原稿を書いている段階ではやっとこさ梅雨明けして一気に猛暑に切り替わっていますが、梅雨の末期となる7月終わりに通い慣れた富士スピードウェイで仲間と自主練に勤しんでいました。
Photo by Mimo
当日は驚くほどの濃霧で一時は開催が危ぶまれましたが、なんとか全開走行に支障のない視程は確保できていたので各車最初は慎重にそれぞれのメニューをこなして楽しむ午前中。私はとにかくこの「超滑る路面」を幸いとし、難しいRRのドリフトコントロールの練習と、ターンインにおける荷重のコントロールに集中して一日を過ごすこととしました。
特にスライドコントロールは難しく、スライド中のスロットルコントロールが少しでもラフになると一気にリアのグリップが回復し直進状態へ戻ろうとするんですよね(リア荷重が大きいため)。もちろん速く走るためには早くそうしたリアをグリップさせた状態にするのがセオリーなのですが、今日は「狙ったタイミングからスライドさせて、狙ったタイミングでスライドを収束させる」ことがテーマですので、勝手にスライドが収まられてはいけないわけです(笑)。
Photo by Mimo
時にはゼロカウンターに近い、いわゆる「速い走り方」でうさを晴らしつつ、終日滑らせては止める、思い通りのところからテールをブレイクさせる・・・という地味な練習に終始しました。もちろん、スライドをコントロール仕切れずスピンしてしまうこと数知れず(笑)。これぞぶつかる物が無いジムカーナ場貸切でやる練習会の醍醐味です。
おかげさまでかなり991の挙動のクセを知ることになり、本コースでの操作に進歩が生まれそうです。当然一般道で不慮の緊急回避行動時にも余裕を持って車を動かせますよね。
Photo by Mimo
狙ったパイロンに寄せすぎ跳ね飛ばしている瞬間を撮られてました(笑)
あと、ここまでのヘビーレインな路面ですとさすがの「PSM(Porsche Stability Magement)」もめちゃくちゃ安全な制御をしますので、すぐにスライド止まっちゃいますから、一日切りっぱなしでの練習(あたりまえだけど)となりました。逆に言うと、めっちゃPSM優秀。一般道なら入れておけばまぁまずスピンしないでしょうね。
◆◆◆(気づいたことメモ)◆◆◆
「PASM」(Porsche Active Suspension Management)の設定
これ、雨でミューが低い路面では想像と違いハード側(スポーツモード:PASM Sport Chasis Mode)の方がスライドの入り、収まりが滑らかでコントローラブルでした。ゆっくり滑り出して、ゆっくり収束させやすい。PDCCと相まってよりタイヤの面圧の制御がスライドの様なハードな動きに対応するのかも知れないですね。PASMがノーマルの方が唐突に滑り出し、急激にグリップが回復してコントロールしにくいという現象が起きました。
「PDCC」(Porsche Dynamic Chasis Control)の効果
いやこれ、写真見てもらえばわかると思うんですが、まったく車がロールしないんですよね。ちなみにPDCCって簡単に言えばアクティブスタビライザーで、ロールを検知すると打ち消す方向にスタビのマウントを動かすシステムなんですけど(それによってタイヤ4輪の面圧をできるだけ均等にしようとする技術)、今回貼っている写真ってかなりの速度とヨーイング(コーナリング操作)を出している時の写真なので本来はもっとロールしているはずなんですが・・・(車内には凄まじいGが発生してます)。いや、改めてすげー技術です。
「Launch Control」
フルウェットの路面でも笑っちゃうくらいの勢いで加速します、ローンチコントロール。フルウェットでも100mちょいで80km/hには余裕で達しますね。全自動で凄まじくコンピューターが路面のトラクションを探しながら加速させていく様子は圧巻です。いろんな人が乗せてくれ・・・と、隣に乗ってきましたが、みんな笑うだけっていう。バケモノ機能です(・・・しかしこれをどこで使うんだ?という。)。VLOGにもローンチの様子写っていますので是非。
・・・てな訳で一日楽しんだわけですが、その様子を今回もVLOGにまとめていますので是非どうぞ!
● Nine Eleven Cruise Vol.3
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● VLOG第1弾に関する記事はこちら!「Boxsterと新潟・奥只見へ!」絶景ドライブ!
●関西へ2泊3日で行ったツーリングの記事はこちら!(VLOG開始前、ブログ形式です)
●991タイヤ交換のお話。P ZEROからPilot Sport 4Sへ!
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