ANAビジネスクラス搭乗記 : ジュネーブ → 羽田 (NH218 / MUC-HND / BUSINESS Class)

トラベル(海外)

リモワがボロボロになるハプニングはありましたが、ジュネーブでの日程は無事消化しやっと東京への帰路に就けそうです。今回は最初ニューヨークに入り現地でのビジネスを行なった後にジュネーブに入っていますのでそこそこの期間日本を離れていることとなりました。

予定の終盤には現地で開催されていた「ジュネーブモーターショウ」にもふらっと立ち寄り、発表されたばかりの様々なモデルを見ることで目の保養が出来、よい滞在だったかと思います。

ジュネーブでは現地関係者の好意により「Audiブース」の上にあるVIPルームにてランチを取っていました。眼下にブースが見えるのですが、無料でこれだけのランチが提供されるのは大規模なモーターショウならではの風物詩で、お味の方もなんとも「ここ本当にブース?」という位美味しいんですよね。スタッフの方々と談笑しながらまったりとジュネーブの午後を満喫です。

そのほかには、当時初お披露目となった「Porsche Mission-E Cross Turismo」のワールドプレミアを見たり。

McLarenが発表した「Senna」のコンペティション版ともなる「Senna GTR」をこの目で見ることができたり・・・というのは望外の喜びでした。いやこれ、凄まじい迫力ですね。ちょっと前に「McLaren 570S」に乗って御殿場のイタリアンまで遊びに行ったことがあるんですが、本当にここのブランドの車は乗りやすく、そして滅法速い!高速度のコーナリングでもサスがしっかりと路面を捉えるサポートをしてくれていて、不安感が全くありません。

 

●過去フランクフルトモーターショウを訪れた際の記事はこちら!

日本勢といえばなんと!「Liberty Walk」がブースを出しているんですよね〜。これは凄い。ジュネーブの地でも様々な欧米のカスタマイザーに引けをとることなく大人気でした。私も写真を撮っていて、ちょっとだけ誇らしい気分でこのブースを眺めていました。・・・ジュネーブショウはメーカー以外のカスタムブランドが出展しているのでクルマ好きにはたまらないショウなんですよね。そう言う意味ではフランクよりも圧倒的に好きです。

どうでもいい余談ですが、このLB WORKSの車両についている「ARMYTRIX」製のマフラー・・・いい音するんですよね。ポルシェ用もあるんですが、アクラポビッチより迫力があって澄んだ音を出します。

そんなこんなで、日本に帰らせていただきます。

出発日は穏やかな晴れの1日。到着時の凍えるような寒い雪の日が嘘のようです。・・・なんともこじんまりとしていますが、スタイリッシュなジュネーブ空港は、小さいにも関わらず本当に世界各地に就航便を持つワールドワイドな空港となっています。意外と知られていないですが、空港の敷地はスイス、フランスの両国にまたがって作られており、フランス国内線の利用者はスイス側の国際線ゾーンが使えないなど、普通に歩いていると気付きませんが結構細かな区画に分かれて運用をされているようです。

私が利用する便は「Lufthansa」便ですが、チェックインは「SWISS航空」のカウンターで行います。ここがいわゆるStar Alliance系列のゴールドメンバー窓口になっているんですね。とりたててゴージャスでもなんでもないですが「空いている」という点が重要なので満足です。

チェックイン後は、フロアを1階登ったところにある保安検査場へ進みます。昔は非常にシャビーな優先検査場でしたが、現在ではご覧のようにしっかりした「Priority Lane」が備わっており、チケットのバーコードをかざすだけで優先レーンに該当者は入ることができます。まぁ、結構スイスに訪れる人はエアラインのステータスも高い方が多いので、そこそここの優先検査場も混み合っているというのが実態ではあります(笑)。

検査場を出た後、お土産コーナーを歩いて通過するとようやくこの出発ロビーフロアの中心部分に到達します。紫が差し色でライティングされ、グレーとブルーを基調としたフロアのでざいんはとっておしゃれでヨーロッパの空港にいる実感が湧いてきます。また、あまり大きな空港でもないので、窓の外には離発着機も見え空港情緒満天とでも良いでしょうか。

一般の出発フロアの上となる階にエアラインラウンジは備わっています。通常私が利用するのが写真にもあります「SWISS First Lounge / HON Circle」というラウンジです。この「HON Circle」って入ってるあたりが「Lufthansa」の力の強さを感じますが、とてもこじんまりしたラウンジとなっています。なんだろ、でもこのジュネーブのラウンジ結構好きです。室内の刻の流れもとてもおだやかでゆったりしているんですよね。

