日本で乗れないジェット旅客機『Avro RJ-100』に乗りロンドンへ!(Business Class / NRT-BRU-LHR / ANA & Brussels Airlines)

トラベル(海外)
※当ブログコンテンツは過去の旅をご紹介しています。コロナ(COVID-19)における渡航規制や外出自粛期間に行った旅行ではありませんのでご理解ください。

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今日は一つの旅の始まりから終わりまでをだ〜っとダイジェスト的に遡(さかのぼ)ってみようと思います。旅程の中には、日本では乗ることのできないジェット旅客機である『Avro RJ-100』に関する記述もありますので機材好きの方も楽しんで頂ければ嬉しく思います。

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● まずは成田→ブリュッセルをANAで移動!

東京からの往路はおそらくブログ史上最速で消化させて頂きます(笑)。まずは「成田→ブリュッセル」区間をANAのNH231便で移動します。

ブリュッセル便は「Boeing787-8」が使用されていますのでファーストクラスはありません。往路の私は「1A」席での移動、前にはギャレーとトイレとコックピットしかない座席ですので通常降機は一番早いのですが、この日は「L2」ドア(前方2番目の左側ドア)からの降機となりましたので、ドアに向かう際にゆったりとこんな写真を撮っている余裕がありました(笑)。

● ANAスタッガードの秘密、ビジネスクラス座席に関する「重箱の隅をつつく記事」はこちら!

ブリュッセルではトランジットを行い、往路最終目的地である「ロンドン・ヒースロー空港」を目指します。相変わらず直行便乗らないやつなんですよね。時刻は夕方に差し掛かった頃、ロンドンへ向け出発する頃には日の入りが始まっている頃でしょう。

往路にお世話になった機材が成田への折り返しに向け準備を始めています。「787」と塗装に入っているのは初期モデルの22機(ANAの787-8保有機材数は36機)のみであり、しかもこの「787塗装機」は2020年の1月に全機消滅(通常塗装に塗替え)しているため、今となっては貴重な写真ということになります。

「787塗装機」は「JA803A」から「JA824A」までの22機。「JA801A」と「JA802A」は就航記念塗装として通称「鯖(サバ)塗装」と呼ばれるカラーリングが施されていました。私がこの日成田から乗ってきたのは「JA822A」でありこの塗装スキーム最後半の機材ということになりますね。・・・どうでも良いですがこのボーイング787に関してはANAがローンチカスタマー(初就航エアライン)であり、世界で最初に787の有償旅客運行を行ったキャリアである点は覚えておいても損はありません。

乗りかかった船なので初期ロット787のお話を・・・

上のメモで書いてしまったので、なんとなくご紹介したくなっちゃいましたが、下の写真がいわゆる「鯖塗装」です。機体尾部にスワイプアップしてゆく弧を描いたストライプが特徴の美しい機体でした。・・・当然私も就航直後に乗りに行ったのですが、当時は適当にiPhoneで写真を撮っておりあまり良い画質のものはありませんでした(笑)。ちなみにこの写真は「2011年」のものとなります・・・ああひと昔。

尚、就航直後にはフルLED化された機内照明のデモンストレーションのため、搭乗・降機時にはご覧の様なレインボー照明となっていました。場末のキャバレー、ディズニーランド?の様なワクワクする照明ですが、現在でもスイッチを押せばこのモードは呼び出せるはずです。

● ロンドンまでは日本では乗れないジェット旅客機「Avro RJ-100」で!

さぁ、いよいよ本日のブログのハイライトとも言える珍しい機材の登場です。「ブリュッセル→ロンドン」間はブリュッセル航空(スターアライアンス系列)を利用したのですが、ラウンジから出てボーディングゲートを覗き見ると望外に嬉しい景色が広がっています。

そう!駐機しているのは『Avro RJ-100』!・・・どうせエアバスA320とか、A319だろうと思ってい私にはいきなり「イベントフラグ」が立ち上がりました(笑)。あまり海外に行かない方や、アメリカ中心の方などには馴染みのないこの機体ですが、ヨーロッパでは結構飛んでいるんです。いろんな空港でこの機材が離発着する様子を眺めながら「いつか乗りたいなぁ・・・」と思っていた憧れの機体でもあります。

嬉しいことにその夢が本日叶ってしまう様です。

● Avro RJ-100ってどんな機材?

