今回の「ジェットスター初便」に関わる旅の拠点として選択したのは、初便本編でも少しだけ書かせて頂きましたが、伊良部島の「ソラニワ ホテル & カフェ(Soraniwa Hotel & Cafe)」にしました。
選んだ理由は色々ありますが、まずもって半分仕事として現地に赴いており、出入りも多いですし優雅にホテルライフを満喫するようなプライベートではありませんので、超豪華系ホテルは最初から選択肢として外しました。現在伊良部には「Villabu Resort」や、森ビル資本で運用がマリオットである「IRABU SUI」なんかも出来上がっていまして、宮古島同様高級離島リゾートのメッカとなってきていますが、まぁそちらは機会があれば・・・という感じで今回はパスです。
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伊良部島は近年オシャレなカフェがある点でも話題になっていまして、様々なインスタ女子の投稿でも賑わいを見せているエリアの一つです。現地での自由時間は少ないものの、せっかくならそういったカフェを探訪してみたいなぁ・・・と昔からサーチしていた情報を引っ張り出したときに「ソラニワカフェ」にホテル機能が追加され宿泊できるようになっていることを知りました。
「ソラニワカフェ」はある意味の脱サラをしたオーナーが、東京やほかの離島などで様々な飲食店を経営した結果行きついた最もオーナーの理想とするスタイルのカフェとして伊良部島で営業をしていました。営業開始当初は伊良部島の南西岸には「ソラニワカフェ」しか飲食店がなく、伊良部大橋もなかった時代ですので、店の前の県道にはまったく車が走っておらず、まさに知る人ぞ知る・・・というカフェでした。
しかし、目の前には伊良部の海が広がり、遮るものが何もない最高の景色を眺めながらお茶ができるという点で一度訪問してみたいカフェだっただけに、私にはこの「そこに泊まれる」という情報は魅力以外の何物でもなく、結果ほぼ即決でここに宿をとることとしたのです。
到着してみれば海っぺりの岸辺に真っ白な建物がポツンと建っており、開放感この上ない立地である点にまず「これは大成功だ」と一人にんまりします。カフェとしては「11:30~18:00」まで営業していますので、カフェ時間中はひっきりなしにお客さんが訪れ、お店の前の駐車場も常に車で一杯となっています。
私は夕方にチェックインしましたので、お客さんの数はかなり引いている時間帯ではありましたが、カフェの一角でチェックインができるという点も新鮮な体験です。まるでカフェのお客様のように、ウェルカムドリンク(すみません写真撮り忘れまして・・・)を頂きながら、ゆっくりと書類に記入をし、オーナーの奥様と雑談をしたのちに、お部屋に案内をされます。
今回は一人での宿泊ですので、シンプルイズベスト(実際は大きなお部屋の方は満室でした)ということで、カフェの「2F」に備わった「Side.A」と呼ばれるいわゆる通常のホテル部屋タイプに宿泊です。しかしながら、お部屋は十分な広さがあり、シンプルな家具とバルコニーからの素晴らしい海眺望により、下手な高級リゾートに泊まるよりコストパフォーマンスが高いことは部屋に入った瞬間一目瞭然でした。玄関にはオシャレな本棚も備わっており、海やジャグジーで使える宿泊者用のタオルセットなどがサービスされている点も素敵な配慮です。
唯一の残念な点といえば、この部屋で夜な夜なブログを更新しようかと思っていたんですが、部屋に「WiFi」が来ておりません。高速通信環境が手に入れられないので、夜はオフラインでできる別の作業をすることとしました。またどうも、宮古界隈は携帯の通信速度も落ちる気がするので、その点では今後インフラが充実してくると私たちのような通信環境依存組にはありがたいのですがね(笑)。ま、でも南国である点を考えると、残念と言ってもとても些細なものでして、ソラニワでの宿泊体験にさしたる影響はなかったんですが。
ちなみに朝食は「カフェ営業前」ですので、カフェで頂きます。
「7:30」「8:00」「8:30」の会が選択でき、選択した時間にカフェに降りていけば、現地食材をふんだんに使ったおいしい朝食が頂けます。シークワーサーや、アップルシナモンのジャムが手作りだったり、パンやベーグルが自家製だったり・・・3泊した私は「洋食」→「和食」→「洋食」のローテーションとなりましたが、いづれの日も大満足の美味しい朝食を頂くことができました。
●1日目(洋食)
●2日目(和食)
●3日目(洋食)
更に朝食はカフェのオープンデッキでも頂けます。滞在中私以外に誰もデッキで朝食を食べていなかったんですが、なんでですかね。こんな開放的な朝食、最高すぎるだろ・・・って感じなんですが。ちなみにそのために外で食べていたわけではないですが、デッキでは喫煙が可能です。
私はスタッフとの会食などもありましたので夕食は「ソラニワ」さんで頂くことがなかったのですが、朝食から察するに夕食も絶対美味しいと思います。
再びお部屋に戻りますが、水場という意味ではシンプルで使いやすいシンクと、シャワーブースが備わっています。水圧はやや低いですが、さすがに日本の宿、温水の調整幅などは完璧で心地よい温度でシャワーを浴びることができます(笑)。 シャワー用のアメニティは「MARKS&WEB」を使用しておりまして、私の家でもよく使っているものとなりますので、自宅感があってくつろげました(笑)。
