さて、たまには国内の旅を・・・ということで今日は朝もはよから那覇へ移動です。
思いっきり曇天の寒々しい東京の自宅からリムジンバスにてボケーっと羽田へ向かおうとすると「東京湾トンネル内で車両火災のため、迂回します」とのアナウンス。・・・ギリギリで移動しているだけにリムジンが遅れると那覇便をロストする危険性もあり、一瞬ヒヤッとしますが、そこはさすがリムジンバス、数分の遅れで羽田第2ターミナルに到着です。
それでもたいして余っている時間はないので、急いで「ANA Suite Check-In」にて荷物を預け、専用保安検査場を通過し、一気に64番ゲートへ到着すると・・・。
お、今日のシップ「STAR WARS」なんだ(笑)。
ゲートには黄色くペイントされた「Project STAR WARS / C-3PO ANA JET」ペイント機が鎮座しております。よく見るものの、あまり乗るチャンスのないこの特別塗装機、幸先の良い旅のスタートだということにしましょう!
(ANA公式サイトより / Copy right (C) & TM Lucasfilm Ltd.)
夏休みの沖縄並みのホテル稼働率だと噂されるこの時期の沖縄ですので、早朝便にも関わらずワンサカ出発を待つ旅客でゲートは溢れかえっています。・・・しばらく乗らないうちに「Diamond」「Platinum / SFC」の区分けの搭乗ボードではなく「ユナイテッド航空」の様な「Group 1」「Group2」「Group3」・・・という方式に改まっており「・・・俺多分1だけど、違うのかな・・・」と様子見すること数分、やはり「Group1 ダイアモンドメンバーの皆様・・・」と呼ばれましたので優先搭乗にて機内に入らさせていただきます。
久しぶりに見る国内線機材のキャビン。
あまり好きなタイプの椅子ではないのですが、本日のプレミアムクラスはこちらのシートで移動です。機齢が古いからか機内照明がやや黄ばんだ色調の、馴染みのあるLEDホワイトではない点がややひっかかりますが、今にも雨が降りそうな外の天気よりはマシという感じです。
機体は定刻となる6時45分にプッシュバックを開始、エンジンスタートの後5分後には滑走路へ向けタキシングを開始します。誘導路の混雑もそれほどではないらしく、午前7時ちょうどに沖合の滑走路となる「RWY05」より、2発の「PW(プラットアンドホイットニー)4074エンジン」に鞭を入れて一気に滑走、長距離国際線慣れした身体には違和感があるほどの速さで空中に機体が浮き上がり、Boeing 777-200(JA743A)は空の乗り物となりました。
離陸直後に機体は低く立ち込める雲に飲み込まれ、窓の外の景色は真っ白なミルクの中に溶けていきます。本日は非常に強いジェット気流が吹いている様で、西行きの便はおおむね遅延が予想されていますが、飛行距離の長い那覇便ですとその影響もやや大きく、我々は定刻よりも15分遅れとなる公算としてコックピットよりアナウンスがありました。
「Star Wars Jet」ならでは、という意味では離陸直前に私の斜め前方となる「2F」の中央座席に「ヨーダ」がちょこんと搭乗され(笑)、また機内アナウンスは「C-3PO」と「R2D2」により行われます。ま、R2D2は何を言っているのかさっぱりわかりませんが・・・。
混んでいるとはいえ満席便ではないのでしょう、軽そうな動きの機体はかなり抑えたエンジン出力のまま巡航高度へ向けて上昇を続けてます。そんな頃、7時8分にはベルトサインが消え、7時17分にはプレミアムクラスへの朝食のサービスが始まります。
朝食はご覧の通りという感じですが、右上にあるスープ「蕈(きのこ)としじみのクリームスープ」が、なんというか・・・はい、あまりお口に合いませんで(笑)。プレミアムクラスの朝スープはいつ出てきても「ハズレ」の印象が強いです(笑)。その他は美味しくいただきました。・・・国際線の朝食の様に「バゲット、エッグミール、サラダやハム&ソーセージ」又は「シリアルとフルーツ、ヨーグルト」みたいなので全然良いんですが、こだわりすぎ感があります。
