シンガポール航空ビジネスクラス搭乗記 : パリ → シンガポール (SG335 / CDG-SIN / Business Class)

トラベル(海外)

往路は24時間越えの移動時間を堪能?しフランクに入った私ですが、無事フランクでのビジネスを終えた私は日本へ帰ろうと思います。

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●往路の馬鹿馬鹿しい24時間越えの行程の記事はこちら!

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●ちょっとだけフランクフルトモーターショウの景色をご紹介!

しかし、折角ですのでちょっとだけ帰国前に立ち寄った「フランクフルトモーターショウ」の様子を載せてみたいと思います。全部ご紹介してしまうと写真の量が膨大なので、本当にわずかではありますが個人的に気になった部分のみ抜粋しようと思います。

「PORSCHE GT2RS」のワールドプレミアもありましたね。恐ろしいほどの迫力です。やはりGT系に装着されるエアロミラーは格好いいですし、全面的にエアロダイナミクスが本気仕様になっているので街乗りポルシェとは異なったやる気を感じてGT系っていいよなぁ・・・と見るたびに思います。

「911R」の転売による市場の高騰を牽制する意味でポルシェが投入してきたのは「ほぼ911R」と同じパッケージとなる「羽なしマニュアルトランスミッションモデルのGT3」。「GT3 Touring」と呼ばれますが、GT3を仰々しくない感じで乗りたいオーナーには羽なしは嬉しいでしょう。もうこのジェネレーションのGT3のパワー、旋回性能まで行っているとこれをマニュアルで乗りこなせるオーナーは数限られていると思いますけどね。

この「GT3 Touring」で気になったのは可動式リアウイングのエンドに「ガーニーフラップ」が付いていたことです。一般モデルおよびGTSでも装着されていなかったパーツですが、これはエキゾースト含めた空気の流れをコントロールする上でリアエンドにボルテックス(乱流)を生み出せるのは効果あるのではないかな・・・と睨んでひそかに真似してやろうと写真を撮ってしまいました。ちなみにこのガーニーは純正パーツで発注可能なのですが、そのお値段「18万円」・・・(汗)。リアウイング全体ではなく、このガーニーだけでですよ?痺れました。。。

いつも見ている景色と大差はりませんが「GT2 RS」のインパネ周りです。過度な装飾がなされていなく、質素な感じがやはりポルシェ、しっくりきます。地味にスピードが「400kph」まで刻まれているのがこの恐ろしい車体の性格を暗に主張していますね。

インパネ周りといえばこちらは「Mercedes Benz / AMG GT」のコックピット。なんちゅーか、ゴテゴテしてます。ゴテゴテしている割にはセクシーさを感じないメーター周り・・・ぶっちゃけAクラスと大差ないっす。もうちょっとなにか頑張れなかったんですかねぇ?室内のタイトさや雰囲気は心地よかったですが、このメーターは・・・。

同じMercedesでのサルーン系はさらによくわからないゴージャス感に溢れています。ただ、意外と実際に座ってみると居心地がよく、操作系も違和感のない感じでその辺はMercedesの面目躍如って感じの完成度でした。

同じMercedesでも「BRABUS」のコーナーにはビンテージの縦目含めたマニアがよだれを垂らしそうなピカピカの個体が飾られていました。う〜んセクシー。自動車に夢を感じられるデザインと造形ですね。今の大衆車化してしまったMercedesのブランドからは想像もできない高貴な雰囲気が漂っています。

「BMW」ブースにはレースモデルが多く展示されていました。これは「M4 GT4」。今年のブランパンアジアでもこの車両が「Team BMW Studie」から参戦していて大活躍していましたね。「GT3」カテゴリに比べればゴリゴリのレースカー感の薄い「GT4」カテゴリですが、横に並んだ市販車をみるとやはりこれも相当な迫力のあるレースモデルだということが理解できました。

しかしながらBMWブースのハイライトは「8シリーズ」の発表と「M8 GTE」のお披露目でした。今後様々なカテゴリで活躍するであろう「M8 GTE」、数年前のSUPER GTで走っていた「M6 GT3」もめちゃでかい車体でしたが、それを凌ぐでかさ・・・BMWのレースカーは巨大化傾向です。ただ、このとんでもなく長いホイールベースの車体でもM6のそれと同様にすごくよく曲がるんでしょうね・・・BMW Mのレースエンジニアリングや車作りのすごさを感じるディメンジョンです。

