とある平日に思い立ってふらっと911で散歩をして来ました。基本クルマに乗って走り出してしまうと、ゆっくり写真を撮るというよりは、思いっきりドライビングを楽しんでしまうので、よくあるドライブブログのような素敵なインフォメーションを書き記したブログにはならんのですが、走りながら感じたことなどを短くご報告しようと思います。
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朝も4時台にむくっと起き、5時には駐車場から車を引っ張り出して表通りで暖気です。長々と暖気はしませんが、最低限の油温に達するまでタバコをすいながらぼーっと、クルマの外でコールドスタートのエンジンが発する低くこもったエキゾーストに耳を傾けます。もちろん早く油温をあげたいのでモードセレクトは「NORMAL」、これが「SPORT」ですと油温の強制冷却が入りますので暖気には不都合です。
今日は先日ポルシェセンターで調整したアライメントの効果を見る意味もありますし、最新のDMEに書き換えたアップデートポイントの見極めもしようと思います。最新のDMEおよびPDKプログラムは結構プログラムを変更している印象で、特に「SPORT」における油温管理が少し変更されていますね。PDKも「NORMAL」ではより燃費重視のシフトプラグラムになっており、これでもか!という位早いシフトアップがなされます。
特にどこに行こうと決めているわけではないので、iPhoneでGoogle mapを見ながらおおよその方角だけを決め、近くのインターより高速に上がることとします。
油温の上昇を見つつ、タイヤの内圧が正常値まで回復したことを確認し、ミッションやデフがあたたまるのを確認するまでは全てをPDKに任せてオートマティックに走ります。家を出てすぐ高速ですので、早朝のトラフィックに身を預けながらまずはのんびりとクルマを戦闘態勢まで準備をさせていくのです。
アライメント、タイヤ内圧に非常に敏感な911シリーズはちょっとしたメンテのサボりでかなりドライバビリティに影響を催します。調整したアライメントは規定値より少し強めのキャンバーと、リア旋回性重視の数値になっていますが、直進安定性も抜群で、ステアリングの初期入力への反応も明らかに良くなっていることが怠惰に走る高速だけでも感じ取ることができます。
東北道→圏央道→関越とつなぎ、徐々にペースを上げ、平日とはいえ少なくないトラフィックをかいくぐりながら水冷フラット6の豊かなパワーを楽しんでいきます。実は想像以上に燃費に差が出ないという点で最近はほとんど「SPORT」モードで乗っていますが、やはりこのモードがポルシェにとっては「通常」であり、「NORMAL」は燃費を重視したかなりの「去勢」モードであることが感じ取れます。「SPORT」で走り続けると・・・その分ECU的にかなりの演出も入りますので、アクセルオフ時の「バラバラバラ・・・」という音も半端なく大きくなりますが。さらに私のクルマはクローズドトラックでの走行も行いますので、マフラーは完全に焼けており、ECUの学習効果も相まってこの辺のアフターファイア的サウンドはかなり強烈な部類まで育ってしまっているようです。。。
途中「駒寄PA」で軽く休憩をし、一服しつつ低い気温に冷えた体を暖まらせるためホットチョコレートを流し込みます。そろそろ下界に降りてワインディングに入っていかねばならないところではありますが、なんせ無計画・・・。適当に次の「渋川伊香保」で降りて山の方へ進んだのですがこれが大失敗でした。
なんせ道はどこへ逃げても生活道路的な感じになってしまい膨大なトラフィック。そして、ワインディングを求めて登っていった「R292」は直前の大雪で山頂付近が完璧に雪上道路と化し、ノーマルタイヤを履いた911が進めるような道ではありません。・・・一体の高標高の道は全て通行止めかスタッドレス必須になっていましたので、標高の低い谷を通る県道などを探しつつ、南側へトラバースをかけていきます。