中途半端に食べた後の写真で恐縮ですが、なんとなく生ハムとクロワッサンを頂いてボーディングまでの時間を潰します。床板の色が落ち着いたオーク色なのも、このラウンジで心休まる理由なのかもしれないです。

とはいえ、この後ミュンヘンまでのルフトでのフライトと、そこから羽田までのフライトの機内食を逆算してお腹を満たさないと「食べ過ぎ」になりますので、大抵ここのラウンジでは軽くつまむ程度で止めるのが常かと思います。皆さんもラウンジでの食べ過ぎにはくれぐれもご用心ください。・・・逆にエコノミー移動で機内食が期待できない場合はラウンジをフル活用してお腹を満たすのが鉄則ですよね。その場合はミールが充実したラウンジを使えると本当に助かりますが、残念なことにジュネーブのラウンジはそこまでミールは充実していませんのでご用心ください。

時間になったのでボーディングゲートまで歩きます。私はいつも結構歩かされる遠いゲートであることが多く、様々なお店を冷やかしながらゆっくりとここへ向かうことが多いですかね。構造材をむき出しにしたモダンなインテリアの空港です。・・・およそ皆さんの持ち物の雰囲気で、ほぼ搭乗客の全てがジュネーブショーに来ている方々だと判別できます(笑)。結構メーカーロゴの装備品を多く持たれていますのでね。

細かなログが散逸しているので、この日どの便を利用したのか不明な状態ではありますが、おそらく「LH2385」あたりを使ったと思います。機材はAirbus A320ですね。1時間に満たないフライトですので、パパパーっと飛んで私はすぐにミュンヘン空港に到着するわけです。

景色がルフトであふれている感じがドイツに来たな!って感じですが、わりと東京行きのボーディングまで時間がありますので、子供へのお土産を眺めつつターミナルを移動して時間を潰します。また、ミュンヘン空港は各所に喫煙ルームが設けられていますので愛煙家の方には苦しくない空港だと言えます。

なんとも手入れが行き届いた美しい空港です。結構謎の空間(用途のわからないだだっ広い部分等)があるのも、特殊な制限エリアを移動している気分になり楽しくなります。また、時間帯のせいでしょうが室内に人がとても少なかったので、空間の広さに反比例する人口密度の低さが寂しさと旅情をごちゃごちゃに混ぜてくれてなんともいえない気分になります。

東京便へ向け再度CIQを通過します。
写真でもわかるように素晴らしく美しいインテリアですよね。天井は高いし、外光の取り入れ方も素敵だし無駄に圧迫感を演出していない感じが好感を持てます。ドイツの午後の光が優しく降り注いでおり、ヨーロッパをこれから経つ私にもなんとも言えない穏やかな旅の振り返りを促してくれているような空間です。

さすがにもう暇をつぶすネタもないので、ラウンジでまったりとすることとします。利用するのは「Lufthansa Senator Lounge」です。いつも書いていますが、このルフトのカラースキームやマテリアルの使い方、本当にかっちょ良いです。室内もモダン且つほどよくプレミアムな演出で一番しっくりくるラウンジは私の中ではココ「Senator」かもしれないですね。

あれほど食うなと言ったのに!・・・まぁちょっと待ち時間も長いんでグリーンカレーとサラダ、そしてスープをいただくこととしました(普通に食事じゃん・・・)。でも写真でご覧いただけるように「なんだかとっても居心地良さそう」な空間じゃないですか?実際のところめっちゃ居心地良いんです。仕事のメールを返したり、SNSを見回ったりしているうちに気づけばボーディングタイムって感じで、滞在することが苦にならない空間なんですよね。

セネター(Senator)の入口はこんな感じでブランディングされています。フォントのかっこよさってのもとても大事な要素です。ルフトハンザの場合、プレミアムゾーンに入るとカラースキームが「ベージュ」を多用するんですよね。その辺もデザイン言語が統一されている香りがプンプンしてとても好きです。例えばビジネスクラスはグレーなのですが、ファーストだとキャビンがベージュ系に切り替わったりします。

室内の雰囲気はこんな感じです。食べ物、飲み物は存分にあります。

なんて書いている間にボーディングタイムですので、ゲートへ向かいます。・・・ゲート前ではプライオリティーゲートと、一般客のゲートが分かれていて、ステータスホルダーはこちらの入口からゲートへ向かいます。気がつけば外の景色はどっぷり暮れていまして、空港内もちょっと寂しげな人口密度になっています。