「HUNDAI」のブースではご覧のようなステンレスボトル(色を選べます)に炭酸水を入れてくれるサービスを展開していました。お土産にも良いですし、車を見ながらの水分補給にも随分と役立ち、こういう遊び心ええなぁ・・・と基本列に並ぶのが大嫌いな私ですが、これは10分ほど並んでゲットさせてもらいました。いまだにこれ日本で活躍してるんですよね(笑)。

「Audi」ブースはこんな感じ。とても広いのでゾーンによってコンセプトが違いますが、この年はシアターがテーマになっていましたので、出店やポップコーンの機会など映画館風の装飾、サービスが多く見られました。天井まで造形が凝っており、さすがお膝元開催のフランクフルトショウ、ドイツメーカーのお金のかかり方は半端ありません。

メルセデスは建物一棟全てがブースです。あーでかい。LEDサイネージも多く使われており、こういった規模感や迫力は東京モーターショウクラスでは絶対に体験できない世界です。

Audiブースの上、要するにVIPのみが入れるエリアはこんな感じになっていました。カスタムオーダーに対応した商談部屋とトップマネジメントの取材に利用されているとのことです。幕側に摩天楼の様に赤く見えている景色はAudiブースの屋根の照明装飾であり、黒いガラスに仕切られてこの部屋から下のブースを眺めることもできます。この「Audi Exclusive」と呼ばれる空間に置かれていたのは当時発表されたばかりの「Audi A8」でした。

●帰りもシンガポール航空で!

さてさて、往路にアホみたいな航路(羽田→シンガポール→フランクフルト)でドイツ入りした私ですが、懲りずに帰りもシンガポール経由で帰らさせていただきます(笑)。おとなしく直行便で帰れば約10時間半程度の旅です。いくらSQのビジネスクラスが快適だからって、物好きにもほどがあるという旅程ですが、楽しんでいきましょう!

まずはフランクフルトからサクっとルフトハンザ航空の短距離国際線・ビジネスクラスを活用して「シャルル・ド・ゴール空港」まで飛びます。1時間未満の瞬殺便ですのでレポートは避けますが、ヨーロッパ域内を飛ぶ国際線はフライトタイムが当然とても短いことからビジネスクラスと言っても、A320やB737の普通席そのままで真ん中の座席がブロックされているだけの「簡易ビジネスクラス」となります。ただ、座席は簡素ですが、ご飯(軽食)だけはきっちりとサーブされますのでくれぐれも食べ過ぎにはご注意ください。

ド・ゴール空港で活用するターミナルはスタアラの場合かなり古いターミナルを使用する羽目となりますので、いにしえのシャルル・ド・ゴール感を堪能することができます。長〜い動く歩道なんかも、ちょっと洞窟チックなトンネルの中にできているので、70-80年代の「007シリーズ」の悪役の基地を思い出し、軽くテンションがあがります(わかりますかね?)。

出発時のフランクフルトは雨でしたが、フランスは晴れ間がのぞいています。お昼の陽光がゲートエリアに差し込み、朗らかな気分の中少しだけお土産を物色したりしながら時間を潰していきます。通常ですとここからANA便というケースがほとんどですので、ゲートエリアには大量の日本人がいるんですが、この日はシンガポール航空でシンガポールへ飛ぶ便です。当然ゲートエリアに日本人はほぼ存在せず、ヨーロッパの方々や、少々のアジア系の人たちが思い思いに時間を過ごしています。

こうしたゲートでの時間の潰し方で圧倒的に日本人ではあまり見かけず、海外の方ではほぼ標準と思われるのが、ヘッドフォンやイヤフォンをつけて音楽を聴きながら何かしているということでしょうか。私も大抵ヘッドフォンで音楽を聴きながらウロウロしていますが、なんで日本人ってあんなにヘッドフォン系つけないんでしょうね。音に対するこだわりもあまり高くない(ごく一般人がという意味で)印象ですし、もっともっと音楽が日常に根付いている方がいいと思うんですけどね。

なんて思いながら窓の外を眺めていると、アフターバーナーの轟音を轟かせてエールフランスのコンコルドが離陸していきました・・・。

というのは当然嘘でして、まぁこんな景色をここで見たかったなぁ・・・という願望ではあるものの、コンコルドの実機自体はず〜っと雨ざらしで滑走路脇に展示されてますので、在りし日の勇姿を想像し「今も飛んでいればな・・・」と心から思ってしまう機体です。航空業界にももうちょっとだけ夢が残っていると最高だったんですが、今は高効率の実用機しかありませんので、一般的な旅程においては機材の楽しみというのはもうあまりないですよね。

