の出番の様です。私はちょうどANA側のデッキで撮影していましたので、気がつくとJAL機が目の前に現れているという展開でした。ぱっと見的にだいぶ使い古された機材の様ですが、レジ番でヒストリーを追ってみますか。。。
この777-200のレジ番は「JA8977」、レジ番的に「古いな・・・」という印象を持てる機材ですが、調べてみれば初年度登録は1996年12月で持ち主は「日本エアシステム」。つまりこの子は元々「レインボー7」だった訳ですね!一時期JAL塗装の777のクラスJ前方に乗ると、元々「レインボーシート」だった広い座席に座れる時期がありましたが、おそらくその機材の一つだったものでしょう。となると過去に乗ったことがありそうだなぁ。
再びJ-AIRのエンブラエルが降りてきました。比較的新鋭機だということもあり、フロントグラスの造形やウイングレット含めた全体のしつらえが極めて現代的なのが外観からも見て取れますね。コックピットもグラスコックピットになっているそうで、乗員も洗練された新鋭機を感じながら飛ばせるのではないでしょうか。先ほど見た「JA217J」はアーク塗装、この「JA219J」は鶴丸塗装。レジ2番違いですが、塗装に差があるんですね。ってことはそろそろ217Jも鶴丸塗装への整備順番が近いんですかねぇ。
同じJ-AIRの鶴丸塗装でもエンジンの位置が違う機材が降りてきました。ボンバルディアCRJ-200ER(JA201J)です。この機材はどうやらJ-AIR保有機の中で最年長となる2000年登録の機材。その証拠に?エンジン後方のボディがものすごく汚れており、レジ番も見づらい状態です。。。(塗装が鶴丸なんで、単純にここが猛烈に汚れやすいだけでしょうが・・・笑)。
(エンジン後部が見やすい様にトリミングしてみました、真っ黒ですね・・・)
先ほどのJAL777-200が飛び立って行きます。これも羽田行きでしょうかね?シンプルな鶴丸塗装は、白い部分が多く背景にゴミゴミした景色がある場所では機体が映え、とてもいい感じです。飛び立った後の空の中で見るJAL機は、またANA機と違った趣があって今回の撮影に関してはその塗装の魅力はJAL機のほうがなぜか引き出せている気がします。。。
エプロンには別の737-500が到着しました。マーシャラーの誘導により地上で停止します。JA8419のB737-500、レジだけみれば最古の部類と思われる機材です。ANK登録、AIR NEXTを経て現在はANA WINGS機材です。
同じ737シリーズでも、新鋭機である「-800」が横切っていきます。ウイングレットが付いているので外観上区別がしやすいですね。ボディも長くなっていますし、小型ですが、プロファイルは大型機の様なスマートな雰囲気になっています。細かい違いは言い出したらきりがないので割愛しますが、世界的なベストセラー機、無駄のない機体デザインがとても好きな機材です。・・・というか全般的にボーイング機はやはり好きですね。
ボンバルディアQ400-8が飛び立って行きます。高性能ターボプロップの旅客機ですが、やはり離陸上昇の角度は気持ち緩やかであり、プロペラ機の牧歌的な雰囲気を残していて良いものです。また、最近では高翼式(翼が機体の上側についている)の旅客機は数えるほどですので、その一風変わった姿も楽しめます。この高翼式、乗る側としてはすべての窓側席がベストビューなので最高なんですよね。通常の翼の取り付け方式ですと、翼に邪魔されて下の景色が見えない座席が結構できますものね。
(ボンバルディアQ400-8と737-500の顔の形の違い。Q400はスクエアですね)
同じボンバルディアQ400-8でも、ANAにはかつてのゴールドジェットの様に、通常はブルーで塗装されているはずのカラースキームをグリーン系に変えた、通称「エコボン」と呼ばれる機材があります。エコロジーに意識の高い企業であることを伝えるための特別塗装機で、ボンバルディアがCO2の排出量の少なさ、騒音の少なさなどから最適な機材だと選定された様です。
ちなみにこの「エコボン」、少し飛行機を知っている人こそ間違えやすいですが「エコ・ボンバルディア」を短縮したものではなく、「エコ(Eco)× Bon Voyage(良い旅を)」を合わせたものを短縮したものが名付けの由来です。まぁ「エコボンバル」にもっともらしい理由をつけて洒落たというのが真相だと思いますが。
※詳細は公式サイトをどうぞ!➡︎「企業情報(ボンバルディア特別塗装機)」
上記は現在3機飛んでいる「エコボン」の2号機となる「JA857A」の機材です。エコボンは「JA856A〜858A」までとなっています。見かけたら「運が良い」と少し気持ちが上向きになる機材ですね!
続いて、先ほどやってきたB777-200のJA744Aが東京へ帰ってゆく様です。これまたグランドさんたちに見送られながら滑走路へ進んで行きます。よく見ると前方ドアの周囲がグレーに汚れており、四角い後になっていますが、これは頻繁にボーディングブリッジのカバーがここに当たっていることによる汚れなんでしょうね。国内線で使用される機材はこういう汚れが使用頻度的に強くなるのでしょう。
先ほどとほぼ同様の角度で撮影していますが、別の737-800(JA70AN)も出発です。
ボディ下部に滑走路の写り込みを輝かせながら、777は一路東京へ向け大空へ旅立って行きました。
そろそろ私自身もタイムアウトだな、と店じまいの用意をしていると、どこからの便かは定かではないですが、久しぶりにBoeing767-300ERが降りてきました。この時は何気なく眺めていた機材ですが、数日後に「広島→那覇」便で搭乗することになろうとはこの時は知る由もありません(笑)。レジ番からもわかりますが、新造機の一つでもありウイングレット付きの最新型ではないものの、機内は旧来の767(1st generation)とは異なり、777風の内装になっているタイプです。
ちなみにこの607Aはつい最近までは国際線仕様機材として、国際線で活躍していたものですが、現在は国内線用になっており、せっかくの「ER」にもかかわらず、国内線を飛んでいます。要するに退役間近なのでしょう。この767が担っていた航路は現在すべて787に取って代わられた・・・ということですね。
(機体後方に「Air Japan」とありますので国際線機材だったことがわかります)
気まぐれで展望台撮影をしてみましたが、離発着を撮るには結構な望遠を持ってこないとやっぱ厳しいですねぇ。最低400mmは欲しいところです。また場所的にもスカイパークがベストな印象ですね。・・・ザ・伊丹という様な絵を撮るには千里川土手がいいでしょうが、この辺は「千里側土手のプロ」がいますからねぇ(汗)。
ということで、時間切れになりつつもやや消化不良の私は明日の帰り便の前にもなんとか時間を捻出してもう少し撮影しようと心に決めたのです。ちょうど夕暮れ時になりますので、また違ったノウハウのなさで自爆しそうですが。。。
航空機撮影も相当な場数が必要でしょう。なかなか時間を捻出できませんが、羽田や成田などの近隣空港で少し練習をしてみたいと思います。
ということで、仕事へ向かいます(笑・そっちが大阪に来た本当の理由)。
ではまた!
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