JAL クラスJ搭乗記 : 那覇 → 宮古 (JTA559 / OKA-MYJ / Class J)

トラベル(国内)

那覇に「ANA993便」で到着した私は、その足でJALカウンターへ向かい次の便のチェックインを行います。・・・朝バタバタでチェックインしたので、乗り継ぎ処理をしておらず、また多少時間に余裕があるので一旦制限区域を出て、シャバに出たのちに再度のチェックインです。

ご覧の様に(画面右隅の方)休日にかかる金曜日の移動故、那覇の出発カウンターは地獄の混み様です。ANAもJALもチェックインに長蛇の列ができ、夏休みと同様の混雑が展開されています。・・・が、同様に写真でお分りいただける様に「JAL Global Club」の優先カウンターはガラガラでして、旅行客は多いものの運良くステータスホルダーがとても少ないということに救われまして、私はものの数分で荷物を預け直し、再び保安エリアの住民となります。

出張に限らず、特に家族旅行などの時にステータスホルダーである点は「時間短縮」の観点でやはりとても重要で、チェックインの長蛇や保安検査場の長蛇に巻き込まれないという一点においていつも利便性を感じます。ラウンジの有無は出張時には役立ちますが、意外と家族でいるときはいろんなものを見たり、寄ったり、買ったりですので、ラウンジライフを楽しむというよりも、空港そのものを楽しんでいる時間の方が長い気がしますので。

てことで、本日は一人で移動ですのでそのままラウンジの住人になることにします。

年に数回しかつわない「JAL Sakura Lounge」ですが、ANAとは違うシックな佇まいは非常に好感が持てますよね。那覇ではこのドアの先に長い通路があり、行き止まりで「Diamond Premier Lounge(通称:DPラウンジ)」「Sakura Lounge」に分かれているという感じです。JALにおいては「平JGC」である私は、当然「サクラ」を利用させていただきます。

●「絶景の夕暮れに悶絶。羽田→山形でのJAL国内線の旅はこちら!」

ラウンジではいつもの様にメールをチェックしつつ、実はこの前にアップをした「羽田→那覇便」の記事を書き連ねていました。まぁ、記憶が新鮮なうちに文章を書いておくのは後になってやっぱライブ感が違いますので、できるだけそうしたいですが・・・まぁ、どんどん溜まってくるんですよね。

と、那覇便の記事をほぼ書き終えたところで搭乗時刻が近くなりましたのでゲートへ移動します。当初のアナウンスでは「24」番とのことでしたので、写真の右奥からのボーディングだったはずですが、着いてみれば膨大な旅客がワーワー・・・と集っています。

宮古便ってこんな大きな機材じゃないだろ?と思いつつ、デジタルサイネージをのぞいてみると「名古屋行き」の文字。・・・おっと、ゲートが変更になっていました。
新しいゲートは「21」番。少し戻ったところにあるゲートですね。ササーっと新しいゲートへ向かい、見渡せば程よい人数の待合客。そうそう、これが離島便の雰囲気です。

11時48分に優先搭乗が始まりましたので、さっさと機内へ足を進ませてもらいます。曇ってはいますが、機体まで続くブリッジ(PBB=Passenger Boarding Bridge)の中は「ムワッ」っとした南国の空気が存在感を主張しています。南国便のこの瞬間が何度乗ってもたまらなく好きなんですよね。もちろん冬の新千歳便の凍る様な空気が支配するPBBも大好きなんですけど。

今日は運良く「1A」の座席が取れています。黒革張りですので「JAL Sky Next」仕様の新しいシートの機材ということですね。南国便ですので、機内のエアコンを効かせるために搭乗時は全ての窓のシェードが下されています。ヘッドレスト部分もいかにも南国といった模様のものになっていますし、JAL便として予約はしていますがオペレーターはおなじみ「JTA(JAL Transocean Air)」なので、様々な点でJTAフレーバーが効いていて旅情満点です。

座席に座って左を見てみれば、羽田からやってきたJAL便の777が勇壮に駐機しています。小型機からみるとやはり本当に777クラスはでかい(笑)。国際線用の777のエンジンの直径は今私が乗っている737のキャビンの直径とほぼ同じ・・・という点で大きさが理解してもらえるかと思います。

12時13分にやや定刻より遅れてドアクローズ。琉球(宮古)弁で機内アナウンスが入り、さらに旅情を掻き立ててくれます。本日私を宮古島まで運んでくれるのは「JTA559便(NU559便)」、機材は「Boeing737-800(JA11RK)」です。ブロックタイム1時間、フライトタイム40分程度の短い空の旅ですが、近年の機材更新によりJTA便も最新鋭機材である「737-800」が増えてきました。

12時15分にプッシュバックされた機体は順調にエンジンスタートを行い、滑走路へ向けタキシングを始めます。・・・左手には駐機中の「Jetstar機」と「JTA機」。ともにウイングレットが付いていますので詳しくない方には同じ飛行機に見えるかもしれませんが「Jetstar」は「エアバス」、「JTA」は「ボーイング」と異なる会社の飛行機なんです。共に世界中の航空会社が大量に保有するベストセラー機ということになります。

タクシー中に滑走路には「F15J」がランディングしてきました。まさに鳥!といった趣の接地風景ですが、今なお世界最強の戦闘機のひとつですのでこれを設計した人はすごい能力のある方なのでしょう。個人的には最新鋭の戦闘機よりもこの「F15」のスタイルが機能美の塊であり、かつスポーツカー的造形美も感じるので一番好きなデザインではありますが(※私はあんまり戦闘機詳しくないですけど)。