東京へ向かう便は「NH218便」。予定出発時刻は現地時間の20:00です。
まぁ、分かっていたことではありますが優先搭乗で機内に入ってまず最初に気づくのが「今日の機材は気の進まないBoeing 787-9」だということ。なんで「-9」が嫌いなのかは下記の過去記事をお読みいただければわかるかと思いますが。

●筆者がBoeing 787-9を嫌いな理由

本日の座席はこちらです。う〜ん、やっぱ頭側のバルクが低いですよね〜。落ち着かないんだよなぁ〜。余談ですが今度就航する「Airbus A380」のビジネスクラスもこのシートがベースとなっていますので落ち着かないと思いますし、今度来る「787-10」も御多分に洩れず・・・でしょうね。残念です。

まーとにかく使い勝手悪いんですよ、この椅子。この椅子に乗って10時間旅をする人が検証したとは思えない机上の企画とコストダウンの成果です(笑)。

ほら、リュックがはみ出るんです。これ目一杯押し込んでますからね。足元のストレージに今まではこのリュックはすっぽり収まり、おそらく35Lのリモワなら収納できた位の収納力があったんですが、おまけ程度の収納力になっていまして。何考えてるのかなぁ〜?と。・・・滑り出すと危ないから全部オーバーヘッドに入れろってことでしょうけど、フライト中にガサゴソあそこ開ける方が面倒いしなぁ・・・。

ま、気を取り直してウェルカムドリンクを頂きます。
サイドテーブルが木目調なので、こういう写真映えは良くなっている気がしますが(笑)。

でも目線を前に向けると、前方のおじさまの頭が見えるんです。「-8」のビジネスクラスシートでは見えないのでこの違和感たるや・・・です。

ま、こんな感じで「いけてないなぁ・・・」と思ってるうちに機体は順調に離陸しまして(笑)。漆黒のドイツの闇を切り裂いて初期上昇を続けています。「-9」はエンジン出力も「-8」比でさらに上がった超強力なエンジンを2機搭載していますので、その日のペイロード(ざっくり言うと機体の重さ)次第ではかなり省エネモードで離陸できちゃいますから、離陸時のエンジン音、そして上昇時のエンジン音がとても静かなのは現代の飛行機だなぁという感じですし、キャビンのお客さんも変なストレスがなく、且つ飛行機が苦手な方にも優しい作りかと思います。

昔の記事で指摘した「昇降率」のバグも現在は修正されていまして、ご覧の通りおおよそ正しいと思われる数値を表示してくれます。写真では「1,465ft/min」と出ていますので、これは「1分間に1,465ft(446m)上昇する」ということを表しています。(※昔バグっていた時代は、これが「10,000ft/min」だったりしたんです。すごいでしょ?)

さぁさぁ、アミューズが来ました。ジンジャーエールに、梅酒のソーダ割りがお供についていますね。これを食べると「あぁフライトが始まったなぁ」という気分にさせられます。

スターターも美味です!お馴染みのコーンスープも提供され、ある意味安定した夕食の始まりとでも言えばいいでしょうか。機内で食器類が触れるカチャカチャ・・・という音を聞きながら、到着地までのカウンターがどんどん減っていく様をイメージしつつ、今後の時間配分を決めているタイミングでもあります。

メインは白身魚を頂きました。今回は全体的にヘルシーなメニュー構成となっている様で、それほど大食いではない私(いやむしろ少食)でも最後まで美味しくいただくことができました。まぁ、ソースの味付けとかでも結構変わりますけどね。すでに梅酒は飲み干されているので、この後寝る気なんだなーというのが見てわかります(笑)。

デザートはある意味いつものパターンですが「2種類同時」に頂きました。見た目で判断しにくいでしょうが、右側のフルーツ系ケーキの方が美味しかったと記憶しています。ANAはデザートを懲りすぎてどうも満足感が低いというか「これ美味しい!」となるものがなっかなか出てきません。「どこどこコラボ」も悪くないですが、その前に食後にしっかりとした甘味とクセのない味付けで堪能できるデザートメニューの開発をお願いします。必要以上に小洒落たものは、別に地上で食べるのでいいのです。

ってことで、この日はその後長旅の疲れもあいまり、到着まで眠りこけます。

「-9」は上空でも静かですし、キャビンに加湿がされていますのでベッドポジションにして西川の寝具に包まってしまえばもう安眠安眠、起こさないでね・・・状態です。海外出張の多い方々はこの機上での睡眠時間はとても貴重なものだと思いますので、しっかり眠れるという点でANAのビジネスクラスは推せると思います。

