フランクフルト旅行記:「Frankfurt Motorshow」(フランクフルトモーターショウを探訪)

クルマ関係

ロンドン経由でフランクフルト入りした私は、仕事の合間に「フランクフルトモーターショウ」を見に行くことにしました。プレスデイとなる日ではありましたが、パスを出すことができましたので、一般公開前に視察です。

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●フランクフルトまでの旅の様子はこちらを参照ください

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「フランクフルトモーターショウ(正式名称:Internationale Automobil-Ausstellung 、IAA)」はドイツのフランクフルトで隔年開催されるモーターショウです。隔年開催の休催年には、パリでモーターショウが開催されこちらは「パリサロン」として知られています。昨年2015年がフランクでしたので、この記事を書いている2016年となる今年はパリ開催ということになります。

フランクショウの会場は「Messe」と呼ばれる空港にほど近いエリアで行われるのですが、何棟もの建屋に分かれて開催されるその規模は世界最大のモーターショウとしてその他の国際モーターショウとも展示内容、演出が異なる非常に各社力の入ったものとして知られています。

総合エントリは写真のホールで行われますが、地下鉄とも直結しており非常に交通の便は良い会場です。ここでクレデンシャルの確認が行われ、パスの発給及び持ち物のチェックをされたのちに会場に進むことができます。
会場内のあちこちに「フランクフルト」(笑)を売っている出店などがあり、会場内はお肉の焼ける香ばしい匂いや、コーヒー、ビールなどの匂いが充満し「モーターショウ」というよりは何か「美味しいもののお祭り」といった風情を醸し出すゆったりとしたくつろげる空間が広がっており、各国から来たプレスも、各メーカーの関係者も血眼で仕事をするというよりは、みんなで2年に1度の大規模な自動車業界のお祭りを楽しんでいる・・・そんな雰囲気がとても素敵なのです。
特にドイツ御三家とも言える「Mercedes Benz」「BMW」「Audi」(本当のところはVWですが、プレミアムセグメントという意味で)の3社の展示の気合いはある種の地元開催ということで半端ではなく「1棟まるごとひとつのブランド!」というおぞましい規模でプレゼンテーションが行われています。
例えば「Audi」はご覧の様に建物一つが「Audi」です。この規模感・・・どうです?エントランスの作りもただの入口では無く、超凝った造形ですよ。
ミラーとパネル、LEDを様々に活用し万華鏡の中に入って行く様な、「Audi Technology」のDNAというか、構造体に飲み込まれる様な、視覚体験を最大限工夫した演出で入口から圧倒されます。
上下の写真でもお分かりいただける様に、天井高も想像を超えたものであり「モーターショウ向けに施工しました」というよりは「建築しました」という規模で各社ブースが作られており、このベンツでは見学フロアが3階建てで作られており、消防法などが違うのでしょうが、屋内でエンジンをかけることができるので迫力のあるエグゾーストサウンドを聴かせながらのプレゼンテーションが可能になっていました。
下の写真をご覧いただくとわかりますが、プレゼンテーションブースの演出は圧巻です。全面LEDで設えられたバックパネルに、ライブと同様のバリアングルライトやレーザー、そして音響やライブカメラ、ワイヤーカメラなど高度に視覚的、体感的に会場内を楽しませるエンターテインメントが作られています。
さらに、メルセデスブースは、LEDパネルが反転すると裏側には広大なガレージが備えられていて、そこからプレゼン対象の車両が出てきたり、歴史的な名車がこっそり展示されていたり、生演奏のバンドの演奏ブースがあったり・・・規模に度肝を抜かれました。