とはいえ、田舎道をトロトロ流すだけでも心地よいサウンドが後ろから聞こえて来て、圧倒的な剛性感のあるシャシーから伝わってくる振動を楽しんでいるだけでも911で散歩をするカタルシスがあるってもんです。シャシーが頑丈なので、轍や路面の傾斜を否応無く伝えて来ますし、4輪が地面を舐めるようにグリップしている独特の操舵感は病みつきになります。BMW M3の剛性感も素晴らしいものでしたが、この歪まない1枚の大きな鉄板の上に乗っているような感覚はM3にはなかったものです。
最終的に「R146」を南下し、見慣れた鬼押し出しの風景の後、中軽井沢へ続く道へと出ました。飽きるほど走っているエリアですのでここまで来るとホーム感のようなものが漂います(笑)。景色的に秋?って雰囲気ですが、4月の軽井沢です。温まりきったエグゾーストからは心地よい低音が吐き出され、ホイール付近に手をかざせばある程度熱の入ったブレーキからは放射熱が手のひらに伝わって来ます。
ここからどこへい行くか迷うところですが、高標高は厳しいと思われるのでビーナスラインなどは諦めて南アルプス沿いの谷間を長野県飯田市の方へ降りてゆくこととしようと思います。
そういえば軽井沢にはよく通っている大好きなステーキハウスがありますので、皆さんもツーリングの際には立ち寄られてはいかがでしょう?ハルニレテラスの反対側にありますので、買い物ついでに寄ることもできますし。・・・ここの信州味噌を使ったソースがたまらんのです。
●「THE COWBOY HOUSE」
ここから先はどの道を繋いだのかさーっぱり覚えていませんが、南下しつつ様々な側道を楽しみながら少しでも空いている道を走り続けました。
こんな感じのまだ桜が残る道に出たりして、観光気分を味わいつつ、フロントの入りが良くなったアライメントを満喫しつつのツーリングです。おかげさまでハイオクは無残なほどの速さで消費されており、途中給油を検討しつつ、のんびりと工程を進めていきます。
結局飯田まで降りて、家族への土産を買いそのまま中央道経由で都心まで帰ろうかとしていたんですが・・・。心の中の悪魔が囁き・・・。
飯田から浜松まで更に「R151」やら「R473」やら、「R152」を含めた様々な県道込みのお楽しみを仕込んでしまう結果となり、アホなんじゃないか?という程走り込みました。・・・っていうかこの辺の県道ってめっちゃ山奥の1台がギリ通れますみたいな狭小路が死ぬほど出て来ますし、人里離れますので正直日が暮れると景色が「恐怖」です(笑)。道は楽しいが、なんかおどろおどろしい・・・というね。でも、おあつらえ向きの曲率のコーナーが多く、走るには至高の区間なんですけどね。。。まぁ、ジャンキー向きです。
最終的に浜松から東名高速に乗り、まったりと都心を目指しました。
最後の大井松田区間では、期せずして後ろについてくれた白の「997 Cabriolet」の方と楽しくランデブーが出来、1日ジャンキードライブを締めくくるのにふさわしい高速区間となりました。あの997、幌がベージュ色で結構レアなカラーリングでしたが、997後期型の後ろ姿って本当にカッコいいですよね、見惚れました。
せっかくこのブログでクルマネタなども取り扱えるようにしたので、991の整備情報なども今後載せていきたいと思います。実際このアラインメント調整の過程で「ポルシェマジスゲェナ」っていうエピソードもありましたし。
走りまくってヘロヘロになった1日でしたが、翌朝起きたら懲りもせず「あぁ、また行きたい」と思わせられるのはクルマ好きだからでしょうか?それとも911が最高のクルマだからでしょうか?・・・まぁ、そのどっちもでしょうが。しかし、峠やサーキットを走れば走るほど「う〜ん、やっぱGT3」欲しい・・・って気持ち。どうしましょうかねぇ。。。
さて、この日私が走った距離が「900km」を超えたってのは内緒です。。。
(直線距離なら北は北海道の旭川、南は福岡を超える距離を走っていたとは考えたくない・・・。)
ではまた!
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