と、いいつつ、これに当たるとちょっとテンションがあがるという「私の好きな機材」がちょうど駐機していました。・・・写真をご覧いただければ好きな人は一発でわかる「Boeing 757」です。猫のような顔が凛々しく、シャープなボディと相まってとても美しい機体だと私は思っています。中身はほぼ「Boeing 767」と一緒の兄弟機ですので機内に入っちゃうともう違いは分からないんですけどね(笑)。ただ、この757は日本の航空会社は購入しませんでしたので、日本の皆さんにはあまり馴染みのない機体だと思います。この機体はウイングレットが付いていますので改修機か、最後の方のロット機材なのでしょう。・・・と思って調べてみたら、この機材「F-HCIE」は1994年に「Britannia Airways」で初登録され、2005年には「Thomson Airways」に登録変更、そして2015年に現「La Compagnie」の機材としての歴史を歩んできていました。757自体は1983年に運用開始された機材ですので、新しくはないが、特別古くもない機材という感じでしょうか。

●パリーシンガポール便の機内へ!

さてさて、飛ぶまでに文章が長いのが私の悪い癖。そろそろシンガポールまでの機体へ搭乗しましょう。

この写真だけで「おっ!」と思った方は素晴らしい洞察力ですね。では、機体の後方の写真も見ていきましょうか。

そうです、本日シンガポールまで乗せて行ってくれるのは「Airbus A380」です。航空機史上初の総二階建て旅客機として一時期大きな話題となったあの子です。私自身は幾度となく乗っている割にはブログには登場したことがなかった機材ということになります。イギリスとフランスの威信をかけたヨーロッパメイドの航空戦艦。ハイテクの力でなんとも物理法則を無視したようなずんぐりむっくりの醜悪なデザインの機体が優雅に飛ぶという悪い冗談の様な機体で私自身は全然好きじゃないんですが、何十年後とかに「昔はA380ってのが飛んでてさぁ・・・」と、コンコルドを語る様なノリでこれを語る時がくるのではないかと思って一応機会があれば乗る様にしています。

ビジネスクラスは2階前方にあります。ちなみにファーストクラスは1Fの最前方です。故に、私の座席は2Fの前方となり、斜め下にはコックピットがあるという不思議な感覚ですね。せっかくなら2F最前方にコックピットみたいな窓つけておいてくれれば最高のエンタメだったんですけどね(笑)、もともと格好悪いんだから窓が上下2つあってもいいじゃん!って思いますが、構造強度的にまぁそんな簡単な話じゃないのは理解してます(笑)。

ご覧の様にこの路線に投入されている「A380」に付いているシートは古いタイプのビジネスクラスでして、室内に入った時に感動はほぼゼロです。というよりも逆に「なんかしょぼいな・・・」という感情の方が先に立つのです。・・・とはいえ、座席の広さは往路で散々お伝えした通り「めっちゃ広い」訳でして、最前方ということもあり「ちょっとなんだかわからない」位自分のスペースがあります。

午後12時8分、ちょっとした通り雨などでのフローコントロール(管制塔からの航空路混雑などを緩和するための指示)を受けたのち、機体は動いたのがわからないほどのスムーズさでプッシュバックを開始します。本日私たちをシンガポールまで運んでくれるのは「シンガポール航空335便(SQ335 / CDG-SIN)」、機材は「Airbus A380」、予定飛行距離「6,847mile」、予定フライト時間「12時間10分」となっています。

12時23分、フランスは「シャルル・ド・ゴール空港」の「RWY27」より機体は離陸します。A380の離陸は、最大推力になった時点でも機体前方の座席の場合エンジン音がうっすら聞こえるだけですし、その巨大な質量(運用時重量は276t前後)ゆえ、動き出しがとても遅いので機内では「動いたことすら気づかない」レベルの静けさなんです。気づけばすでに相当な速度に達しており、その後ノソーっと空へ重たそうに飛び立つ感触が客席に座っていても感じ取れます。・・・離陸後は一気にFL350(約35,000ft)まで上昇し、客室内ではランチが始まることとなります。

●ビジネスクラス機内食とTWGの紅茶でリラックス!

ランチの様子はこれまた写真のみでご紹介、という感じですがちょうど心地よい日差しがキャビンに注いでいましたので2割り増し美味しそうに撮れてると思いますがいかがでしょう?