本当に残念ですが、これを見てしまうと「東京モーターショウ」などはおままごとにしか感じないほどの次元の差がここにはありました。そして、各ブランドが本当にクルマが好きなんだなぁ・・・というクルマへの愛といいますか、クルマ好きが「萌える」ポイントを熟知した演出構成も、全然次元が違うんですよね。クルマ作りの差は、こういう場所にも現れるのだな・・・と妙に納得した瞬間でもあります。
さて、ここからは当日私が目にした気になる車両の写真などをザーっとご紹介する感じで今回の記事は進めていきたいと思います。
引き続きメルセデスブースを見ていると、ベンツ初のプラグインハイブリッドである「S500e」が展示されていました。通常の「S500」と微妙に「e」な要素を内外装に加えることで差別化を図っていますね。
ヘッドライトなども造形、カラースキームを変更して「e」感を出しています。しかし最近のクルマのヘッドライトシステムは本当に複雑化しましたね。。。ここ10年の進歩は半端ないです。キセノンで喜んでいた時代が懐かしいです(笑)。
同じくベルセデスブースに展示してあった「Mercedes Benz AMG, Vision Gran Tourismo」。コンセプトカーですが、これは痺れるかっちょよさでした。ワイドアンドロー、スーパースポーツの基本ですね。
もちろん現役のレースカーも展示されています。「F1」は当然のこと、「SLS AMG GT3」の後継となる「Mercedes AMG GT3」も写真の様に展示されていました。この子、とってもカッコ良いです。街中で「AMG GT」を見ると、なかなか惚れ惚れするスタイルをしていますが、同様にレースカーも素晴らしい。近年はメルセデスのデザインは攻めているし、わかりやすく格好いいですね。しばらくデザインといえば「Audi」でしたが、ヴォルフガング・エッガー時代のAudiのデザイナーはどうも失敗作を多く輩出する様で。。。失速しましたなぁ。現在のデザイナーであるマーク・リヒテ氏がどう立て直すか、見ものです。
日本ではあまりメインストリームにはいませんが、ノーブルな匂いをだすクルマといえばこの「ALPINA」も捨てられません。過去私の友人たちが乗っていたアルピナはどちらかというと攻めた走りをする車両ばかりでしたが、本来のアルピナってどっちかというとそっち系(笑)なブランドなんですよね。日本ではスカした方々が乗られているようですが。この「アルピナグリーン」、たまらないです。
そういえば「Alfa Romeo Giulietta」もワールドプレミアでした。すっげーカッコいいんですが、なんでしょう?なぜでしょう?妙な既視感というか、現代風なのにとっても古典的という様な、手放しで「欲しい!」って雰囲気じゃないんですよね。心なしか、標準のホイール系も現代にしては小さい気がします。。。ただ、注目度は半端なかったです。写真が撮りにくかった車トップ5には入っている気がしますね。
で、写真が撮りにくかった車のおそらくNo.1はこのクルマじゃないでしょうか。
「Ferrari F488 Spider」
個人的に全然フェラリスタではないので、なんというか「特に何も」感じなかった訳なんですが(フェラーリ派の方すみません・・・)、ただ、リアデザインの物々しさと、それを生み出す曲線美はさすがだと思います。が、古のトンネルバックのデザイン好きでしたねぇ、むしろ。F458以降はなんだか妙な「ガンダム化」が進んでいる気がするのですが、フェラーリ派の方々はこれが良いんでしょうか?イタリアンデザインのセクシーさも減っている気がするんですけどね。。。
ただ、街中で動いていると圧倒的に良い!っていう存在の価値は半端ないっすね。乗り付けて絵になる車No.1というのは確かだと思います。
ドギツイ系だと、この人いましたよ!「Bugatti Chiron」、シロンさんです。1500馬力とか意味がわからない出力を持つこのお方・・・、前作ヴェイロンではタイヤ交換に400万!とか馬力以上に意味がわからない逸話もありましたが、こんなの走ってきたらビビりますねぇ・・・(汗)。純正でカナード付いてるってどんだけだよ・・・と思います。
そう、レースカーといえば今年のシーズンに日本の「SUPER GT」でも大活躍しているこの車両・・・