ちなみに、私は利用する余裕が時間的になかったですが「Side.A」の屋上には「ジャグジー」が備えられており、宿泊者は予約制で利用することが可能です。水着着用(まぁ、ここに上ってみれば、ここを裸で利用したいと思う人はいないと思いますけど)となりますが、目の前に海を称えつつゆったりとジャグジーに浸かる時間は想像するだけで再稿です。ちょうど南西岸となりますので、ベストはおそらく「夕暮れ時」でしょう。暮れゆく空と海を見ながら、スプマンテでも飲みつつのんびり過ごす・・・いやぁ・・・やってみたいもんです。
タオル類は毎日交換ですが、部屋のお掃除をスキップすると「エコ割」として、1スキップあたり「1,000円」のキャッシュバックが発生します。そんなに部屋が汚れるものでもないし、私は3泊中1回スキップさせて頂きました。部屋に使い捨てのアメニティ類を用意しない(歯ブラシ、カミソリなどなど)ということで、できる限り廃棄物を減らそうとしているエコフレンドリーな宿ですので、ご宿泊の際には自分の使いやすいグルーミンググッズを持参すると快適に過ごせるかと思います。私は旅が多いので、その辺がワンセット常にまとまっていますから、そういう意味ではなんら不自由はなかったですけど、通常のホテル感覚で来られる方は一瞬途方に暮れる可能性は否定できません(笑)。あ、ドライヤーは部屋に標準装備です。
バルコニーからは海の眺望が広がり、最高の開放感です。逆になんもありませんので、夜はまっ暗ですけどね(笑)。
そういえば、一回仕事終わりでスタッフ達とランチに寄ったことがありました。
その時は「タコライス」を頂いたんですが、まぁこれが絶品。景色効果を差っ引いてもとても美味しく、結構ボリューミーなものだったのですが、ペロっと完食させて頂きました。このままゆっくりとコーヒーを飲みつつ、仕事終わりの充実した雑談をスタッフをそよそよ吹く風にあたりながらするのは至福の時間です。お店のスタッフもとっても気さくで穏やかな方が多いので、ついつい時間を忘れて長居をしてしまう・・・そんな感じのカフェなんですよね。
もっとデッキや、離れでの食事など拡張できそうだったのでオーナーに聞いてみると、宮古島の建ぺい率は20%らしく、意外と広い土地を保有していても店舗をやすやすとは拡張できないそうです。ただ、年々進化しているソラニワさんのことでしょうから、5年後はまったく異なる雰囲気で営業されているんじゃないか?と思います。
更にこの「ソラニワカフェ」がある伊良部南西岸には、先ほど冒頭でご紹介した「ヴィラブリゾート」や「SUI」も軒を連ねていますし、おしゃれカフェとして知られる「ブルータートル」や「COBO」も並んでいますので今後ここが伊良部のオシャレ系レストラン、カフェ、ホテルの目抜き通りになる可能性は非常に高いです。私自身ここが安っぽいオシャレスポット化してしまうのは残念な気がしますので、できる限り今の雰囲気を残してナチュラルな発展を遂げてほしいと思います。・・・とはいえ、聞いた話ですと、ソラニワ開業時からすれば、現在このエリアの地価は10倍になっているそうで、ここにも宮古バブルが届いてきているのだなぁ・・・という印象を受けました。
渡口の浜
確かに近くに渡口の浜もありますし、空港至近ですし、伊良部大橋へのアクセスもいいし、最高の立地なんですよね。。。逆にかつて住民及び旅行客の玄関口だった「佐良浜港」がある北東岸がどんどん寂れていっているように見受けられました。時代の変化って恐ろしいものです。(※佐良浜港の現在は、下地の景色をまとめた別エントリーで触れる予定です。)
最終日の出発時、宿は雨に包まれていましたが、3日間の心地よい滞在を共にした部屋を離れるのはなんとも名残惜しく、またゆっくり来訪したいと強く思う宿でした。島国時間でカフェも宿も進んでいますが、オーナー夫妻はもともと東京の方ですので、大都市部の時間の進み方やお客様の感覚を理解してくれる意思疎通のしやすさはアドバンテージだと思います。完全な離島感を求める方にはもっと地元密着型の宿もあるかと思いますが、我々都市圏の人間で、且つ離島ジャンキーじゃない(年間10回以上離島に旅しているとかじゃない)一般の旅行者にはこういった都市と離島のはざまをとりもつ様なサービスレベルが適していると思います。お子様連れでも安心してご宿泊いただけますし、デッキの先の芝生でゆっくり遊ばせるなど、むしろ子連れだと思いっきり楽しめる部分も多い気がしています。
次回はもっともっといろんなメニューを食べたり、カフェでゆっくり本を読んだり、のんびりした時間と一緒に再訪させて頂きたいです。伊良部の宿を迷っていらっしゃる方は、一考の価値ありですし、慇懃な高級リゾート系よりカジュアルに島を楽しめるのでむしろいいのではないかと思います。女子旅なんかのハマりも最高でしょうね、ここは。
ということで、この記事では伊良部で私が宿泊していた「ソラニワ カフェ & ホテル」さんをご紹介させて頂きました。オーナーのT夫妻、素晴らしい宿泊をありがとうございました。
ではまた!
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