スターターはまた・・・「サテー」です。

アペタイザーは「鴨肉とアプリコットの赤ワイン煮込み」(的なもの)でした。無花果もサイドに付いていて、全体の味のトーンはデザートの様な甘さなのですが、いつもまずい料理が多いフランス搭載の機内食において、これだけはフランス人じゃないと出せないって感じの味つけでとても美味しくいただけました。うん、これは秀逸です。

メインは一度は頼んでおこうと思っていた「チキンライス」です。シンガポールに滞在しているときは大好きなマンダリンの中にある「Chatter Box」のチキンライスを食べに行くことが多いのですが、機内食で提供されたチキンライスはなんというか、とてもでかい鶏肉が置かれており、ライスもご覧の様に佐藤のご飯を逆さまにしてそのまま盛りました的なものだったので、大満足!って雰囲気ではなかったですが、極端にまずいチキンライスを作る方が困難なのでとりあえずは美味しくいただきました。

デザートはこんな感じ。これは見た目の通りそんなにハズレではなく、美味しくいただけました。シンガポール航空ではビジネスクラスでも「カフェラテ」が頼めますので、食後のコーヒーがより豊かな印象になりますね。最近ではANAのビジネスクラスでもカフェラテ系を提供しだしたそうですので、今後乗るとき楽しみたいと思います。

食事中に機体はFL370→FL390とどんどん高度を上げ、最終の巡行体制へと移行します。残念だったのはご飯中にも関わらず結構揺れましてね・・・、この辺パイロットのセンスみたいなものが多少なりとも影響する印象です。この便は到着まで色々と間の悪いところで揺れましたし、ベルトサインが付くと揺れが止まるといういわゆるコックピットで言われている「ベルトサイン=揺れどめスイッチ」の都市伝説がこの日も炸裂していた印象です。・・・個人的にはちょっと場当たり的に飛ばしすぎなんじゃないかこのパイロット、という印象でした。

・・・約2時間をかけゆ〜っくりとご飯をいただいた私はその後紅茶をいただきながら持参した本を読み耽ります。

もちろんシンガポール航空の機内で提供される紅茶は「TWG」です。2008年にシンガポールで創業されたこのブランドは、ラグジュアリーティーブランドとして世界中で愛されており、日本国内で好んで飲む方も多いと思います。ロゴに記載されている「1837」はTWGの創業年とは全く関係なく、シンガポールに商工会議所が設立され、国際貿易の中において茶葉やスパイスなど美食家たちの中でシンガポールが重要な役割を担う契機となった年に敬意を払いロゴに意匠として刻まれることになったとのことです。マリアージュフレールの様に素晴らしい歴史があるのかと思いきや、まだ20年ちょっとのブランドだということを考えると恐ろしい速度で成長したブランドであることがわかります。まさにシンガポールの勢いそのものです。

本を読んだ後はぼんやりと地上の光をみながら休むこととします。これ、オーロラの様に見えますが、中東付近の地上の灯りが雲に反射しているだけです(笑)。ま、こんな景色を窓の外に眺めつつ、例のバックレストを倒して作る方式の巨大ベッドでたっぷりと仮眠を取ります。A380の機内はとても静かですのでノイズキャンセリングヘッドフォンなども必要ないほどですが、併用すると驚くほどの静寂の中眠れますので、海外出張の多いビジネスパーソンやご高齢の方には優しい機体だとは思います。

22時(現地時刻の4時)には朝食が始まります。このままトランジットで東京へ帰る身としてはそちらの機内食もありますので、コースは頼まずにトマトジュース、ワッフル、そしてヨーグルトを頼んで軽く済ませます。真っ暗な機内での朝食となりますので圧倒的な早朝感に包まれてはいますが、離陸から既に10時間経っていますので十分小腹は空いており、また仮眠にも飽きる頃なのでベストタイミングという印象でした。

この後徐々に高度を下げ、シンガポールへアプローチしていく訳なのですが、着陸の約1時間前マレーシアの「Sangai Patani」の上空でめちゃくちゃ激しい揺れに遭遇します。感覚的にはほぼ「シビア」に分類できるほどの揺れでしたが、記録上はギリギリ「モデレート」という感じでしょうか。この時もだいぶ揺れてからベルトサインが付きましたので「相変わらず適当だなぁ〜」という気持ちで激烈に揺れる座席からメモを取っていた記憶があります。

23時56分に機内に「Prepare for landing」のアナウンスが入り、24時6分にはファイナルアプローチに入ります。猛烈に重い機体ではありますが、着陸時も素晴らしいハイテクの恩恵により大きなショックを感じることなくシンガポール・チャンギ空港の「RWY20」へ接地、帰路のファーストレグとなる「CGD-SIN」の旅は離陸後12時間7分の旅を経て終了しました。

早朝6時半となるチャンギ空港に放たれた私は、再びロイヤルシルクラウンジ目指して歩みを始めることとなります。

往路1便でだいぶ長くなってしまいましたので「シンガポール→成田」のレグは次の記事でご紹介しようと思います!

ではまた!

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