「BMW M6 GT3」が発表されていました!個人的にもなじみが深く、実際の所有経験も長いこのブランド・・・。いやぁ、レースカーたまらないです!ただ、他のBMWブース展示車両は「M」のブース含め、目新しいものはなかったんですよね。それはちょっと残念でした。
なので「BMW」ブースで最も気になった「ワールドプレミア」はこちらです(笑)。でもよく見ると、右の黒い方はリアが見えていますが、子供用とは思えないアグレッシブなデザインをそのまま成型している点、だいぶイカすモデルだと思います。そして、こういう洒落っ気って海外のブランドは上手ですね。
パーツ系でいうと最近日本でも大スパーク中のエグゾーストメーカー「AKRAPOVIC(アクラポヴィッチ)」も出展していました。うん、イカす。展示は「ウラカン」と写真にある「PORSCHE GT3」に装着されており、ラクジーなエグゾーストメーカーとしてキャラクターを色濃く見せていた気がします。
同じくパーツ系ですが、こちらは日々大変お世話になりつつ、かつ大好きなブレーキメーカーである「Brembo」です。ジロジロ最新のシステムを見学していたらアンケートに引っ張り込まれ、デカールセットを頂いてしまいました(笑)。
国産系も出ていますが、面白いものといえば・・・先日の「ニュルブルクリンク24時間レース」に出走して、見事完走していた「C-HR」のコンセプトも展示されていました。同様に新型の「プリウス」も出ていましたが、まぁもう日本でいっぱい走っていますしね、写真は割愛します。
もう一つ国産といえば・・・の「新型NSX」おいおい、こんな展示で大丈夫かよ?って位気合いの入っていない展示で、2000万超えるスーパースポーツとしての意気込みを全然感じません。開発者泣くよ、こんな乱暴な展示。最近のHONDAって本当にブランドを大切にできていないですよね。
「Audi」のこの日の目玉は「新型A4」のワールドプレミアだった訳ですが、その横にあったこちらの方が個人的には興味を惹かれました。デジタルテクノロジーの領域ではおそらく一番尖っているブランド「Audi」、その能力を余すところ無く反映しているコンセプトの一つはこれでしょう「e-tron quattro concept」。やりすぎないSUVってのが今後反動で少しづつ増えると思いますが、このデザインはヘッドライト周りのアグレッシブさを除けば結構いいデザインだと思います。
「Audi」ブースへ向かう道のりはめっちゃクールです。この先に氷の壁があり「Technology」「quattro」「Motorsport」を感じさせながら、メインブースへ到着するのです。
かっちょいい!といえばこちらの「RENAULT SPORT R.S. 01」も捨てられません。ワンメイクレース用にルノーがかの「アラン・プロスト」を開発パートナーに加え開発した1台。いやぁ、文句無くかっこいいでしょう!・・・ちなみに、エンジンは日産の「GT-R」用エンジンを多少改造して搭載しています。
個人的に最も楽しみにしていたブースであるココ「PORSCHE」には、ドドーンと「918 Spyder」が展示されており、モータースポーツのDNAを色濃く見せつつも、次世代へ向かう「新しいモータースポーツの姿」が今回のテーマでした。
そのテーマを体現し、最も注目を集めた車両といえばこちらでしょうね。
「PORSCHE Mission E Concept」です。フル電動の次世代スポーツモデルコンセプト、各種の他メーカーよりも進んだテクノロジーを盛り込んだ意欲作です。しかも、おそらくそんなにスタイルを変えずに販売できる状態のコンセプトボディがもうかっこよすぎです。既にこの車両で実走テストもされてますので、結構現実に近いデザインスタディかと思われます。
こうやって今見てみると、このスタイル・・・「新型パナメーラ」っぽいですね。結構流用されている感じがしますが、この時はそれをまったく想起することができませんでした。あと、近年流行のサイドミラーレスデザインですね。