『Avro RJ-100』かつて『BAe 146』と呼ばれていた機材で、ブリティッシュ・エアロスペース社(現在はBAEシステムズ)が開発・製造を行なっていました。中短距離の移動を主眼としたリージョナルジェットであり、その意味ではエンブラエルやボンバルディアが競合となってくる機材です。

Photo by Piotr Kozmin

一目でわかるその特徴は「高翼機」(翼がボディーの上から生えている)である点と、小型機にも関わらず「4発のジェットエンジンを搭載していること」でしょう。一見軍用機の様ですが、レッキとした旅客機です。

Photo by skies magazine

もう一つの特徴がこのテールコーンが左右に開く「エアブレーキ」を採用している点。これは完全に戦闘機のテクノロジーですが、こういう特徴的な機材って魅力ありますよねぇ。・・・もちろん一時期アメリカで飛んでいたこともありますし、日本へ飛来していた時期もあるのでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、いかにも域内移動を頻繁にこなし国から国へ国境を感じずに経済活動を進めてゆくヨーロッパを象徴する様な機材ですので旅情という点ではそらもうMAX!ではないかと思います。

その後「BAe 146」は、アビオニクス系(操縦系統や様々な運行制御管理技術)をより現代的なものにアップデートした現在の呼称である「Avro RJシリーズ」として1993年に生まれ変わり現在に至っています。上の写真の様に意外とコックピットは洗練されており、現在の標準である「フルグラスコックピット」ではないものの、1世代前の737のコックピットに似ているなぁ・・・という印象です。これを飛ばしてヨーロッパの国から国をツアーするパイロットには夢がありますねぇ。

いよいよ憧れの『Avro RJ-100』に搭乗!

約10分のディレイがあったものの、夕方16:55分にはボーディング開始です。窓の外がうっすらオレンジに染まりつつあるのが見て取れると思います。

RJ-100の機内はこんな感じになっており「2-3」という変則的なアブレスト(座席配列)を使用しています。この日私は「2A」の座席を持っており、かなりの前方席ではあります。上の表では全席エコノミーとして記載していますが、どうやらこの時代は前方席が「ビジネスクラス」だったようで、私のサービスは「ビジネスクラス」となっておりました。

なのでウェルカムドリンクがあります(笑)。ブリュッセル航空のロゴって可愛いけど、スタイッシュ感も強くヨーロッパの洗練されたデザインセンスを感じさせてくれる秀逸なロゴの一つだと思っています。

右上に小さくですが「Avro RJ」と記載されていますね。機体名の最後の数字はおおよその座席数を意味しており、現在Avroは「RJ-70」「RJ-85」「RJ-100」「RJ-115」がラインナップされています。

私を乗せた「SN2095便(BRU-LHR)」は、飛行距離218マイル飛行時間は約60分という極めて短いものです。おおよそ羽田→伊丹(約280マイル)の感覚ですかね。このフライトを逆さまにロンドンからブリュッセルへ飛んだ際の記事は一つ前にアップしていますので、ぜひそちらもご覧ください。同じ区間ではありますが、キャリアは英国航空を使用していますのでこれまた雰囲気が異なります。

●ロンドン→成田の旅、英国航空とANAビジネスクラスを使用した際の記事はこちら!

窓から外を見れば・・・見えるのは2発のジェットエンジン!そう、この景色!すんごい高まりますねぇ。ここから空気を取り込んで圧縮して爆発させて・・・後方へ強力なジェットブラストを吹き出すわけです。別に飛んでる間に火を吹くわけでも、何が起きるわけでもありませんがこの物々しい質感を目の前に飛べるというのは飛行機好きにはこれ以上ない幸せな景色なのではないでしょうか。

17時過ぎにブリュッセルを飛び立ったSN2095便は順調にロンドンを目指します。ヨーロッパの夕暮れが美しい、心洗われる機窓です。エンジンナセルのメタルな質感が萌えますね。エンジン後方の座席の方はちょっとうるさいんじゃないかと想像しますが、私のいた前方席はとても静かです。

どんどん暮れてきます。しばらくするとヨーロッパ大陸に別れを告げ、ドーバー海峡を渡ってイギリス国土上空へエントリーすることとなります。

機内では短いフライトにも関わらず、しっかりとした夕食が提供されます(笑)。チキンのクスクスですが、添えられた生ハムとともに美味であり、食文化が一気に変わったことを私と、私の胃に教えてくれました。写真でもわかる様に「BUSINESS」と、ビジネスクラスが存在していることを物語っています。

さすがブリュッセル航空、添えられたチョコレートはベルギー王室御用達のブランドである「neuhaus」のものです。ブリュッセルに滞在している時にはよく訪れますが、さすがショコラティエの街、どこのお店いに行ってもとても美味しいチョコレートを頂くことができます。

●ブリュッセルのショコラティエや街の様子などをご紹介した記事はこちら!