到着したばかりのANA機を横目に見つつ、いよいよ私たちは宮古島へ向かい離陸をしようとしています。ウインドソックスが右ななめ前方からの風であることを示してくれていますね。

さぁ、那覇空港の「RWY18」に入ります。一瞬の停止の後、スムーズに出力を上昇させた機体は小型機ならではのスピード感を感じさせながら滑走路を疾走し、フワッと空へ浮かび上がります。・・・なんだかんだで離陸したのは12時24分、定刻からするとそこそこ遅れての運行になっている様です。

離陸直後には眼下に「豊崎美らSUNビーチ」が綺麗に見えています。近郊にはアウトレットなどもあり、那覇ベイエリアの新しい観光スポットとして近年どんどん開発が進むエリアですよね。空港のすぐ南にある「瀬長島」もかつてはなんもないし島でしたが、ホテルができたりすることで、ここもちょっといい感じのリゾートになってきていたり、那覇もどんどん変わっていくなぁ・・・とくるたびに思います。

天候はご覧の通り絶望的な曇天。今日沖縄に観光できていたらとても残念な気分になったことでしょうが、曇っていても気温はかなりありますので、南国情緒は十分に楽しめるっちゃー楽しめます。

「-800」だけあって、機内は最新のボーイングテイストです。天井や物入れ(オーバーヘッドストウェージ)の形状などはほぼ「787」ですし、全体が清潔感のある白い強化プラスチックで覆われ、LEDのホワイト照明も相まりとてもスッキリした空間を演出してくれています。実は帰りの便は「737-400」だったのですが、まったく作りが違うので、帰路便のレポートの際にちょっと並べてみたいと思います。

上空は一面の雲に覆われており、強い風のせいか雲が長い層になって幾重にも重なり合っているので全体的にぼやけたなんとも言えないミルキーな空を作っています。この不思議な静穏空間を800km/hを超えるスピードで空気を切り裂きながら飛んでいるわけですが、そんな雰囲気は微塵も感じられません。上がってしまえば上空の風は穏やか(というよりも一定の方向から同じ様な風速であったという表現が正しいでしょうか)でしたので、機体は揺れることなくスウゥーっと宮古までの時間を消化していきます。

短距離便ですので様々な種類のドリンクサービスはないですが「さんぴん茶」が希望の旅客に配布されます。飲むだけで琉球を感じられるさんぴん茶をすすりつつ、真っ青な空を眺めて飛ぶ時間は極上だと言えるでしょう。

宮古島が近くなり、高度を降ろし始めるとそんな「極上の空」はどこかへ消えてしまい、また凶悪な曇天が現れます。早めにベルトサインが付き、暖かい海水に温められた空気により発達を始めた積乱雲の間を縫いながらのアプローチとなったこの便は、高度を下ろせば下ろすほど強い揺れに見舞われる羽目に。通路を普通に歩くのはもう難しいでしょう〜位の、いわゆる「モデレート」と呼ばれる強めの揺れに耐えながら機体は空港を目指して降りてゆきます。

視界の中に宮古島が見えてきました。機体は宮古島の東岸からアプローチをおこなっています。眼下に広がる美しいリーフをみながら離島へやってきたことを実感するわけですが、これで太陽が全開で出ていれば想像を絶する美しい海の風景を眺める遊覧飛行になったことでしょう。曇っていてもこの色、この開放感なので。

「うわ〜、たまんない!」ってなリーフを目に焼き付けると一気に内陸へ機体は進み、まもなく着陸です。接地直前の地上の風もこれまた凶悪で機体は左右、上下に揺さぶられ、コックピットでは滑走路にアライン(正しい位置へ導く)させるためにかなりハードな操作をしているだろうことが予測されます。機体は12時57分、客席からもわかる「かなり機首を右側に振った状態」で滑走路へ突入し、タイヤが接地する直前にスゥ〜っと機首がまっすぐを向くのを楽しむことができました。とても上手な横風ランディング。・・・しかしながら宮古島空港の滑走路は2,000mと長くはないので、接地ごかなり強めの逆噴射(スラストリバース)をかけ、フットブレーキもかなり強めに踏んで減速していきます。

地方空港ではおなじみの「滑走路上でのUターン」を行い、無事559便は宮古島空港ターミナルに接岸。出発は遅れましたが、到着はほぼ定刻となる素晴らしく安定したフライトを楽しむことができました。

一番最初に出てきた私のRIMOWAをピックアップし、これから一路レンタカーを借りて最終目的地まで移動します。春休みシーズンに一人でこんな離島まで来た理由・・・、それこそがこの最終目的地にあるわけでして、私自身も数年ぶりとなる訪問です。

それは・・・

はい、ここー!

わかりますかね?飛行機オタクな方々なら一発でしょうね(笑)。

 

はい、ここは「下地島空港」です。

 

今回は下地島空港、25年ぶりの民間定期便である「ジェットスター」の就航を見届けるためにやって来ました〜。この初就航の様子は詳しく、別の記事でご紹介しようと思います。二転三転、様々なアクシデント?がありましたが、最高の初便就航を目撃することができましたので、楽しみにしていてくださいね。

ではまた!

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この記事を書いた人

東京でプランナー・コンサルタントとして働きつつ、様々なフィールドで遊ばせてもらっています。

ON / OFF問わず日本各地、世界各地へ出かけることが多いこと、そして移動手段
である航空機が大好きなのでそんな日常を多くの人と共有しようとブログを書いています。また、最近では愛車ポルシェ911での日々を綴るYoutubeチャンネル「Nine Eleven Cruise」も更新していますので、こちらも是非チャンネル登録の上御覧ください。

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