グイッ!と開くドアは観音開き。バッテリー実装の関係かもしれませんが、サイドシルがスッゲー太いんです。車内のメーターはまさに最新のパナメーラで提案されていた高度に液晶化されたもの、そのものが搭載されていました。あの世界観、ほぼ実装段階だったとはオドロキです。。。パナメーラではセンターのレブカウンターだけアナログ計器が使われていますが、その辺のさじ加減が「わかってるなぁ・・・」とクルマ好きとしては一人唸るポイントでした。
「911」も991型後期モデルとなる新型が展示されていました。後期で追加されたこの色「グラファイトブルー」、だいぶ好きです。ツボです。縦型のフィンに変更になっていますが、ここだけレトロで、ちょっと似合わないかなぁ・・・というのが個人的な改修ポイントではありますが。
「Carrera S」です。このホイールあんま好きじゃないですね。上のグラファイトブルーに装着されている形状がベスト!だと思います。まぁこのブランドのことを話し始めると延々話せてしまうので、文字数は制限していこうと思います(笑)
既に同じ年の「ジュネーブ」で発表されていて、私もそこで見ていたので新鮮味はないですが、やはり兄貴分「GT3 RS」の迫力は半端ないです。写真の様に、車両の下を覗き込む人、私の様にウイングの下から写真を撮る人(笑)、すべてのクルマ好き、そしてポルシェオタクの注目を一身に集めておりました。
ラストは劇的な幕切れで今年の「ルマン24時間レース」にて、2連覇を達成したこちら。「PORSCHE 919 HYBRID」。展示されていたのは昨年のルマンで優勝を飾った車両です。レースを走りきった汚れをそのままに展示しているそのド迫力・・・痺れました。
こうやってゆっくり歩き続けるだけでも楽しめる「フランクフルトモーターショウ」、ポイントポイントに「MOVENPICK」のアイススタンドもあって(笑)、世界中のクルマ好きが言葉関係無くその空間と時間を楽しんでいます。かくいう私も仕事のことをしばし忘れ、一人のクルマ好きとしての時間を存分に楽しませてもらいました。
気がつけば夕暮れです。
夕食を食べてからホテルへ戻り、明日は東京への帰路がスタートしますよ!本当アホみたいですが、予約の関係といろいろなフライトを楽しむことが好きな私のわがままで「フランクフルトからの直行便」で帰ることはせず、「デュッセルドルフ経由」にて帰ろうと思います。
デュッセルでは街歩きもしましたので、その模様含めての帰路のご紹介・・・楽しみにしていてください。今回はちょっとだけ普段の記事とは違う、現地の模様をご紹介しました。
ではまた!

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この記事を書いた人

東京でプランナーとして働きつつ、様々なフィールドで遊ばせてもらっています。

ON / OFF問わず日本各地、世界各地へ出かけることが多いこと、そして移動手段
である航空機が大好きなことを理由に「航空機を活用した旅」をメインとしたブログ「Days of StyleDept」を書いていたものの、もう少し幅の広い話題を取り扱うブログへの進化を目指してこの「Life with curiosity」へ全面移行。

記事には出て来ない日常も垣間見れる「Instagram」(gulf9_styledept)もぜひフォローしてみてください。

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コメント

  1. lwc より:

    お名前を記載できずにご返信をご容赦ください!コメント有難うございますっ。ジュネーブも記事かできなくもないのですが、似たようなものになってしまいます(笑)大したライフスタイルではないですが、楽しんでいただけていること、とても嬉しく思います。これからもできるだけ現地の様子などを記事にして行きたいと思いますので、どうぞ引き続きご来訪、コメントなど宜しくお願い申し上げます!

  2. 匿名 より:

    前回の投稿から今回のモーターショウの投稿を楽しみにしていました。投稿者様のライフスタイルは、私が小さな頃から描いていた理想の状態であり、羨ましい限りです。これからも楽しみにしています。