真夜中にちょっと起きてコーヒーを一杯頂きます。

起きてしまったのでヘッドフォンで音楽を聞きながら、持参した本に目を通すなど少しだけリフレッシュをしつつ、また眠くなったら寝る。極楽ですね。それなりに雑音の多い機内で自分の好みの音質で音楽を聴けることはとても重要だと思います。最近ではビジネスクラスに乗る様々なお客様が自分でヘッドフォンを持参されているケースが多いですし、ノイズキャンセリングだけを使う目的含めて考えても、欧米のビジネスパーソンはヘッドフォン持参率が高い気がします。

ビジネスクラスは客席にもノイズキャンセリングヘッドフォンが付いていますし、そのほか至れり尽くせりで大体のものは備わっていますが、10時間前後を過ごす機内で「自分らしく生活する」という観点ではヘッドフォンや寝心地の良い洋服、リフレッシュメントアロマや保湿剤(化粧水)などなど、自分で色々準備するとより旅が楽しいものになると思うんですよね。

到着前の朝食は何を思ったか「きつねうどん」とバゲット・・・。炭水化物の集合体だな・・・。と見返して思いますが、この時は食べたかったのでしょう。きつねうどんと聞いて鷲津を思い出したあなたは相当な「ハゲタカ」ファンですね。ただ、海外を歴訪しているとふと「おいしいきつねうどんが食べたいなぁ」とか「美味しい蕎麦が食べたいなぁ」って瞬間は頻繁に訪れます。出汁味ってのがほぼないんですよね、海外には。なので、ファーストで出してくれる出汁茶漬けなんか、もう感涙ものでみんな頼むわけです(笑)。

機体は順調にハバロフスクを超え、日本海へ向けてヘディングを修正しました。787系列はキャビンは薄暗くしていたいけど、やっぱ外の様子も見たいという二兎を追うことができるのが強みですよね。この電子シェードはもっといろんな航空機に採用されてほしいものです。

いよいよ機体が羽田に向け最終降下を開始すれば、窓の外は真っ白。天気が悪そうです。様々な最新鋭システムのおかげで787はとても揺れが穏やかですが、それでもフワリフワリ・・・時にはガツンと揺れながら東京湾へ向け高度を消化していきます。

キャビンは到着に向け全てのパッセンジャーが準備を行い、ワタワタと慌ただしい雰囲気に包まれていますが、不思議とエンジンの出力を絞りながら雨雲の中を降下する機体は外部からの音がほとんどなく、時折キャビンインテリアが擦れる「ミシミシ」という音や、フラップを出すためにモーターが駆動する音が響くのみで静寂の空間です。

気の滅入る様な曇天の中高度を下げ・・・。

京浜工場地帯の煙突の煙を視認すれば・・・。

あっという間に小雨が降り注ぐ羽田へランディングです。

大したドラマもなく(それが一番航空機の運航では大切なことですが)ミュンヘンから羽田までの区間を飛んで帰ってくることができました。思えば夕暮れの成田をユナイテッドで出発してから久しぶりに踏みしめる日本の土(って大げさだな・・・)。

今回の旅では「ユナイテッド・ポラリス」の快眠空間や、「ユナイテッドが破壊したリモワ」といったユナイテッドにまつわる様々な「いいところ、わるいところ」を味わえた旅となりました。

まぁしばらくユナイテッドに乗ることはないでしょうけど、ないでしょうけど!これを肥やしに次の旅のご報告をまたさせていただければと思います。

ではまた!

 

●「ユナイテッド・ポラリス(ビジネスクラス)」の素敵な空間の記事はこちら!

●「ユナイテッドがリモワを破壊したお話」はこちら!

この記事を書いた人

東京でプランナーとして働きつつ、様々なフィールドで遊ばせてもらっています。

ON / OFF問わず日本各地、世界各地へ出かけることが多いこと、そして移動手段
である航空機が大好きなことを理由に「航空機を活用した旅」をメインとしたブログ「Days of StyleDept」を書かせてもらっていましたが、もう少し幅の広い話題を取り扱うブログへの進化を目指してこの「Life with curiosity」を立ち上げ。

アイドルから航空機までをカバーする明るいオタクとして、日々好奇心の赴くままに暮らす二人の娘のオヤジでもあります。

記事には出て来ない日常も垣間見れる「Instagram」(gulf9_styledept)もぜひフォローしてみてください。

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