この日は体調もあまり良くなかったので、朝食を食べ、コーヒーを飲んだ後は那覇までしっかり睡眠を取ることとさせていただきました。・・・とはいえ、ビジネスクラスより圧倒的に簡素でコストがかかってないなぁ・・・というプレミアムクラスの座席です。フルフラットになるわけもなく、中途半端な斜め感と、オットマンがない(ビジの椅子はフルフラットにしなくても、前方にオットマンがあるのでそこへ足を乗せて心地よく眠れるので)不便さゆえ、想像以上に睡眠がとれず「う〜ん、体調悪い〜、体調悪い〜。」と思いながら飛び続けるのです。得てして体調悪い時に限って、離陸直後にスポッ!っと寝れないんですよね。
あ!そういえば、コーヒーを頼んだ時に付いてくるお菓子が変わっていました。かなりの長期間「フォンダンショコラ」が付いてきていたかと思いますが、今回の便では「岡山の果実工房」さんの「クランチチョコ イチゴ」となっており、コーヒーに付くお菓子として考えるとベターな選択になった気がします。ま、私は体調悪かったんでそのままホテルで夜つまもうかと持ってきてしまいましたが。
思い出しついでに、フライト中結構違和感を感じていたのが「座席は広いのに、目の前に液晶画面がない」というものすっごくつまらないことでした。那覇便は3時間近く飛んでいますので、そのくらいの距離になると「フライトマップ」を眺めたいですし、目の前に画面があって色々情報が見れるというのが地味に重要なんだなぁと気づかされました。国内線においてフライトタイムが長い路線(東京からだとまぁ那覇、宮古、石垣便くらいかもしれないですが・・・あとあるとして鹿児島便?)のサービスは多少一般的な国内線のソレとは変えてきてきてもいい気がしますよね。
そんなこんなでゆるゆると睡眠を続けた私を起こしたのは、揺れです。
機長によると「この先は雲の影響を受けて揺れる!」とのことなので、ベルトサインが灯き機体も徐々に降下が始まっています。・・・効果が進むにつれ確かに機体はゆっさゆっさと揺れ始め、もっとも揺れたタイミングの強さがおおよそ「ライトプラス(タービュランスの揺れの単位)」程度のものだったかと思います。乗っている旅客が「怖い」と思う揺れの手前程度の揺れです。
このタイミングではもう窓の外は再び離陸時の様な「真っ白な景色」に戻っており、日本全国今日はあんまり天気良くないんだなーという印象です。それでも雲の下に出れば、点在する雲の隙間から太陽の光も注いでおり、東京よりはだいぶマシ・・・という感じですかね。
9時21分におなじみの「ポーン、ポーン、ポーン、ポーン」が機内に鳴り響き、いよいよ最終の着陸態勢に入りました。
窓の外を見れば想像とは異なり「見えるはずのない島の姿」が見えています。・・・ということは、本日は北側からの進入だということですね。この季節は北風が多いのですが、南風なのは好都合です。・・・何が好都合かって話はなん個か先の記事でお分りいただけると思いますが、今の私はとにかく「南風大歓迎」なのです。
そのまま機体はなんのドラマもなく無事に9時35分、沖縄那覇空港の「RWY18」に接地。強めのスラストリバースを使いながら速度を緩めていきます。・・・機体が誘導路へ出た頃、背後よりもの凄まじいアフターバーナーのごう音が響き、その音だけで「F15が離陸していくんだなぁ・・・」と、沖縄を感じることができました。
ドアが開き、ムワッとした湿度を伴った最近の東京では感じたことのない暖かい空気に体が触れ、さらに沖縄を体感します。・・・「いやぁ、久しぶりだなぁ・・・」と、感慨に耽る間も無く・・・
ワタシ、コノアト、ノリツギデス。
はい!この後はJTAに乗り継いで宮古島まで飛びます。
こちらのフライトの様子はまた別の記事でご紹介しますね。
ほとんど寝てるだけだったプレミアムクラス・・・、まぁ堪能したということにしておきましょう(笑)。
ではまた!
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●2009年から2015年までのプレミアムクラスの機内食をなんとなくまとめた記事はこちら!
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