一風変わったアブロならではのウィンドーシェード!

アブロのウィンドーシェードは見慣れないものでした。通常上からフラップをザーっと下ろせばシェードは閉まるわけですが、なんとアブロは上下2分割なんです!どういう効能があるからこういう風になっているのかはちょっと分からないんですが、意外と上だけ開けて下だけ閉めるというのが使い勝手が良いなぁ(光の入り方的に)と気に入りました。以下にその開閉の様子をご紹介しようと思います。

全部空いてる状態。ロンドンの夜景とマジックアワーの空が綺麗です。

上下を半分づつ閉める。この見た目新しいですねぇ・・・

全閉。機内の深夜感が凄いです。この古臭いイエローの機内照明(昔のエアバスとかこんな雰囲気で旅情ありました、A300とか、A310とか)っていいですよね。

どうでしょう?今や電動シェードや、透過光調整式の電気ブラインドが主流ですが、こういったアナログならではの味ってやっぱ捨て切れませんね・・・。

● いよいよロンドンに到着!

わずか50分程度の旅ですが眼下にはロンドンシティの夜景が広がってきました。ちょうど雲が途切れ最高の夜景です。機体はどんどん高度を下ろし、高翼機ならではのちょっと振り子っぽいキャビンの揺れを感じながらロンドン・ヒースロー空港に到着です。時差は1時間巻き戻り、ほぼブリュッセルの出発時刻に時計の針は巻き戻されます。人生1時間徳をしましたね!(してない)。

最高にかっちょいいお姿。機体から出るタラップでエプロンへ降りた後、歩いてターミナルへ入りますのでゆっくりと写真を撮っている余裕があるという。いやもう最高ですよね、この時間。たぶん私がいたのは3個目の窓あたりですかねぇ。ターミナルにある「HSBC」のロゴなんかも微妙にイギリス感が出てきて、自分がどこに着いたのかを改めて認識させてくれます。

如何だったでしょう『Avro RJ-100』の旅。現在ではなっかなかマイナーな路線じゃないと飛んでいない機体ではありますが、ヨーロッパを細かく旅する方には搭乗のチャンスがあると思います。自分の乗る機体が高翼機だったら「あ、これか!」と思い出していただければ幸いです。

尚、2020年現在ではブリュッセル航空の「ブリュッセル→ロンドン」線には「Airbus A319」が投入されていますので「Avro RJ-100」に乗ることはできなさそうです。かつての「トライスター」や「ボーイング727」、「マグドネルダグラスDC-10」などなど変わり種の旅客機が跋扈した時代が懐かしいですね。今どの機材見ても基本的に形は一緒ですもんね・・・。そういった意味で、この特徴的な機材で旅をできたことは良い記念になりました。

見慣れたヒースローのエスカレータを通って入国したいと思います。いやぁ、スタイリッシュ。ヨーロッパの空港はどこも洒落てます。アメリカの無機質な「ザ・エアポート」という重厚感も好きですが、ヨーロッパの空港はとてもフォトジェニックなところが多く、移動が楽しいですよね。

意外と「Avro RJ-100」のお話で文字数が言ってしまいましたので、帰りの旅の様子は次の記事に譲りたいと思います。

さ、夜のロンドンに到着です。私はこの後大急ぎで「O2アリーナ」で行われる某有名アーティストのライブを観に行かなければいけなかったので、大急ぎで移動をし慌ただしいロンドンの時間が幕を開けました。

次回はロンドンでの様子や、帰路便をご紹介しようと思います。

ではまた!

 

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●ロンドンの街の様子やANAビジネスクラスでの旅などの記事はこちら!

●ロンドンへANAファーストクラスで旅をした際の記事はこちら!

●最新のANAファーストクラス『THE Suite』搭乗記はこちら!やはり最新は最良でした。

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